今年で「5万円台の安いエアコン」が消える!? 2027年からは「最低価格15万円超」の可能性も…なぜ“安さ重視の機種”が減ってしまうのか 背景にある「トップランナー制度」とは
「5万円台で買えたエアコンが、もう買えなくなる」「今のうちに買っておかないと損になる」といった情報がニュースやSNSでも、ここ最近増えています。
この背景にあるのが、2027年に予定されている「省エネ基準の強化」です。これにより、今までのような「安さ重視」のエアコンが減り、価格が大きく上がる可能性があると言われています。
少しでも安い今のうちにエアコンを購入したほうがいいのでしょうか。本記事では、エアコンの価格が高くなる理由と、今後の家計への影響について解説していきます。
ファイナンシャルプランナー2級
なぜエアコンが高くなる? 「トップランナー制度」とは
今回値上がりすると言われる背景にあるのが、「トップランナー制度」です。これは、資源エネルギー庁が中心となって進めている政策のひとつで、「省エネ基準」を定めることにより、現在販売されている製品の中で「最も省エネ性能が高いもの」を基準にして、全体の水準を引き上げ、エネルギー消費効率の観点から省エネを目指していこうとするものです。
つまり、政府は今よりも電気代がかからない製品を作るようにメーカーに求めるようになるので、省エネ性能の高い製品づくりにシフトしていき、低価格・低コストの商品は減っていくことになると考えられています。さらに2027年4月からこの基準がさらに厳しくなるので、販売価格が現在よりグッと上がると言われているのです。
5万円台は消える? 今後の価格はどうなる
現在、6畳用エアコンの価格帯は、格安モデルであれば5万~7万円、標準モデルは8万〜12万円、高性能モデルは15万円以上で購入することができます。しかし2027年以降は、省エネの新たな基準への対応が求められるため、5万円台など安価なモデルは大幅に減少し、最低価格帯が10万~15万円前後に上昇すると言われています。
すべてのメーカーのエアコンが一気に値上がりするとは限りませんが、価格が今よりも値上がりする可能性が高いということは間違いなさそうです。
価格は上がるが電気代は下がる可能性も
今回の制度改正でメーカーに求められているのは「省エネ化」です。そのためエアコン本体は値段が上がるものの、省エネ性能が高いエアコンは消費電力が少なくなるので、電気代は節約できるという側面もあります。もし古い機種から最新機種に買い替えた場合、年間で数千円から1万円程度、電気代が安くなるケースも考えられます。
つまり、エアコンそのものの値段は高くなったとしても、電気代が安くなることを考えると、長い目で見れば「お得」になるともいえるでしょう。
エアコンは「本体+電気代」で考えることが大切
今回の省エネ基準の強化によって、今までのような低価格のエアコンは販売店からなくなる可能性があります。しかし、今後販売されるエアコンは省エネ機能の高いものが多くなるので、「電気代」に焦点を当てると、一概に「エアコンが高くなった」というのは短絡的かもしれません。
エアコンを購入するときは「いくらで買うか」だけでなく、「どれくらいの電気代で使い続けるか」も含めて考えてみるようにしましょう。
出典
資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
