ボーナスの預金先として、定期預金とNISAで迷っています。元本割れが怖いなら、やっぱり銀行に置くべきですか?
一方、NISAは価格変動による元本割れリスクがあるものの、非課税で資産形成を目指せる制度です。そのため、「減らしたくないお金」は定期預金、「将来に向けて増やしたいお金」はNISAと、目的に応じて使い分けることが大切です。
この記事では、定期預金とNISAの違いや、それぞれに向いている人の特徴、元本割れが怖い場合の考え方についてわかりやすく解説します。
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目次
定期預金は元本保証が魅力だが、お金は増えにくい
定期預金の最大のメリットは、預けたお金が減らないことです。銀行が破綻した場合でも、預金保険制度によって元本1000万円までと破綻日までの利息などは保護されます。そのため、「絶対に減らしたくないお金」の置き場所としては安心感があります。
特に、数年以内に使う予定があるお金や、急な病気や転職、住宅購入などに備える資金を確保しておきたい場合は、安全性を優先したほうが安心です。
ただし、現在の定期預金の金利は低い水準です。金利が年0.2%程度の場合、100万円を1年間預けても利息は2000円程度にとどまります。さらに、利息には税金もかかります。
加えて注意したいのが、物価上昇の影響です。例えば、今まで100円で買えたものが120円になると、同じ100万円でも買えるものが減ってしまいます。つまり、預金残高は減っていなくても、お金の価値が下がる可能性があるのです。
そのため、「減らないこと」だけを重視すると、将来的には資産形成が難しくなる場合もあります。安全性は大切ですが、長期的には「増やす視点」も必要になります。
NISAは元本割れの可能性があるが、長期運用で資産形成を目指せる
NISAは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。通常、投資信託や株式で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、NISA口座なら一定額まで非課税で運用できます。
ただし、NISAそのものに元本保証はありません。投資先の価格が下がれば、購入時より資産が減ることもあります。そのため、「絶対に減らしたくない」という人にとっては、不安を感じやすい制度です。
しかし、NISAでは長期運用を前提にすることで、価格変動のリスクを抑えやすくなるとされています。特に、全世界株式や米国株式などに幅広く分散投資する投資信託は、長期保有によって資産の成長が期待されています。
例えば、毎月一定額を積み立てる方法なら、高い時には少なく、安い時には多く購入できます。これを「ドル・コスト平均法」と呼びます。一度に大きな金額を投資するより、価格変動の影響を抑えやすい方法です。
また、債券を中心とした値動きが小さい商品を選んだり、少額から積立投資を始めたりすることで、投資に慣れていく人もいます。
NISAは短期間で大きく増やすよりも、長期的にコツコツ資産形成を目指す投資方法として活用されています。そのため、「10年後、20年後の資産形成」という視点で考えることが重要です。
元本割れが怖いなら「全部預金」「全部投資」にしない考え方もある
「元本割れが怖いから、やっぱり銀行が安心」と感じるのは自然なことです。実際、投資では一時的に資産が減る場面もあるため、無理に全額をNISAで運用する必要はありません。
大切なのは、「使う目的」と「使う時期」に応じてお金を分けることです。例えば、数年以内に使う予定があるお金は定期預金、10年以上使う予定がないお金はNISAで積み立てる方法があります。
また、投資を始める前に、生活費の3〜6ヶ月分程度を預金として確保しておくと、急な出費にも対応しやすくなります。
元本割れを完全に避けることは難しいですが、「長期」「積立」「分散」を意識することで、リスクを抑えながら運用しやすくなります。
不安が強いなら、まずは少額から始めることが大切
定期預金とNISAには、それぞれ異なるメリットがあります。定期預金は元本保証による安心感があり、NISAは将来の資産形成を目指しやすい制度です。
まずは生活防衛資金を確保し、そのうえで余裕資金の一部をNISAで積み立てる方法なら、心理的な負担も抑えやすいでしょう。
近年は物価上昇の傾向もみられ、「預けているだけ」で資産価値が目減りする可能性もあります。そのため、安全性だけでなく、「将来に向けてどう増やすか」という視点も重要です。
最初は少額から始め、値動きに慣れながら、自分に合ったバランスを見つけることが大切です。焦って決める必要はありません。自分が安心できる範囲で、一歩ずつ資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
