疲れて外食したり、お惣菜を買う費用は家計管理上「悪」なのか?
配信日: 2017.10.19 更新日: 2024.10.10
働くママさん、いつもお疲れ様です。年度末や年末年始など、なんとなくせわしないところに、テスト週間・冬休みなどやってきて、子供が早く帰ってくる。もしくは家で留守番している。
学童だったらお弁当だ・・・
仕事も立て込んでる・・・
もう15分仕事したかった・・・
はあ、やっと水曜日になった。
こんな日に限って夫の帰りも遅い・・・
洗濯物がたまってきた・・・
家が散らかってる・・・
冷蔵庫が空っぽだ・・・
そんな風に思うこと、ありませんか?まだ手がかかる子供を育てているご家庭ではよくあることではないでしょうか?
家計の個別相談で、会社の繁忙期や疲れてしまった金曜日にはついつい外食してしまったり、お惣菜を買って夕食を済ませてしまうが、その出費が多くなってきている。やはり家計管理上は減らさなければいけないでしょうか?とご相談を受けました。
Text:塚越菜々子(つかごし ななこ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催
お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
https://mamasuma.com
「外食やお惣菜の出費は減らさなければいけないか」というご相談に対してのお答え。
家事育児への参加度がそれほど高くないパパでも、金曜日にはお疲れがたまっているもの。だとしたら、家事も育児も行いがながら働くママは、もっと疲れていても無理はありませんね。
頑張りぬいた金曜日、ちょっと仕事が立て込んでいる日。家に帰って食事を作り、片づけをする。その余力がなくて、外食をしたりお惣菜を買って帰ったりする出費も気にしている方は多いものです。
こんなご相談を受けた時に私は、「それはやめるべき」「気を付けて減らさなければいけない」「みんなやっているから頑張って」などとは言ったことはありません。
私は自分も未就学児を二人育てながら働く母親の一人として、仕事と家事育児を両立するのにエネルギーがいることは身をもって知っています。
ご相談してくださる方は、外食や買い食いが後ろめたいと思っているのですね。安易に外食したりお惣菜を買っているわけではありません。外食やお惣菜を買うのをやめるように言われても、できるなら初めからしていないと思うと思います。
ですが、使いすぎていればお金が貯まらなくなるのは当然のことです。では、やっぱりやめる努力をしなければならないのでしょうか。
いいえ。違います。対策を練るのです。疲れた金曜に「どうしたらお金を使わなくて済むか」ではありません。どうしたら、その金曜の疲れた買い食いを「自分が罪悪感を持たずに使えるか」の対策です。
全体像を見つめることで、優先順位をつけていく
「罪悪感を感じなくするやりかた」の答えはシンプル。もっと簡単に減らせるところから減らすこと。我慢のいらない支出を見つけ出して減らすことです。でも、実はとても難しいのです。あっちを立てればこっちが立たず。今度は違うところで不安が出てきてしまったりするものです。
そう。だから家計管理は総合的戦略が必要なのです。たくさん穴の開いた風船の穴の一つを押さえたところで、他からもっと出ていくだけ。確かに、簡単に対策したいですよね。
カンタンに買い食いやめられたり、カンタンに罪悪感を感じなくなったらいいですよね。
でも、頑張っているところに、これ以上頑張るのはなかなか難しいものです。頑張るお母さんは、みんな家族思いです。日々頑張っているのを、働くママの応援団としてよく知っています。金曜の外食・買い食い上等といこうではありませんか。ひとつの費目にとらわれすぎず、全体像を見つめましょう。
そして、実はあまり意識していない「無駄」を先に対策してみてはいかがでしょうか?
Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催