一人暮らしで毎日湯船に浸かっていたら、水道光熱費が「2万円以上」に! シャワーだけにした場合、料金はどのくらい変わるのでしょうか?
もっとも、水道光熱費は入浴方法だけで決まるものではなく、使用量や設備条件など複数の要素によって構成されます。そのため、「湯船のほうが高い」といった単純な理解ではなく、どの程度の差が生じるのかを具体的に把握することが重要です。
本記事では、公的統計を踏まえた平均水準を確認したうえで、湯船とシャワーの水道代・ガス代の差を試算し、実務的な節約の考え方を整理します。
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一人暮らしの水道光熱費は平均1万3000円台
まず確認したいのは、水道光熱費の平均水準です。
総務省統計局「家計調査(家計収支編)単身世帯 2025年」によれば、単身世帯における1ヶ月あたりの水道光熱費は平均1万3333円とされています。
この水準と比較すると、「2万円以上」という状況は平均を上回っており、何らかの使用量増加要因がある可能性が考えられます。もっとも、水道光熱費は季節(冬場の暖房や給湯)や住環境などによっても変動するため、単純に高い・低いと断定することはできません。
そのうえで、入浴方法による差がどの程度影響するのかを具体的に見ていきます。
「湯船」と「シャワー」の水道代・ガス代を試算
ここでは、一定の条件を設定して湯船とシャワーのコストを比較します。
まず水道代については、浴槽に180リットルの湯を張る場合、水道料金が1リットルあたり0.24円とすると、1回あたりの水道代は約43.2円となります。一方、シャワーは1分あたり約10リットル、10分使用とすると100リットルとなり、水道代は約24円となります。
つまり、水道代に限れば、1回あたりで19円程度の差となります。
次にガス代を計算します。水温25度の水を40度まで加熱する場合、上昇温度は15度です。
給湯器の熱効率を約80%、発熱量を1立方メートルあたり1万750キロカロリー、ガス料金単価を1立方メートルあたり150円として、ガス代を求める計算式「上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス料金単価」に当てはめて計算すると、浴槽(180リットル)の場合のガス代は約47円となります。
一方、シャワー(100リットル)の場合、ガス代は約26円となります。
これらを合計すると、1回あたりのコストは、湯船が約90円、シャワーが約50円となり、差額は40円程度となります。
毎日使うと月1000円以上の差になる可能性
この差を日常生活に当てはめると、見え方が変わります。
例えば、1回あたり約40円の差があると仮定し、毎日入浴した場合、1ヶ月(30日)では約1200円の差となります。つまり、湯船を毎日使うか、シャワー中心にするかで、年間では1万円を超える差になる可能性があります。
もっとも、この試算は一定条件に基づく単純計算であり、実際には追い焚きの有無やシャワー時間の長さ、給湯器の性能などによって変動します。そのため、すべての家庭で同じ差になるわけではありません。
「湯船かシャワーか」だけで判断しない視点も重要
ここで整理しておきたいのは、「湯船かシャワーか」という二択だけで水道光熱費の高低を判断するのは適切とはいえない点です。
例えば、シャワー時間が長くなれば水量は増え、結果として湯船と同程度、あるいはそれ以上のコストになる場合もあります。また、家族世帯では湯船を共有することで1人あたりのコストが下がるケースもあります。
一人暮らしの場合でも、入浴頻度や使用時間によって結果は変わるため、「どちらが必ず安い」とは一概にはいえません。
まとめ
一人暮らしの水道光熱費は平均で月1万3333円程度とされており、2万円を超える場合には使用状況の見直し余地がある可能性があります。
湯船とシャワーの差については、一定条件の試算では1回あたり約40円、月では1000円以上の差となる可能性がありますが、この差は使用時間や設備条件などによって変動します。
このため、「湯船をやめるかどうか」という単純な判断ではなく、入浴時間や頻度を含めた使用量全体を見直すことが、水道光熱費の抑制という観点では現実的な対応といえるでしょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2025年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号1 (実数,構成比,増減率,寄与度)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
