定期預金に「500万円」を“金利0.6%”で預け中ですが、銀行は「預金を国債などで運用してる」と聞きました。それなら最初から“個人向け国債”を買うほうが得ですか? 金利「1.5%」との差額を比較

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定期預金に「500万円」を“金利0.6%”で預け中ですが、銀行は「預金を国債などで運用してる」と聞きました。それなら最初から“個人向け国債”を買うほうが得ですか? 金利「1.5%」との差額を比較
昨今は徐々に銀行の定期預金の金利が上昇していることもあり、普通預金から定期預金に変更したという人もいるでしょう。しかし、「銀行は預かったお金を国債などで運用している」と聞くと、「それなら自分で個人向け国債を買ったほうがお得なのでは」と感じる人もいるかもしれません。
 
本記事では、定期預金と個人向け国債の違いを整理しながら、どちらが有利なのかを具体的な数字で比較していきます。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

定期預金の特徴と金利は?

まずは、銀行の定期預金の仕組みから確認しましょう。定期預金は、あらかじめ預入期間を決めて資金を預ける預金商品で、普通預金よりも高い金利が設定されているのが特徴です。
 
例えば、某大手銀行の定期預金では、普通預金金利が0.3%なのに対し、3年ものの定期預金金利が年0.6%となっています(2026年6月時点)。ただし、注意したいのが中途解約です。満期前に解約すると、当初の金利よりも低い「中途解約利率」が適用されるのが一般的であり、想定していた利息を得られない可能性があります。
 

個人向け国債の特徴と金利は?

次に、個人向け国債について見てみましょう。個人向け国債は、日本政府が発行する債券で、国が元本と利息の支払いを行う金融商品です。
 
最大の特徴は安全性の高さで、元本割れのリスクが極めて低いとされています。また、2026年6月時点では、3年ものの固定金利型で年1.5%程度と、定期預金より高い水準となっています。
 
ただし、原則として発行から1年間は換金できない点には注意が必要です。1年経過後は中途換金も可能ですが、その場合は一定の利息が差し引かれます。
 

0.6%と1.5%でどれくらい差が出る?

それでは、金利が年0.6%と1.5%で実際にどれくらい差が出るのかを比較してみましょう。
 

【前提】

・元本:500万円
・運用期間:3年
・税金は考慮しない(税引前)
・複利で計算(実際の利息の付き方とは異なる場合もあるが、比較のため同条件とする)

 
この条件で試算すると、次のようになります。

・定期預金(年0.6%):約509万円
・個人向け国債(年1.5%):約523万円

 
差額は約14万円です。このように、同じ期間・同じ元本でも、金利の違いによってこれだけの差が生まれます。
 

銀行は預金をどう運用している?

ここで気になるのが、「銀行は預金をどう運用しているのか」という点でしょう。銀行は、預かったお金を企業への融資や有価証券投資などに回しています。その一部として国債を保有しているケースもあり、預金者から集めた資金を元に収益を上げているのが実態です。
 
そのため、「銀行が国債で運用しているなら、自分で国債を買ったほうが得では?」という考えが出てくるのも自然な流れといえるでしょう。
 

どちらが向いている? 定期預金と国債の違い

それでは、結局どちらを選ぶべきなのでしょうか。まず、定期預金は流動性の高さとシンプルさが魅力です。途中解約の制約はあるものの、仕組みが分かりやすく、身近に感じられるという安心感もあります。
 
一方、個人向け国債は金利の高さと安全性が特徴です。長期間資金を使う予定がなく、少しでも利回りを重視したい人には向いています。ただし、1年間は原則引き出せない点や、購入手続きがやや手間に感じる人もいるかもしれません。
 

まとめ

定期預金と個人向け国債を比較すると、同じ3年間でも金利の差によって数万円以上の差が生まれる可能性があります。そのため、利回りだけを重視するのであれば、国債のほうが有利なケースは多いでしょう。
 
ただし、流動性や使い勝手、安全性の感じ方は人それぞれです。「銀行が運用しているから自分も同じものを」と単純に考えるのではなく、自分の資金の使い道や期間に応じて選ぶことが重要です。
 
定期預金と国債はどちらも安全性の高い金融商品ですが、それぞれに特徴があります。目的に合わせて使い分けることが、賢い資産管理につながるといえるでしょう。
 

出典

財務省 現在募集中の個人向け国債・新窓販国債
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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