「もう50代なのに、思ったほどお金が貯まってない!」と嘆く姉。「40代から50代」で貯蓄額は“どのくらい変わる”のが一般的なのでしょうか?

配信日: 2025.07.04
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「もう50代なのに、思ったほどお金が貯まってない!」と嘆く姉。「40代から50代」で貯蓄額は“どのくらい変わる”のが一般的なのでしょうか?
年代が上がると、仕事における経験年数が長くなったり役職に就いたりすることなどが理由で、収入が増える人もいるでしょう。
 
収入が増えることで貯蓄しやすくなり、貯蓄額も増えているイメージがありますが、実際はどうなのか確認してみましょう。
 
本記事では、40代と50代の貯蓄額の平均を確認するとともに、50代になったときの貯蓄の増加割合や、貯金を殖やす方法についてもご紹介します。
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40代と50代の貯蓄額の平均

まずは、40代と50代それぞれの貯蓄額の平均がどれくらいなのか見ていきましょう。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、令和5年における単身世帯と二人以上世帯の貯蓄額の平均と中央値は表1の通りです。
 
表1

   
 

40代 50代
単身世帯 二人以上世帯 単身世帯 二人以上世帯
貯蓄額の平均 559万円 889万円 1391万円 1147万円
中央値 47万円 220万円 80万円 300万円

※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」を基に筆者作成
 
なお、平均値はデータの合計を集計数で割ったものです。対して中央値はデータを順に並べ、ちょうど真ん中に来る数値となります。平均値は極端に高い値や低い値があると影響を受けてしまうため、中央値を参考にするとよいでしょう。
 

40代から50代になったとき貯蓄が増えた割合は?

今回の事例では「40代から50代に年代が上がると貯蓄はどのくらい増える? 」ということなので、同調査の「金融資産残高の1年前との増減比較」で確認してみましょう。単身世帯と二人以上世帯それぞれの結果を表2にまとめました。
 
表2

単身世帯 二人以上世帯
増えた世帯 37.2% 42.0%
増えた割合 1.4割 2.0割
変わらない世帯 38.9% 40.6%
減った世帯 23.9% 17.4%
減った割合 5.4割 4.9割

※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」を基に筆者作成
 
単身世帯、二人以上世帯ともに、貯蓄が増えた世帯が減った世帯を上回っています。その一方で、貯蓄額が変わらない世帯も4割前後いることが分かります。今回の事例では「年代を重ねても貯金が伸び悩むわが家は変? 」ということですが、貯蓄額が変わらない世帯や減っている世帯も一定数あるようなので、特別に変なことではないと考えてよいでしょう。
 

貯金を殖やす方法

年代が上がっても貯金が伸び悩んでいる場合は、貯金を殖やすためにできることを確認してみるとよいでしょう。
 
まず、現在の収支を把握することが大切です。収入に対して支出が多すぎないか、無駄に支払っているお金はないかなどをチェックしましょう。
 
支出を減らすには、固定費を見直すことが効果的と考えられます。特に、保険料や通信料は見直すことで大幅に節約できる可能性があるため、現在の契約内容が本当に必要なものであるかどうかを考えてみてください。
 
また、確実に貯金するために、先取り貯金を始めてみるのもよいかもしれません。給与が振り込まれたら先に一定額を貯金し、残ったお金で生活するようにするとよいでしょう。
 

40代から50代に年代が上がると貯蓄が大きく増える世帯もある|年代が上がっても貯蓄額が変わらない世帯も

40代単身世帯の貯蓄額の中央値は47万円、二人以上世帯の場合は220万円です。
 
50代に年代が上がると貯蓄額が大きく増える世帯もあるようですが、変わらない世帯や減る世帯も一定数はあるため、今回の事例のように貯蓄額が伸び悩むようなことがあってもおかしくはないと考えられます。
 
貯金を殖やすには、現在の収支を把握したうえで保険料や通信料などの固定費を見直したり、先取り貯金で毎月確実に貯金できるようにしたりするのもよいでしょう。自分に合った方法を探してみてください。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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