新居では「24時間換気は止めないように」と説明を受けたのに、夫は「節電になるし、寝るときくらい止めても大丈夫」と毎晩オフにしています。夜だけなら問題ないのでしょうか?
一方で、換気を止めることで室内に湿気がこもりやすくなり、カビやダニが発生しやすい環境につながる可能性もあります。
本記事では、知っておきたい24時間換気の電気代や基本情報について、分かりやすく解説します。
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建築基準法による24時間換気のルール
近年建てられたマンションでは、24時間換気システムを備えているケースが一般的です。「誰もいない部屋を換気し続けるのは電気代がもったいない」「寝ている間くらいは止めても大丈夫だろう」と考える人もいるかもしれません。しかし、本当に夜だけオフにしても問題はないのでしょうか。
最近の住宅にこの24時間換気システムが標準装備されているのは、2003年の建築基準法改正に理由があります。昔に比べて、現代のマンションは断熱性や気密性が非常に高くなりました。その結果、建物の建材に含まれる化学物質が室内にこもりやすくなり、体調不良を引き起こす「シックハウス症候群」が多発したのです。
これを予防するために、国は法律で24時間換気システムの設置を義務付けました。1時間で室内の空気を半分程度入れ替えることが基準となっています。
24時間換気システムの電気代はごくわずか
次は、24時間換気の電気代について解説します。実は24時間換気を止めた場合でも、削減できる電気代は限定的とされています。
24時間換気システムを常に稼働させていても、毎月の電気代に占める割合はごくわずかです。一般的には1ヶ月あたり100円~500円程度とされており、夜間だけオフにした場合でも、節約できる金額は大きくないと考えられます。
家計への負担を減らすために本当に効果的なのは、スイッチをオフにすることではなく、日頃からこまめにメンテナンスをすることでしょう。例えば、フィルターを定期的に掃除してきれいな状態を保つことで、換気効率の低下を防ぎ、余分な電気代の発生を抑えやすくなります。
夜間のオフが招くリスクは? 部屋にこもるカビや臭い
では、もし夜だけ換気システムを止めてしまうと、室内にはどのような影響があるのでしょうか。
スイッチをオフにすると、外の冷たい空気や熱い空気が入ってこなくなるため、エアコンの効きがよくなって一時的には快適に感じるかもしれません。しかし、夜間に換気を止めると、寝室やリビングの空気が滞留します。
換気や空気清浄機能のない冷暖房機器は、室内の空気を入れ替えるのではなく、既存の空気を冷暖房しているに過ぎません。また、24時間換気を停止すると湿気がこもりやすくなり、湿度管理にも影響を及ぼす可能性があります。
夜間に換気を止めると室内の湿度が調整できず、結露が発生しやすくなります。この結露を放置すると、カビが繁殖し、アレルギー症状などを引き起こす原因になります。
さらに、建材に湿気がたまった状態が続くと、建物の耐久性に影響を及ぼし、結果として劣化が進みやすくなる可能性があります。将来的な健康被害や、退去時のトラブルによる余計な出費を考えると、夜間に止めるリスクは大きいといえるでしょう。
まとめ
ここまで見てきたように、24時間換気システムは夜間も継続して運転することが基本とされています。夜だけ停止しても電気代の節約効果は限定的である一方、室内に湿気がこもりやすくなり、カビや結露が発生しやすい環境につながる可能性があります。
また、こうした状態が続くと、建物の維持管理や住環境に影響を及ぼす場合もあるため、結果として修繕費などの負担につながる可能性も否定できません。
24時間換気システムは、定期的にフィルターを清掃するなど適切なメンテナンスを行いながら継続して使用することが、住環境を良好に保ち、長期的な住宅の維持管理という観点からも重要といえるでしょう。
出典
国土交通省住宅局 シックハウス対策のための規制導入改正建築基準法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

