会社から「電車代1万円」もらってるのに「健康のために自転車通勤してる」という同僚…毎月“1万円の不正受給”だと思うのですが、バレなきゃ大丈夫なんですか? 通勤手当の考え方を確認
会社に通勤の手段を電車で申請しているのにもかかわらず、自転車で通勤すると万一の際に労災が下りない、不正受給と見なされるなどの可能性があります。本記事では、定期代1万円をもらっている同僚が、自転車で通勤してお金が浮いているケースを取り上げ、どのようなリスクがあるのかを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
会社から定期代をもらっているのにも自転車で通勤している同僚…
会社の同僚が、毎月の定期代を1万円もらっていると聞いています。以前は申請のとおり電車で通勤していましたが、「健康のために自転車で通勤する」とクロスバイクで会社に来るようになりました。
会社近くの駐輪場を月2000円で借り、8000円が浮いている計算になります。「健康にいいし、8000円浮いてお小遣い代わりになる」と同僚が言っています。しかし、会社に申請している手段とは違う方法で通勤しているうえに、交通費を浮かせていることから「これって本当に大丈夫?」と思ってしまいました。
自転車で会社に通勤するリスク
それでは、電車代をもらっていながら、自転車で通勤することにリスクがあるのでしょうか。そもそも通勤手当の支給は、法律で決められているものではなく、条件や上限額などは会社が独自の就業規則や賃金規定で定めています。
一般的に通勤手当は、申請した通勤経路・通勤方法で実際にかかる費用を支給するものです。会社には電車通勤と申請しているにもかかわらず、自転車で会社に通勤している場合は、就業規則違反になる可能性があります。
また、通勤手当の不正受給と見なされ、悪質な場合は浮いたお金の返還を請求されるおそれもあります。さらに、会社に申請した方法以外で通勤している場合、事故の際などに労災が下りない可能性があるため注意が必要です。
労災が下りなければ、医療費が全額自己負担となり、事故をきっかけに不正受給がバレてしまいます。
また、申告しないままの自転車通勤=即違法とは言い切れないものの、始末書の提出や、懲戒処分を受ける可能性もあります。電車代をもらっておきながら、自転車で通勤している場合、さまざまなリスクがあるため、基本的にはおすすめできません。
どのようにするのがよい?
「健康のために自転車で通勤したい」と考える場合、どのようにしたらよいのでしょうか。「お金が浮いてお小遣い代わりになる」と思うのも分かりますが、まずは会社に自転車での通勤に変えたいことを申請するべきでしょう。
会社によっては、自転車での通勤でも通勤手当を支給するケースもあるため、まずは担当部署に相談するのがおすすめです。また、「雨の日や猛暑日は電車で通勤したい」などの希望を担当部署に相談しておけば、かかった電車代をもらえる可能性もあります。
一方、「定期代を支給するが通勤方法は問わない」「健康促進のために自転車通勤を推奨している」などの会社もあります。いずれにしても、電車から自転車通勤に変更する場合は、就業規則を確認するか、担当部署に相談するのが無難でしょう。
まとめ
電車から自転車通勤に変更し、通勤手当を浮かせているケースを取り上げましたが、さまざまなリスクがあるため、基本的にはおすすめできません。会社によって通勤手当の考え方が異なるため、一度担当部署に相談するとよいでしょう。
現状はお金が浮いていても、事故の際には損をする可能性があります。通勤方法を変更する場合は、会社に申請して後悔のないようにしてください。
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
