今年の夏も“エアコン代”が怖いです…。「冷房」→「送風」に切り替えれば「月1000円」ほど節約できると聞きましたが、本当に電気代は安くなるのでしょうか?
本記事では、今夏の電気代の動向予測とともに、初夏に活用したいエアコンの送風機能や、家庭で実践できる節電の工夫を解説します。
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6月使用分(7月請求分)電気代は9社が値上げ発表
2026年6月使用分(7月請求分)の電気料金について、大手電力10社のうち9社が値上げを発表しています。燃料価格の上昇などを背景に、標準的な世帯では最大91円の負担増が見込まれます。
一方で、政府は冷房需要が高まる2026年7月~9月使用分を対象に、電気・ガス料金の補助を実施します。使用量に応じて料金が値引きされる仕組みで、2026年7月・9月使用分は低圧電気で1キロワット時あたり3.5円、8月使用分は同4.5円が値引きされます。
こうした中、冷房シーズンを前に消費者の節電意識も高まっているようです。パナソニック株式会社の「2026年 夏のエアコン利用と節電・節約意識に関する実態調査」(パナソニック「エオリア」調べ)によると、電気料金の値上げによる負担を感じている人は82パーセントに上りました。
また今年の夏に、節電に取り組みたいと回答した人も77パーセントに達しています。
エアコンは“冷房”だけじゃない! 「送風運転」という選択肢も
同調査において、エアコンの「送風運転」をほとんど使わない、またはまったく使わない人が64パーセントに上ることが分かりました。しかし夏本番前の初夏だからこそ、送風運転の活用が効果的かもしれません。
送風運転は室内の空気を循環させることで、体にまとわりつく熱や湿気を逃がし、体感温度を下げる効果が期待できます。風速が毎秒1メートル上がると、体感温度が約1度~2度下がるとされており、室温がそこまで高くない初夏であれば、送風運転だけでも涼しさを感じられる場合があります。
ただし、送風運転には室温を下げる機能や除湿機能はありません。室温が高い日や湿度が高い日、体調に不安がある日は、節電を優先しすぎず冷房を使用しましょう。
気になる電気代ですが、送風運転は冷房運転と比べて消費電力が小さく、1時間あたり0.4円程度とされています。これは一般的な扇風機と同程度であり、コストを抑えて部屋全体の空気を動かすことができるようです。
一方、東京ガス株式会社によると推奨室温の28度で冷房運転を1日14時間使用した場合の電気代は1日「約63.1円」、つまり1時間あたりの電気代は「約4.5円」との試算もあります。この2つを単純に比較すると、使用時間によっては1ヶ月で1000円前後の差が生じる可能性もあります。
電気代を抑えるには? 初夏に試したいエアコン節約術
以下は経済産業省資源エネルギー庁が公開している、家庭で実践できる省エネ方法です。
まず窓の開閉を減らし、カーテンやすだれで日差しを遮ることで室温の上昇を抑えることができます。扇風機を併用して風を体にあてるのも効果的です。一定の条件下では、エアコンの設定温度を27度から1度上げるだけで、年間約940円の節約になります。
さらに月に1回~2回のフィルター掃除や室外機の周りを片付けることで、エアコンの熱交換がスムーズになり冷房効率がアップします。ただし実際の節約額は機種や設定温度、使用時間、外気温などにより異なります。あくまでひとつの目安と考え、状況に合わせた使い分けを心がけましょう。
まとめ
エアコンの送風運転は冷房運転に比べて消費電力が小さく、使用状況によっては月1000円前後の電気代を節約できる可能性があります。設定温度の見直しやエアコン周りの掃除など、日々の工夫を取り入れることで、お財布にも体にも優しい夏を過ごせるでしょう。
出典
パナソニック株式会社 2026年 夏のエアコン利用と節電・節約意識に関する実態調査(PR TIMES)(パナソニック「エオリア」調べ)
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 エアコン
東京ガス株式会社 個人のお客さま ウルトラ省エネブック 家で過ごす CO2排出量が多い家電類は初期設定や使い方で省エネ化を! 2 涼しい夜は冷房を切って冷やしすぎにご注意を
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

