わが家のエアコンは「10年以上前」に購入! 友人に「新しいモデルは電気代1万円節約になる」と言われましたが“省エネ家電”でそれだけ変わりますか?「2012年・2025年」で比較
本記事では、約10年前に買ったエアコンを使用している人が、「省エネ家電に買い換えたほうが節約になる」と友人に言われたケースを取り上げ、本当にお得になるのかを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
10年前に購入したエアコンは買い換えたほうがお得?
10年以上前にマイホームを購入し、同時にエアコンを取り付けた家庭を取り上げます。友人から「省エネ家電のエアコンに買い換えたほうが電気代の節約になる」と聞き、本当にお得になるのか気になってしまいました。
それでは、本当に10年以上前のエアコンを買い換えたほうが、電気代の節約になるのでしょうか。省エネ家電に買い換えた場合の電気料金の比較は、図表1を参考にしてください。
図表1
| 発売年 | 10畳 | 14畳 | 20畳 |
|---|---|---|---|
| 2012年発売 パナソニックXシリーズ |
年間電気代 2万3808円 期間消費電力量 768kWh |
年間電気代 3万5526円 期間消費電力量 1146kWh |
年間電気代 7万1052円 期間消費電力量 2292kWh |
| 2025年発売 パナソニックXシリーズ |
年間電気代 2万3126円 期間消費電力量 746kWh |
年間電気代 3万3046円 期間消費電力量 1066kWh |
年間電気代 5万9582円 期間消費電力量 1922kWh |
| 年間差額 | 682円 | 2120円 | 1万1470円 |
筆者作成
当然ながら消費電力が大きくなるほど、買い換えたほうが電気代の節約になります。20畳用のエアコンだと年間1万円以上の節約になるため、十分に買い換えを検討する価値はあるでしょう。
電気代だけで元を取るならどれくらいかかる?
電気代はお得になるものの、エアコンの買い換えには製品代や設置費がかかります。20畳用のエアコンは、メーカーや型番などによって価格が異なり、設置費込みで14~35万円程度かかります。仮に15万円のエアコンを購入した場合、元を取るのに約15年はかかる計算です。
年間1万円の電気代の節約にはなるものの、元を取るのに15年かかるのであれば、「別に買い換えなくてもよいのではないか」という気持ちがわいてくるかもしれません。今回は20畳用のエアコンで計算しましたが、もう少し狭い部屋であれば元を取るのに15年以上かかる計算になります。
結局、エアコンは買い換えたほうがよい?
それでは、結局エアコンは買い換えたほうがよいのでしょうか。使用しているエアコンの状態によるものの、基本的には定期的に買い換えたほうがよいでしょう。10年以上前のエアコンは、故障リスクが高くなり、高額な修理費が発生する可能性があるためです。
エアコンの修理費は、不具合の内容によりますが2~14万円程度かかります。修理するのであれば「買い換えておいたほうがよかった」となるケースも珍しくありません。
また、夏場にエアコンが故障した場合、業者が忙しいため修理までに日数がかかることも注意点です。昨今の夏の暑さのなか、エアコンなしで過ごせば熱中症になる可能性もあるため、非常に危険でしょう。
さらに、当然ながら新しいエアコンのほうが、冷えやすい・暖まりやすいなど、お金ではないメリットもあります。エアコンの内部洗浄機能が付いている製品であれば、フィルターの掃除をしなくて済む点なども魅力です。
電気代や故障リスク、機能の向上などを加味すると、エアコンは10~15年で買い換えたほうがよいでしょう。エアコンをよく使う時期に故障したら、後悔するケースも想像できるため、10年以上使用しているエアコンが家にある人は、買い換えを選択肢に入れておくのがおすすめです。
まとめ
十数年前に購入したエアコンは、買い換えれば電気代の節約になります。電気代だけで元を取るのは長期間かかるものの、故障リスクや機能の向上などを考えると、買い換えたほうがお得になるケースも珍しくありません。
今年も暑い夏がやってきます。10年以上利用しているエアコンが家にある人は、買い換えを検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
