両親が毎月「5万円」ずつタンス預金しているのですが、どうにかやめさせたいです。勝手に銀行に預けたら罪に問われますか? インフレによる価値の目減りはもちろんのこと、空き巣被害が心配です

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両親が毎月「5万円」ずつタンス預金しているのですが、どうにかやめさせたいです。勝手に銀行に預けたら罪に問われますか? インフレによる価値の目減りはもちろんのこと、空き巣被害が心配です
両親がタンス預金をしているのを知ったら、子どもとしては心配になるかもしれません。どうにかやめさせたいと思ったとき、話し合いで解決すればいいのですが、そうはいかないこともあるでしょう。
 
そこで本記事では、本事例をテーマに「両親のタンス預金を勝手に銀行に預けたら罪に問われるのか?」「タンス預金のメリット・デメリットはどのようなものか?」について解説します。
中村将士

新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 上級心理カウンセラー

私がFP相談を行うとき、一番優先していることは「あなたが前向きになれるかどうか」です。セミナーを行うときに、大事にしていることは「楽しいかどうか」です。
 
ファイナンシャル・プランニングは、数字遊びであってはなりません。そこに「幸せ」や「前向きな気持ち」があって初めて価値があるものです。私は、そういった気持ちを何よりも大切に思っています。

両親のタンス預金を勝手に銀行に預けたら罪に問われるのか?

本事例の「勝手に銀行に預けたら罪に問われますか?」の「勝手に銀行に預けたら」について、以下のケースが考えられます。
 

(1)両親の既存の預金口座に勝手に預け入れる
(2)両親の口座を勝手に開設して預け入れる

 
(1)の場合は、刑事上の処罰を受ける可能性は低いでしょう。預け入れるには通帳かキャッシュカードが必要のため、両親からそれらを借りる必要があります。
 
「勝手に」ということであれば、それらを勝手に持ち出すということになるでしょうが、財産の所有権が移転するわけではないため、刑事上の処罰を受ける可能性は低いでしょう。とはいえ、本人の同意なく通帳やキャッシュカードを扱うことは避けるべきです。
 
(2)については、そもそも両親の口座を子どもが勝手に開設することができないため、罪に問われる以前の問題です。
 
口座開設は、原則として本人による手続きが必要であり、代理人による開設は、法定代理人(親権者・成年後見人など)に限り認められています。子どもが親の成年後見人になっているなら、口座開設も可能ですが、本事例の場合はこれに該当しないでしょう。
 
よって、本事例における「勝手に銀行に預ける」というのは「タンス預金を勝手に親の口座に預け入れる」ことと考えられるため、刑事上の処罰を受ける可能性は低いという結論になります。
 
ところで、タンス預金を銀行に預け入れるに当たり問題となるケースとして、以下のことが挙げられます。
 

・所得の無申告を疑われる
・相続税の未申告を疑われる

 
本事例では、「毎月5万円ずつタンス預金している」とありますので、タンス預金の金額はある程度まとまった金額であると考えられます。突然大きな金額を銀行に預け入れると、お金の出どころについて税務署から上記のような疑いの目を向けられることもあるため、注意が必要です。
 

タンス預金のメリット・デメリットはどのようなものか?

タンス預金のメリットとしては、以下のことが挙げられます。
 

・現金が手元にある
・金融機関が破たんする心配をしなくて済む

 
一方、タンス預金のデメリットとしては、以下のことが挙げられます。
 

・紛失する可能性がある
・盗難に遭う可能性がある
・災害に遭う可能性がある
・預金利息が付かない
・相続時にトラブルになる可能性がある

 
本事例では「インフレによる価値の目減り」に対する不安もあるようですが、預貯金ではインフレ対策にはなりません。インフレとはインフレーションの略称で、物価の継続的な上昇を意味します。インフレが起こると物価が上がり、相対的にお金の価値は下がります。
 
インフレ対策の基本は、価値の下がる「お金」ではなく価値の上がる「モノ」を持つことです。具体的には株式や現物資産を持つことが、インフレ対策になるといわれています。
 
したがって、本事例で心配されている「空き巣被害」についてはタンス預金を銀行に預け入れることで回避できるでしょうが、「インフレ対策」については別の方法が有効かと思います。とはいえ、あくまで両親のお金ですから、管理方法について両親ときちんと話し合うのがよろしいかと思われます。
 

まとめ

本記事では、本事例をテーマに「両親のタンス預金を勝手に銀行に預けたら罪に問われるのか?」「タンス預金のメリット・デメリットはどのようなものか?」について解説しました。まとめると、以下のとおりです。
 

・両親のタンス預金を勝手に銀行に預けても刑事上の処罰を受ける可能性は低い
・タンス預金のメリットは「現金が手元にある」「金融機関が破たんする心配をしなくて済む」など
・タンス預金のデメリットは「紛失する可能性がある」「盗難に遭う可能性がある」「災害に遭う可能性がある」「預金利息が付かない」「相続時にトラブルになる可能性がある」など

 
本事例は両親のタンス預金を子どもがどうにかしたいというものであり、筆者としてはまずは話し合いをすべきかと思います。本記事では、タンス預金を銀行に預ける際に注意すべき点についても触れましたので、参考にしていただければ幸いです。
 
執筆者 : 中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 上級心理カウンセラー

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