“退職金1000万円”の使い道で勧められた「ステップアップ型定期預金」。通常の定期預金より高金利と聞いて興味がありますが、銀行側が満期を決める“仕組み預金”にはどのようなリスクがあるのでしょうか?

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“退職金1000万円”の使い道で勧められた「ステップアップ型定期預金」。通常の定期預金より高金利と聞いて興味がありますが、銀行側が満期を決める“仕組み預金”にはどのようなリスクがあるのでしょうか?
退職金の預け先として、通常の定期預金よりも金利が高い「ステップアップ型定期預金」を検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、ステップアップ型定期預金には特約が付く場合があり、通常の定期預金とは異なるリスクがあるようです。
 
本記事では、ステップアップ型定期預金の概要や変動金利型定期預金との違いなどを解説します。
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最近話題の「ステップアップ型定期預金」とは?

ステップアップ型定期預金とは、預入期間の経過に応じて金利が段階的に上昇していくタイプの預金商品です。一般的な定期預金より高めの金利が設定される場合があることから、低金利環境下で注目されています。
 
しかし、中には仕組み預金に分類される、通常の定期預金より複雑な構造を持つ商品もあります。仕組み預金とは、金融派生商品を組み込んだ預金商品です。
 
例えば、金融機関側に期限前償還権があるタイプや金利低下局面で途中終了する商品が挙げられます。期限前償還とは、当初予定されていた満期日よりも前に元本の全額とそれまでの利息が払い戻されることです。
 
こうした商品は、中途解約ができない場合や金融機関の判断で満期日が繰り上がるなどの制約があります。退職金向けの運用商品として提案されるケースもあります。
 

「変動金利型定期預金」との違いは? どちらを選ぶべき?

変動金利型定期預金とは、市場金利の変動に応じて適用金利が見直される預金商品です。全国銀行協会の公式サイトでも、変動金利型預金について金利情勢によって受取利息が変化する仕組みを解説しています。
 
一方、ステップアップ型定期預金はあらかじめ決められた条件に従って金利が段階的に上昇する商品設計が一般的です。変動金利型は市場金利の上昇時に恩恵を受けやすいですが、金利低下時には利息も下がる恐れがあります。しかし、ステップアップ型は将来の金利の推移にかかわらず、契約時点で金利が上昇する構造になっているケースが多いようです。
 
また、ステップアップ型には特約が付く場合があり、通常の定期預金とは異なるリスクがあります。選ぶ際は元本の安全性を重視するか、高金利を優先するか、資金拘束を許容できるかなどの点がポイントとなるでしょう。
 

ステップアップ定期は「満期日」が選べない!? 途中解約は「元本割れ」のリスクも

一部のステップアップ型定期預金は、仕組み預金として設計されており、金融機関側の判断で満期日が繰り上げられる場合があります。そのため、当初想定していた期間まで預け続けられない可能性があります。高金利が適用される期間を期待していても、早期償還によって運用期間が短くなり、結果的に受け取れる利息が少なくなることもあるようです。
 
また、仕組み預金は原則として中途解約ができず、やむを得ず解約する場合でも解約条件によっては元本割れとなる可能性があります。満期まで保有した場合は預金保険制度の範囲内で元本が保護されますが、中途解約時には元本割れとなる可能性がある点に注意しましょう。
 
特に老後資金など長期の資金を預ける場合は、必要なときに引き出せるかどうかや、満期条件をどの程度コントロールできるかを事前に確認することが重要です。契約前には商品概要説明書や重要事項説明書を確認し、期限前償還の有無や中途解約時の条件、元本の取り扱いなどを十分に理解しておきましょう。
 

まとめ

ステップアップ型定期預金とは、預入期間の経過に応じて金利が段階的に上昇していく預金商品で、一般的な定期預金より高めの金利が設定される傾向です。
 
しかし、一部のステップアップ型定期預金は仕組み預金として設計されているため、満期日が選べない場合があり、途中解約すると元本割れする恐れもあります。契約する際は説明書をよく読み、期限前償還や中途解約時の扱い、元本の保証範囲などを確認しておくと安心でしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 預貯金
一般社団法人全国銀行協会 定期預金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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