夜も暑くてエアコンを朝までつけています。妻に「タイマーで切らないと電気代がもったいない」と言われましたが、熱中症対策と節約どちらを取るべきでしょうか?
そこで本記事では、夜間のエアコン使用について、熱中症対策と節約の両面から考えていきます。
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目次
夜のエアコンは電気代より熱中症対策を優先したほうがよい
暑い日は、夜でも電気代より熱中症対策を優先したほうが安心です。熱中症は屋外だけでなく、室内で何もしていないときにも起こることがあります。厚生労働省も、熱中症は場合によって死亡することがある、と注意を呼びかけています。
特に夜は、寝ている間に水分を取れません。暑さを我慢しているうちに汗をかき、体の水分が減ってしまうことがあります。特に高齢者や子ども、持病がある人は体温調節がうまくいかない場合もあるため、より注意が必要です。
「もったいないから」とエアコンを切って眠れなくなると、睡眠の質も下がります。そうなると、翌日の仕事や家事に影響することもあるでしょう。節約は大切ですが、体調を崩して通院が必要になれば、結果的に負担は大きくなります。暑くて寝苦しい夜は、まず安全に眠れる環境を整えることが大切です。
朝までエアコンをつけっぱなしにしても電気代を抑える方法はある
エアコンを朝まで使う場合でも、使い方を工夫すれば電気代を抑えやすくなります。まず見直したいのは設定温度です。冷房時の「室温28度」はよく使われる目安ですが、必ずしもエアコンの設定温度を28度にするという意味ではありません。快適に眠るためには、部屋の暑さや湿度、体調に合わせて無理のない温度にすることが大切です。
電気代だけを見ると、朝までエアコンを使うことに抵抗を感じる人もいるでしょう。しかし、暑さで眠れず疲れが残ったり、熱中症で体調を崩したりすれば、通院費や薬代がかかりますし、仕事を休むことになれば、収入や有給休暇に影響する可能性もあります。夜間のエアコン代は気になりますが、健康を守るための必要な支出と考えることも大切です。
例えば、設定温度を下げすぎると寒く感じて、途中で起きることがあります。その場合は、少し高めの温度にして風量を自動にする、風向きを体に直接当てないようにするなどの調整が有効です。扇風機やサーキュレーターを使って空気を回すと、同じ設定温度でも涼しく感じやすくなります。
また、エアコンは電源を入れた直後に多くの電力を使いやすい家電です。暑くなるたびに切ったり入れたりすると、かえって効率が悪くなることがあります。寝苦しい夜は短時間で切るよりも、設定温度を少し高めにして朝まで運転するほうが、快適さと電気代のバランスを取りやすいでしょう。
さらに、フィルターが汚れているとエアコンの効きが悪くなり、余計な電力を使います。フィルターは、2週間に一度を目安に掃除するとよいとされています。節約したいなら、エアコンを止めるより、効率よく動かす工夫を意識してみましょう。
タイマー設定は「切る時間」より「室温」を見て決める
タイマーを使うこと自体が悪いわけではありませんが、何時に切るかだけで決めるのは危険です。環境省の「熱中症環境保健マニュアル 2022」によると、夜間はエアコンのタイマーが切れた後に室温が非常に高くなることがあるため、タイマーは少なくとも3~4時間は使用するよう示されています。
夜寝る前は涼しくても、明け方まで室温が高いままの日もあります。西日で建物に熱がこもっている部屋や、風通しが悪い寝室では、タイマーが切れた後に一気に暑くなることもあるでしょう。そのため、寝室に温湿度計を置き、実際の室温を確認するのがおすすめです。
なお、暑さで夜中に目が覚める場合は、タイマーで切る時間が早すぎる可能性があります。その場合は朝までつける、または高めの温度で連続運転にするほうが安心です。夫婦で意見が分かれるときは、「何時間で切るか」ではなく「何度を超えたら危ないか」を基準に話し合うと納得しやすくなるでしょう。
夜でも無理にエアコンを切らず、設定を工夫して家計と健康を守ろう
夜も暑い日は、節約より熱中症対策を優先するのが基本です。エアコンを切って体調を崩してしまっては、電気代を抑える意味が薄れてしまいます。
ただし、朝までつけっぱなしにする場合でも、設定温度や風向き、風量、フィルター掃除、扇風機の併用などで電気代は抑えられます。タイマーを使う場合は、切る時間だけで判断せず、寝室の室温や湿度を見ながら決めましょう。
家計を守ることも、健康を守ることも、どちらも大切です。暑い夜は無理に我慢せず、エアコンを上手に使って、家族全員が安心して眠れる環境を整えましょう。
出典
厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
環境省 熱中症予防情報サイト 熱中症環境保健マニュアル 2022 III. 熱中症を防ぐためには
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
