「個人の所得税ゼロ」と聞いてドバイに移住したのですが、毎月の電気水道代に“家賃の5%”が上乗せされるって本当ですか…? 税金はないと安心していたのに高額なインフラ代を請求されて大パニック!知らずにハマる「住宅税の罠」とは?
しかし、華やかなイメージだけで移住を決断すると、現地の想像以上に高い“生活インフラ代”に直面し、カツカツの生活を強いられるかもしれません。
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家賃に加えてHousing Feeが毎月の負担になる
ドバイ移住でまず直面するのが、東京の1.5倍から3倍とも言われる高額な住居費です。ドバイの人気エリアで1ベッドルーム、つまり1BHKを借りる場合、月の家賃相場は約21万〜46万円、5000〜1万1000 AEDにも上ります。
さらに、ドバイの家賃は小切手を用いた数ヶ月分〜1年分の一括前払いが一般的です。日本のように毎月家賃を払う感覚で考えていると、契約時にまとまった資金が必要になり、移住直後から資金繰りが苦しくなる可能性があります。
そして見落としやすいのが、Housing Fee、いわゆる住宅税の存在です。ドバイでは、外国人が居住する物件に対して年間家賃の5%が住宅税として課されます。
例えば、年間家賃が10万AED、約420万円の物件に住む場合、年間5000AED、約21万円がHousing Feeとしてかかります。月額に換算すると約416AED、約1万7500円です。この金額が、毎月の光熱費の請求書に上乗せして徴収されます。
家賃だけを見て「予算内」と判断しても、Housing Feeを足すと毎月の住居コストはさらに増えます。SNSで見る華やかなタワマン生活の裏には、こうした固定費が積み重なっているのです。
DEWAの請求は光熱費以外の費用も含まれやすい
ドバイの電気代と水道代は、DEWA(ドバイ電気水道局)によって一括で管理・請求されます。日本の感覚では「電気代と水道代だけ」と考えがちですが、実際には先ほどのHousing Feeに加え、知識基金やインフラ関連の料金などが加算されることがあります。
そのため、実際に使った電気や水の料金よりも、請求額が大きく感じられることがあります。家計管理では、DEWAの請求を単なる光熱費として見るのではなく、住宅関連の固定費としてまとめて考える必要があります。
特に注意したいのが夏場です。ドバイでは7〜9月に気温が45度を超えることもあり、エアコンを止めるのが難しくなります。日中だけでなく夜も暑さが残るため、24時間エアコンをフル稼働させる家庭も少なくありません。
1ベッドルームのアパートメントでも、夏場の電気代は月に約1万2000円〜2万円、300〜500AEDになることがあります。3〜4ベッドルームのヴィラでは、月に約4万円〜8万円、1000〜2000AEDに達することも珍しくありません。
また、水道水も海水淡水化によって作られているため、コストが高くなりやすい面があります。日本と同じ感覚でシャワーや洗濯、水まわりを使っていると、思った以上に請求額が膨らむことがあります。
通信費や医療保険など固定費も高くなりやすい
ドバイの生活インフラ代は、住居や光熱費だけではありません。通信費も日本に比べて割高になりやすく、モバイル通信と自宅のWi-Fiを合わせると、月に約2万円〜3万5000円、500〜850AED程度の出費になることがあります。
リモートワークを前提に移住する人にとって、通信環境は削りにくい費用です。速度や安定性を求めるほど、料金は高くなりやすくなります。日本では当たり前に感じていた通信費の水準が、ドバイでは家計の固定費として重く感じられるかもしれません。
さらに重要なのが医療保険です。ドバイでは、すべての外国人に医療保険への加入が法律で義務付けられています。未加入の場合は1人につき月額500AED、約2万1000円の罰金が課され、ビザの更新もできません。
会社員として現地企業に雇用される場合は、勤務先が保険を用意することがあります。しかし、家族で移住する場合、配偶者や子どもの保険料を誰が負担するのかを確認する必要があります。フリーランスや起業で移住する場合は、自分で保険を手配しなければならないケースもあります。
また、ドバイは車社会です。居住エリアや勤務先によっては、自動車が必要になる場合があります。2026年4月には世界的なエネルギー価格上昇の影響で、ガソリン価格が大幅に値上げされ、ディーゼルは前月比72%増となるなど、交通費の負担も増加傾向にあります。
まとめ
ドバイは個人の所得税がゼロという大きな魅力があります。高収入の人にとっては、税負担が軽い分、資産形成や投資に回せるお金が増えやすい都市です。
一方で、生活インフラ代は決して安くありません。人気エリアの1ベッドルームは月約21万〜46万円、5000〜1万1000 AEDに上ることがあり、さらに年間家賃の5%にあたるHousing FeeがDEWA請求に上乗せされます。
夏場の光熱費、通信費、医療保険、自動車関連費も家計を圧迫しやすい項目です。単身者が最低限の生活を送る場合でも、家賃・食費・交通費・通信費などを合わせると月に約32万円、約7550AEDが必要です。少し快適な生活を望めば約58万円、約1万3850AEDに跳ね上がります。
夫婦と子ども2人の4人家族で暮らす場合は、インターナショナルスクールの学費も加わり、月額126万円、約3万AED以上を見込んでおく必要があります。
SNSの華やかな暮らしだけを見ると、ドバイ移住は夢のように感じられます。しかし、現実には高額な住居費、Housing Fee、DEWA、通信費、医療保険など、独自の固定費が積み重なります。移住を成功させるには、所得税ゼロのメリットだけで判断せず、リアルな家計簿をもとに綿密な資金計画を立てることが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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