14畳のリビングに「6畳用エアコンなら3万円安い」と言う夫…「時間をかければ冷える」とのことだけど、結局“能力不足”で電気代が「2万6000円」高くなり損!? 電気代をシミュレーション

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14畳のリビングに「6畳用エアコンなら3万円安い」と言う夫…「時間をかければ冷える」とのことだけど、結局“能力不足”で電気代が「2万6000円」高くなり損!? 電気代をシミュレーション
リビングのエアコンを購入する際、「14畳用は本体価格が約7万7000円と高いから、本体が約4万8000円と3万円ほど安い6畳用で我慢すれば節約になるのではないか」と考える人もいるかもしれません。
 
しかし、エアコンの仕組みを正しく理解していないと、毎月の電気代の増加や快適性の低下につながる可能性があります。本記事では、部屋の広さに合わないエアコンを使用した場合の電気代のシミュレーションと、見落としがちな負担を解説します。
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6畳用と14畳用のエアコンの比較

まずは、一般的なエアコンの6畳用と14畳用の性能(消費電力)の違いを、人気機種である日立グローバルライフソリューションズ株式会社の「白くまくんAJシリーズ」のデータを基に確認してみましょう。


・6畳用エアコン
消費電力:暖房470ワット(160~1175ワット)、冷房635ワット(190~820ワット)
 
・14畳用エアコン
消費電力:暖房1190ワット(165~1485ワット)、冷房1330ワット(205~1350ワット)

 
※カッコ内の数値はエアコンの最小出力と最大出力

エアコンは、部屋が冷える(暖まる)までは高出力で運転し、その後は出力を抑えて省エネ運転します。
 

6畳用エアコンと14畳用エアコンの電気代比較

実際に14畳の部屋で6畳用を使用した場合、電気代はどの程度になるのでしょうか。JIS規格(日本産業規格)の算出基準である「1日18時間、1ヶ月(30日)、電気料金単価を1キロワットアワーあたり31円」という共通の条件の下、それぞれの1ヶ月の冷暖房費をシミュレーションしてみます。
 
なお、14畳用エアコンの電気代は、メーカーが公表している期間消費電力量(年間1390キロワットアワー、うち暖房988キロワットアワー・冷房402キロワットアワー)を基に試算します。
 

夏の冷房期

14畳の広い部屋に6畳用を設置すると、能力不足から室温がなかなか設定温度まで下がりません。そのため、エアコンが省エネ運転に切り替わるチャンスがなく、1日18時間ずっと定格消費電力(635ワット)のままノンストップで動き続けたと仮定します。
 
1ヶ月の6畳用エアコンの電気代は「635ワット÷1000×18時間×30日×31円=約1万630円」です。
 
一方、14畳用のエアコン(冷房期の期間消費電力量:402キロワットアワー、使用期間約3.6ヶ月)を適切な環境で使用した場合、1ヶ月あたりの電気代の目安は「402キロワットアワー×31円÷3.6ヶ月=約3462円」となります。
 
適切なサイズの14畳用を使えば、短時間で室温を下げた後に省エネ運転に移行できるため、1ヶ月で約7168円も電気代を抑えられる計算です。夏の期間3.6ヶ月を合わせると、 抑えられる電気代は約2万5805円となります。
 
本体価格を踏まえると2万9000円高くても電気代が夏の3.6ヶ月で2万6000円近く安くなるため、計算上では1シーズン使うだけでほとんど元がとれてしまいます。
 

冬の暖房期

暖房時も同様に、14畳の部屋を暖めようとして6畳用の定格消費電力(470ワット)のまま18時間ノンストップで動き続けたと仮定してみましょう。
 
1ヶ月の6畳用エアコンの電気代は「470ワット÷1000×18時間×30日×31円=約7868円」です。これに対し、14畳用のエアコン(暖房期の期間消費電力量:988キロワットアワー、使用期間約5.5ヶ月)を適正に使用した場合の、1ヶ月あたりの電気代の目安は「988キロワットアワー×31円÷5.5ヶ月 =約5569円」です。
 
14畳用を正しく使ったほうが、1ヶ月あたり約2299円も安くなる可能性があります。これを冬の間である5.5ヶ月にすると、約1万2645円となります。冷房期・暖房期で合計すると、約3万8450円です。
 
もちろん、実際には部屋の断熱性や外気温によって数値が変動しますが、能力不足の機種を広い部屋で無理に酷使し続けると、省エネ運転に入れない分、トータルの電気代はかさんでしまうことがこのシミュレーションから分かります。
 

高負荷によるエアコンへの負担

電気代だけでなく、エアコン本体への負担にも注意が必要です。
 
コンプレッサー(圧縮機)は、車でいえばエンジンに相当する重要な部品です。本来の能力を超える広さの部屋で使用すると、高い出力で運転する時間が長くなり、部品への負担が大きくなるでしょう。
 
結果として、故障リスクの増加や性能低下につながる可能性は否定できません。そのため、購入時の価格だけで判断するのではなく、長期的なランニングコストや耐久性も含めて検討してください。
 

エアコンは適切なサイズを選択しよう

家電の買い替えでは、エアコンは部屋の広さに合った能力の製品を選びましょう。能力不足のエアコンを広い部屋で使用すると、電気代が増加する可能性があるだけでなく、機器への負荷が大きくなる恐れもあります。
 
そのため、本体価格だけで判断するのではなく、部屋の広さや住宅構造に適したサイズを選ぶことが大切です。適切な能力のエアコンを選ぶことは、快適性を維持しながら電気代を抑え、長期的なコスト削減につながる選択といえます。
 

出典

日立グローバルライフソリューションズ株式会社 仕様:ルームエアコン AJシリーズ
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
一般社団法人日本冷凍空調工業会 期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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