更新日: 2024.10.10 家計の見直し
ついお金が貯まらない理由を探してしまう「言い訳」タイプへの処方箋
Text:塚越菜々子(つかごし ななこ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催
お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
https://mamasuma.com
お金が貯まらないタイプのうちの1つ「言い訳型」の特徴
◆贅沢しているわけではないのに
◆たまらないのは自分のせいじゃない
◆身の丈というものを考えたことはない
◆みんなと同じじゃないと不安で、物が多い
一番お金が貯まりにくいこのタイプは、ついつい言い訳から説明を始めてしまいがちです。
日々生きていればいろいろあります。両手にたくさんのものを抱えているママだからこそ、
・子供のこと
・夫のこと
・仕事のこと
色々な要素で、お金をコントロールすることが難しい時はありますね。でも、それを言い訳したらお金は貯まるでしょうか?
家計についての相談を受けている中で、お金がたまらない理由を一生懸命説明してくれる方もいますが、 残念ながら私にどんなに説明していただいても一円もたまりません・・・・。
話を聞いていると、「そうですね」「そういうことってありますね」「困りますよね。」「あーあるある!!!」と言いたくなることがほとんどです。それくらい日常的に「つい」「予定外に」ということは起こり得るのですね。でもやはり、それを続けていたらお金がたまっていかないのは当然かもしれません。
「言い訳型」タイプがとるべき対策とは?
本当に貯まらなくて仕方ない時もあるんです。先のことを見て出費を測っておくことはできないから 「不測の事態」というのですもの。でも、このタイプの方の言い訳はたいてい 「そんなのは前から分かっていたことでしょう?」 と言える類のものではないですか?
夏休みで支出が多かったとはいいますが、今年夏休みがあるのは去年からわかっていましたよね?年末年始で支出が多かったといいますが、年末年始が12月や1月なのは何十年も前から決まっていましたよね?入学でお金が入用になったとしても、入学や卒業、学年が変わるときにお金がかかるのは全く想像できなかったでしょうか?
人間ですから、時には暴走して、勘違いして、制御できずに 浪費してしまうことだってあります。でも、そんな時 「わたしのせいじゃない」 と他の原因のせいにするのが、一番お金が貯まらない原因なのかもしれません。
とにかく言い訳したくなるこのタイプの方は、
「今月はうまくいかなかった」
「この買い物は失敗した」
「あまりいい使い方ではなかった」
「わかっていたんだから貯めておけばよかった」
まずは一度、そうやって認めるのが第一歩です。
不完全で誘惑に弱いものだと認めていい
いつもいつも完璧に、間違えのないお金の使い方ができる必要はありません。失敗することだって当然あります。無駄な出費だったと後から気づくこともたくさんあります。ですが、それを人のせいにしないことが大事です。お金を使うと決めたのは、他でもない自分なのだときちんと認識するのが、貯めるために必要な第一歩です。
そして、それはもう二度と起こらないことなのか、もしかしたらまた起こるのか。どのくらいの頻度で起こるのか、改めて確認してみてはいかがでしょうか?そうすることで、備えようという気持ちや自分で決断し支出した費用に責任が持てるようになり。より楽しく使えるようになると思います。