夫に「電気代が高い。そんなに冷蔵庫に詰め込むな」と注意されました。中身の量や設定で電気代はそんなに変わるのでしょうか?
しかし、食品の量や温度設定だけで、どれほど電気代に差が出るのかは分かりにくい部分です。そこで本記事では、冷蔵庫の中身の量や設定温度が電気代に与える影響について解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
冷蔵庫に詰め込みすぎると電気代は上がる?
冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、電気代が上がる可能性があります。
庫内に物が多すぎると冷気の通り道がふさがれ、全体が冷えにくくなるためです。冷えにくい状態が続くと、冷蔵庫は温度を下げようとして長く運転し、その分電気を使います。
資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、冷蔵庫に物を詰め込んだ場合と半分にした場合では、年間で約43.84キロワットアワーの省エネになり、電気代にして約1360円の節約につながるとされています。
金額だけ見ると大きくないように感じるかもしれませんが、冷蔵庫は毎日使う家電です。食品の入れ方を少し見直すだけで電気のムダを減らせるため、ほかの節電と合わせれば、家計への負担を着実に抑えやすくなります。
ただし、冷蔵庫の中を空に近い状態にする必要はありません。冷蔵室では、奥までぎっしり詰め込まず、どこに何があるか見える程度に整理することが大切です。一方、冷凍室は凍った食品同士が保冷剤のような役割をするため、ある程度入っているほうが冷えやすい場合があります。
そのため、冷蔵室では食品を入れすぎて冷気の流れを妨げないようにし、冷凍室では中身を把握できる範囲でまとめて保存すると、無理なく効率のよい使い方ができるでしょう。
冷蔵庫の設定温度を変えるだけでも節電になる?
冷蔵庫の設定温度も、電気代に影響します。特に、設定が常に強となっている家庭は、一度見直してみる価値があります。「省エネポータルサイト」では、設定温度を強から中にした場合、年間で約61.72キロワットアワーの省エネとなり、約1910円の節約につながると紹介されています。
もちろん、いつでも中や弱にすればよいわけではありません。夏場や買い物直後など、庫内の温度が上がりやすいときは、冷えが足りないこともあります。その場合は一時的に設定を強め、庫内が落ち着いたら戻すとよいでしょう。
一方、冬場や食品が少ない時期まで常に強にしていると、必要以上に電気を使う可能性があります。冷蔵庫の設定は、庫内のダイヤルやドア外側の操作パネルで確認できる機種が多いので、強・中・弱や温度表示を見ながら、季節や使い方に合わせて調整しましょう。
ただし、節電を意識しすぎて冷えが弱くなると、食品が傷みやすくなります。食費のムダや食中毒のリスクにもつながるため、電気代だけでなく食品の保存状態も確認することが大切です。
電気代を抑える冷蔵庫の使い方とは?
冷蔵庫の電気代を抑えるには、詰め込み方や設定温度だけでなく、日ごろの使い方も見直しましょう。
まず意識したいのは、ドアの開閉を減らすことです。ドアを開けるたびに冷気が外へ逃げ、庫内の温度が上がります。「省エネポータルサイト」では、無駄な開閉をしないことで年間約320円、開けている時間を20秒から10秒に短くすることで年間約190円の節約になると示されています。
金額は小さく見えますが、冷蔵庫の前で献立を考える習慣がある人は注意が必要です。開ける前に取り出すものを決めておけば、冷気のムダを減らせます。よく使う飲み物や調味料を、取り出しやすい場所にまとめておくのも効果的です。
また、温かい料理をそのまま入れないことも大切です。熱い鍋や作り置きを入れると庫内の温度が上がり、冷やすために余分な電気を使います。電気のムダを抑えるには、料理の熱をある程度冷ましてから保存することがポイントです。鍋のまま入れるのではなく、粗熱を取ってから保存容器に移し、冷蔵庫に入れるようにしましょう。
さらに、冷蔵庫の設置場所も確認したい点です。壁にぴったり付けていると放熱しにくくなり、運転効率が落ちることがあります。
「省エネポータルサイト」では、壁から適切な間隔で設置することでも年間約1400円の節約になるとしています。冷蔵庫の上や横に物を置いている場合は、放熱の邪魔になっていないか見直してみましょう。
冷蔵庫の中身の量と温度設定を見直して節約につなげよう
夫に「冷蔵庫に詰め込むな」と言われた場合、その指摘には一定の根拠があります。冷蔵室に食品を入れすぎると冷気が回りにくくなり、電気代が上がる原因になります。また、設定温度が常に強のままだと、必要以上に電気を使っているかもしれません。
ただし、無理に食品を減らしたり、冷えが足りないほど設定を弱めたりする必要はありません。冷蔵室に余裕を作る、季節に合わせて温度を調整する、ドアを開ける時間を短くするだけでも節電につながります。まずは冷蔵庫の中を整理し、設定温度を確認するところから始めてみましょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 冷蔵庫
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

