ボーナスを定期預金に預けようと思っています。「長く預けるほうが得」と思っていたのですが、今の金利だとそうともかぎらないのでしょうか?
一方で、定期預金にはさまざまな預入期間があり、どれを選べばよいのか迷いやすいものです。特に最近は金利の動きにも注目が集まっており、以前のように「長く預ければ安心」と単純に考えにくくなっています。
そこで本記事では、ボーナスを定期預金に預ける際の預入期間の考え方や、長期・短期それぞれの注意点について解説します。
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目次
長期の定期預金は金利を固定できる一方で、上昇局面では不利になることがある
長期の定期預金には、預けた時点の金利を長く固定できるというメリットがあります。例えば、今後金利が下がると考えるのであれば、早めに長期で預けることで、その金利を満期まで保てます。
一方で、今後金利が上がる可能性があるときは注意が必要です。低い金利で長期間預けてしまうと、あとからより高い金利の商品が出ても、すぐに乗り換えにくくなります。途中で解約できる場合もありますが、一般的には所定の中途解約利率が適用されるため、利息が思ったほど増えないことがあります。
つまり、長期の定期預金は「高い金利を長く確保できる」ときには有利となります。ただし、金利が上がっていく場面では、より高い金利の商品が出ても、今預けている定期預金を途中で解約しないと利用しにくい点に注意が必要です。
短期の定期預金は金利を見直しやすく、キャンペーンも活用しやすい
短期の定期預金は、3ヶ月、6ヶ月、1年などの短い期間で満期を迎える商品です。満期が早いため、その時点の金利を見て、預け替えるかどうかを判断できます。
特にボーナス時期には、銀行が期間限定のキャンペーン金利が設定されることがあります。通常より高い金利が設定されるケースもあるため、長期で固定するより、短期の商品を使いながら金利を見直すほうが合う人もいるでしょう。
例えば、半年後に旅行や車検、子どもの学費などで使う可能性がある資金なら、5年定期に預けるより、6ヶ月定期のほうが扱いやすいでしょう。
使う時期が近い資金を長期で預けると、必要になったタイミングで解約しなければならず、手間がかかります。そのうえ、中途解約によって当初の金利が適用されない場合もあるため、利息面で不利になることもあります。
利息は税引き後で考え、使う予定に合わせて期間を選ぶ
定期預金を比較するときは、表示されている金利だけで判断しないようにしましょう。預金の利息には、原則として20.315%の税金がかかります。内訳は、所得税・復興特別所得税15.315%と地方税5%です。
例えば、100万円を年0.5%で1年間預ける場合、税引き前の利息は5000円です。ただし、税金が引かれるため、実際に受け取る利息は約3984円にとどまります。金利差が小さい場合、税引き後の金額で見ると、思ったほど差が出ないこともあるでしょう。
そのため、定期預金を選ぶときは「少しでも高い金利」を探すだけでなく、「そのお金をいつ使うか」を先に考えることが大切です。生活費の予備や近いうちに使う予定がある分は短期、数年間使う予定がない分は長期というように分けると、無理なく管理できます。
また、「預金保険制度」では、1金融機関ごとに元本1000万円までとその利息等が保護対象になります。ボーナスや貯蓄を合わせて1000万円を超える場合は、預金保険制度で保護されない部分が出る可能性があるため、預け先を分けることも検討しましょう。
ボーナスの定期預金は「金利の高さ」だけでなく「使う時期」で決めよう
ボーナスを定期預金に預ける場合、長く預けるほうが必ず得とはかぎりません。金利が上がる局面では、短期の定期預金で満期ごとに見直すほうが合うことがあります。一方で、現時点の金利に納得でき、ボーナスの一部を数年以内に使う予定がない金額がある場合は、その金額を長期で預ける方法も選べます。
ボーナスは、使う時期に合わせて分けて預けると管理しやすくなります。半年以内に使う分、1年ほど使わない分、数年以上使わない分に分けると、それぞれに合った期間の定期預金を選びやすくなります。
定期預金は安全性を重視した預け先だからこそ、金利だけでなく使いやすさも見て選ぶことも大切です。ボーナスを守りながら、無理なく利息を受け取れるよう、自分に合った預け方を考えましょう。
出典
国税庁 No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)
金融庁 預金保険制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

