30代で「年収350万・貯蓄ゼロ」です。同じく独身の同級生は「500万以上」貯蓄があるそうですが、「30代の平均貯蓄額」はどれくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.07.05

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30代で「年収350万・貯蓄ゼロ」です。同じく独身の同級生は「500万以上」貯蓄があるそうですが、「30代の平均貯蓄額」はどれくらいなのでしょうか?
30代独身者の貯蓄額が気になる方もいるでしょう。同世代の貯蓄事情を聞いて、自分の貯蓄が少ないことに不安を覚えたりすることもあるかもしれません。しかし、収入や生活スタイルによって、貯蓄額には個人差があります。
 
今回は、30代独身者の貯蓄額について解説します。お金をためるコツについてもまとめていますので参考にしてください。
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30代独身はどれくらいの貯蓄がある?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代・単身世帯の金融資産保有額は594万円です。
 
ただし、金融資産の平均値は、ごく一部の高額保有者によって大きく引き上げられる傾向があります。そのため、実際の家計状況とはかけ離れた数字となることも少なくありません。より実感に近い状況を把握するため、本記事では平均値ではなく、世帯を金額順に並べた際の中央に位置する「中央値」に着目して解説します。
 
同調査によると、30代・単身世帯の金融資産保有額の中央値は100万円です。年収350万円で貯蓄ゼロという状態は、中央値よりも少ないといえます。ただし同資料によると、世帯主が30代の世帯で金融資産非保有の割合が34%となっているため「貯蓄がまったくない30代」も一定数いると考えられます。
 

お金をためる3つのコツ

お金をためるコツはおもに以下の3つです。

●お金の使い道を明確にする
●定期預金を活用する
●積立を活用する

1つずつ解説します。
 

1・お金の使い道を明確にする

お金をためるには、「使うお金」と「ためるお金」を分けて管理することが1つの方法とされています。例えば、給与が振り込まれた後に全体を把握せずに使い始めてしまうと、結果的に貯蓄にまわす余裕がなくなる可能性もあるのです。
 
そのため、あらかじめ貯蓄分を分けておくことで、必要な費用を確保して生活できるようになるでしょう。収入があった時点で、一定額を別の口座に移すという方法もあります。現金を引き出して入金する手間はかかるものの、「このお金は使わないもの」と明確に分けておける点が利点といえるでしょう。
 
ただし、必要なときにすぐ引き出せてしまうこともあり、つい使ってしまうリスクも考えられます。自分にとって無理のないルールを決めて取り組むことが大切です。
 

2・定期預金を活用する

普段使っている普通預金口座とは別に、定期預金を活用して「しばらく使わないお金」として預けておくのも選択肢の1つです。
 
定期預金は満期まで簡単には引き出せないため、「引き出しにくさ」を利用して貯蓄の意識を高められることもあるでしょう。
 
近年では金利面のメリットは少なくなってきてはいますが、お金をすぐに使わない仕組みを作るという意味では、一定の効果が期待できそうです。
 

3・積立を活用する

積立とは、毎月決まった金額を自動的に預金や金融商品に振り分ける方法です。
 
給与が振り込まれるタイミングに合わせて、あらかじめ指定した金額が普通預金から引き落とされ、定期預金や投資信託などに積み立てられます。手動で貯蓄する必要がないため、うっかり忘れてしまう心配も少ないでしょう。
 
また、毎月一定額を自動で分けていくことで、使うお金とためるお金の境目が明確になりやすく、計画的な管理にもつながる可能性があります。手間をかけずに貯蓄を続けたい人にとって、積立は取り入れやすい方法の1つといえるでしょう。
 

貯蓄が苦手な人がするべきこと

貯蓄に苦手意識を感じるときは、まず「なぜ、ためたいのか」を考えるのも1つの方法です。目的がはっきりしていると、日々の行動にも意識が向きやすくなり、貯蓄に取り組みやすくなる場合があります。
 
「旅行に行きたい」「新しい趣味を始めたい」などの目的を定め、何にどのくらい使いたいのかを具体的に書き出してみるのもよさそうです。そうすることで、目標が現実的になり、前向きに貯蓄できる可能性があります。
 

30代・単身世帯における金融資産保有額の平均値は594万円、中央値は100万円

今回は30代・単身世帯の金融資産保有額と、お金をためるための具体的な方法について解説しました。30代・単身世帯の金融資産保有額は平均594万円、中央値は100万円です。
 
将来に備えるためにも、「使うお金」と「ためるお金」を分ける工夫や、定期預金の活用など、無理なく継続できる貯蓄の仕組みを取り入れてみましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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