夫婦で年収「1200万円」の“パワーカップル”ですが、住宅ローンと保育料で毎月カツカツ…。「年収1000万円超」の家庭はどれくらい貯めているのでしょうか?
一方で、同じような年収でも数千万円の金融資産を築いている家庭も存在します。その差はどこにあるのでしょうか? 本記事では、年収1000万円超の世帯に関する調査結果をもとに、家計の実態を見ていきます。
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目次
年収1200万円でも家計が苦しい? パワーカップルが「余裕を感じにくい」理由
夫婦ともに高い収入を得る「パワーカップル」は、一般的には経済的に恵まれているイメージがあります。
しかし、実際には住宅ローンや保育料、教育費などの固定費が大きく、年収が高くても家計に余裕を感じられない家庭は少なくありません。
特に共働き世帯では、利便性を重視して都市部に住宅を購入したり、子どもを保育施設へ預けたりするケースも多く、毎月の支出が膨らみやすい傾向があります。収入が増えた分だけ生活水準も上がり、「思ったほど貯蓄が増えない」と感じることもあるでしょう。
では、年収1000万円を超える家庭では、実際にどの程度の金融資産を保有しているのでしょうか。
年収1000万円以上世帯の金融資産保有額は平均2000万円超!
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)二人以上世帯」によると、金融資産を保有している二人以上世帯では、年間収入が高いほど金融資産の平均保有額も増える傾向がみられます。
年間収入1000万円~1200万円未満の世帯では、金融資産の平均保有額は2725万円、中央値は1520万円です。一方、年間収入1200万円以上では、平均保有額は5635万円、中央値は3000万円となっています。
平均値は、高額な資産を保有する一部の世帯によって押し上げられる場合があります。そのため、実態を把握する際は、中央値も確認するとよいでしょう。
パワーカップルでも自由に使えるお金が多いとは限らない
パワーカップルは世帯年収が高い一方で、住宅取得や子育てなどに多くの資金を充てるケースも少なくありません。共働きであることを前提に住宅ローンを組むケースでは、返済額も大きくなりやすく、さらに保育料や教育費なども重なるため、収入の高さほど自由に使えるお金が多いとは限りません。
また、収入が高いほど生活水準が上がりやすい「ライフスタイルのインフレ」が起こることも考えられます。住居費や自動車、旅行などの支出が増えれば、手元に残るお金は想像以上に少なくなる可能性があります。
そのため、「世帯年収1200万円だから自然にお金が貯まる」というわけではありません。高収入であっても家計管理や資産形成を意識しているかどうかが、将来の資産額に大きく影響すると考えられます。
高収入でも「貯められる家庭」と「貯められない家庭」の差は家計管理にある
年収1000万円を超える世帯は、金融資産の平均保有額が高い傾向にあります。しかし、同じ年収でも住宅ローンや教育費の負担、生活水準、資産運用への取り組み方などによって、資産形成のスピードは大きく変わります。
パワーカップルだからといって、必ずしも家計に余裕があるとは限りません。住宅ローンや保育料などで毎月の支出が膨らめば、年収1200万円でも「家計はカツカツ」と感じることは十分にあり得ます。重要なのは収入額だけではなく、毎月の支出を把握し、無理のない範囲で継続的に資産形成を進めることでしょう。
出典
金融経済教育推進機構(J-FLEC) 家計の金融行動に関する世論調査 2025年 二人以上世帯 各種分類別データ(令和7年) 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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