小銭貯金として「100円玉」が500枚貯まったので、窓口で入金しようとしたら「550円」の手数料がかかりました! ATMなら無料でしたか?

配信日: 2025.07.17
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小銭貯金として「100円玉」が500枚貯まったので、窓口で入金しようとしたら「550円」の手数料がかかりました! ATMなら無料でしたか?
貯金箱がいっぱいになり、貯まった小銭を銀行口座に移そうと考えたとき、思いがけない手数料に戸惑った経験がある方もいるでしょう。現在、多くの金融機関で硬貨の預け入れが有料化されており、何も知らずに窓口へ行くと、せっかくの貯金が手数料で目減りしてしまうかもしれません。
 
本記事では、主要銀行の硬貨入金手数料を比較し、コストをおさえて預けるための方法や知っておくべき注意点を解説します。
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銀行への硬貨預け入れ、手数料はいくら?

金融機関の口座に硬貨を入金する際、手数料が発生することが一般的です。
 
特に、対面で手続きする窓口とATMでは手数料の設定が異なり、預ける方法によって負担する金額が変わってくる点には注意が必要です。各銀行の硬貨取り扱いに関する手数料を、表1にまとめました。
 
表1

窓口 銀行内にあるATM
A銀行 ・1~100枚:無料
・101~500枚:550円
・501~1000枚:1100円
・1001枚以上:500枚ごとに550円加算
・1~25枚:110円
・26~50枚:220円
・51~100枚:330円
※1回100枚まで
B銀行 ・300枚以下:無料
・301~500枚:550円
・501~1000枚:1100円
・1001枚以上:500枚ごとに550円加算
無料
※1回100枚(500円硬貨は75枚)まで
C銀行 ・100枚まで:無料
・101~500枚:550円
・501~1000枚:1100円
・1001枚以上:1650円
(以降、500枚ごとに550円加算)
無料
※1回100枚まで

※筆者作成
 
表1から分かるように、少枚数なら手数料がかからない金融機関が主流ですが、500枚を超えたあたりから1000円以上の高額な費用が発生する場合があります。
 
手数料を節約するには、各銀行が設定している無料の上限枚数を確認し、その範囲内で何回かに分けて手続きするのが賢い方法といえるでしょう。ATMをうまく活用するのもひとつの手ですが、1回の操作で扱える枚数に上限があったり特定の硬貨(500円玉など)の投入枚数が制限されていたりする点も覚えておきましょう。
 
また、一度に大量の小銭を窓口へ持ち込む際は、店舗の状況により受付を断られる可能性もゼロではありません。円滑な手続きのため、事前に支店へ電話で確認しておくと安心です。
 

なぜ硬貨の入金は手数料がかかるのか?

金融機関によってATMでの硬貨入金が有料化された背景には、銀行業界を取り巻く経営環境の変化があります。長引く低金利政策や人口構造の変化により、銀行の収益確保は年々難しくなっています。
 
そのため、これまで無償で提供してきたサービスについても、コストに見合った料金設定が求められるようになりました。
 
なかでも硬貨は、紙幣に比べてコストが高いという特性があります。預けられた硬貨は専用の機械で計数しますが、変形や汚れがあるとうまく作動しないことがあります。さらに、異物(外国のコインやゲームセンターのメダルなど)が混入すると、機械の故障を引き起こす原因ともなり得るのです。
 
こうした機器の維持管理や、硬貨自体の保管・運搬にかかる経費が増していることから、サービス維持のために利用者へ一部コストの負担をお願いする、という流れになっているようです。
 

硬貨を入金するときの注意点

硬貨を口座に入れる前に、いくつか把握しておくべきポイントがあります。まず、コンビニなど街中に設置されているATMの多くは、硬貨の取り扱いができません。これらの機器は紙幣専用に設計されているためです。
 
次に、銀行に設置されたATMや窓口であっても、硬貨を扱える時間帯は限られています。平日の夕方以降や土日祝日は受け付けていないケースが多いため、訪問前に公式サイトなどで対応時間を確認しましょう。
 
また前述の通り、ATMでは一度に投入できる枚数に上限があります。たくさんの硬貨を入れたい場合は操作を繰り返す必要があるので、ほかのお客さまが待っている状況では、周囲への気配りも忘れないようにしたいものです。
 

硬貨の入金はATMでも手数料がかかるケースがある

コツコツ貯めた大切な小銭を銀行へ預ける際、入金方法にかかわらず手数料が発生する可能性があることを知っておきましょう。利用できる時間や一度に扱える枚数にも制限があります。
 
手数料の負担を避けるためには、利用したい金融機関のルールを事前に把握し、手数料がかからない枚数や預け入れ方法を上手に活用することが重要です。無駄な出費をなくし、大切な資産を守るためにも、計画的な利用を心がけましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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