ママ友から「エアコンは今年中に買い替えておいた方がよい」と聞きました。うちのエアコンは“8年目”で少々効きも悪くなっています。夏が来るまえに買い替えるべきですか?
特に今のエアコンが8年目なら、故障前に買い替えるか、もう少し使うか悩む時期です。2027年4月からエアコンの新しい省エネ基準が始まるため、対象機種の価格に影響が出る可能性はあります。
ただし、すべての人が今年中に買い替えたほうが得とは限りません。使用状況、電気代、故障リスク、購入費用を比べて考えることが大切です。
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8年目のエアコンは買い替えを考え始める時期
エアコンは、一般的に10年前後で買い替えを意識する家電です。8年目なら、すぐに寿命とは言えませんが、故障や効きの低下が気になり始める時期ではあります。
自動お掃除機能付きだと構造が複雑なため、平均寿命は5~7年程度と言われています。 夏の暑い時期に故障すると、修理や設置工事が混み合い、すぐに交換できないこともあります。
特に、冷えにくい、暖まりにくい、異音がする、水漏れがある、電気代が以前より高いと感じる場合は、買い替えを検討する価値があります。修理できる場合もありますが、年数が経つと部品が手に入りにくくなることがあります。
一方で、問題なく動いていて、使用頻度も少ないなら、急いで買い替えなくてもよい場合があります。たとえば、寝室で夏の夜だけ使う程度なら、電気代の差で本体代を回収するには時間がかかるかもしれません。
まずは、現在のエアコンの年式、型番、年間消費電力量を確認しましょう。説明書や本体のラベルに記載されていることがあります。新しい機種と比べれば、電気代がどのくらい変わるかを見積もりやすくなります。
来年以降の価格上昇だけで買い替えを決めない
資源エネルギー庁は、2027年4月からエアコンの新たな省エネ基準が始まると案内しています。省エネ性能の高い機種が、製品を製造・出荷する製造事業者など(メーカー)に求められることで、商品構成や価格に影響が出る可能性があります。そのため、「来年はエアコンが高くなるかもしれない」と言われることがあります。
ただし、値上がりの可能性だけで買い替えを決めるのは慎重に考えたほうがよいです。エアコンの価格は、省エネ基準だけでなく、メーカー、機能、季節、在庫状況、工事費によって変わります。夏前や猛暑の時期は需要が高まり、価格や工事費が上がりやすいことがあります。
買い替えるなら、繁忙期を避けるのがポイントです。春や秋など、エアコンの使用が少ない時期は、工事の予約が取りやすく、セール品を見つけやすい場合があります。壊れてから真夏に急いで買うと、選べる機種が少なく、工事まで待たされることもあります。
また、安い機種を急いで買うより、部屋の広さや断熱性に合った機種を選ぶことが重要です。能力が足りないエアコンを選ぶと、常に強く運転することになり、電気代が高くなることがあります。反対に、必要以上に高機能な機種を選ぶと、本体代が高くなりすぎます。
電気代と故障リスクを比べて判断する
買い替えで得になるかを考えるには、本体価格だけでなく、電気代と故障リスクも見ます。古いエアコンは新しい機種より消費電力が大きいことがあり、使用時間が長い家庭ほど買い替えによる節電効果が期待できます。
たとえば、リビングで夏も冬も長時間使っているエアコンなら、省エネ性能の高い機種に替えることで、年間の電気代が下がる可能性があります。
反対に、使用頻度が少ない部屋では、電気代の差が小さく、本体代を回収するまで長くかかります。
具体的にどのくらいの光熱費が削減できるのか、一例を見てみましょう。資源エネルギー庁のWebマガジン「エネこれ」に紹介されているシミュレーションがこちら(図1)。
図1
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 エネこれ 27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?
電気代が削減できるということは二酸化炭素(CO2)を削減することです。エコの観点から環境省は国民活動「デコ活」を展開中です。エアコンの電気代を機種ごとに概算してくれるシミュレーターがWeb上に用意されているので、エコを感じながら、他の家電とあわせて電気代を見直してみるのもおすすめです。
故障リスクも重要です。8年目なら、今後数年で修理が必要になる可能性があります。修理に数万円かかるなら、その費用を新しいエアコン購入に回したほうがよい場合もあります。特に、室外機の不調や冷媒ガスの漏れなど大きな修理が必要な場合は、買い替えを検討しやすいでしょう。
判断に迷う場合は、家電量販店で同じ畳数の機種の年間電気代目安を確認し、現在の機種と比べてみましょう。工事費、取り外し費、リサイクル料金も含めた総額で判断することが大切です。
まとめ
今のエアコンが8年目なら、買い替えを考え始める時期ではあります。ただし、壊れていないなら、今年中に必ず買い替えたほうが得とは限りません。使用頻度が高いリビングのエアコンや、効きが悪い機種なら、早めの買い替えで電気代や故障リスクを抑えられる可能性があります。
2027年4月から新しい省エネ基準が始まるため、今後の価格に影響が出る可能性はあります。しかし、値上がりの話だけで急いで買うのではなく、本体価格、工事費、電気代、修理リスクを合わせて考えましょう。
買い替えるなら、真夏の繁忙期を避けるのがおすすめです。今のエアコンの調子がよく、使用頻度も少ないなら、もう少し使いながら次のセール時期を待つ選択もあります。家計にとって大切なのは、焦って買うことではなく、自宅の使い方に合うタイミングで選ぶことです。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 エネこれ 27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?
環境省 デコ活 省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー


