退職金「1200万円」を、定期預金に“一括”で預けたい夫と、家計の状況を見ながら「600万円ずつ」2年に分けて預けたい私。5年後受け取れる利子に違いはありますか?

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退職金「1200万円」を、定期預金に“一括”で預けたい夫と、家計の状況を見ながら「600万円ずつ」2年に分けて預けたい私。5年後受け取れる利子に違いはありますか?
まとまった退職金を受け取ると、その使い道や預け先について家族で意見が分かれることは珍しくありません。大切な資産だからこそ、運用方法や預けるタイミングを慎重に考えたいと思う方も多いでしょう。
 
この記事では、定期預金に一括と分割で預けた場合の具体的な税引後利息のシミュレーションに加え、退職直後の2年間に潜む「思わぬ出費リスク」への備え方を紹介します。
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1200万円を一括か、600万円ずつ分割か|利息の差だけでなく家計全体で判断することが大切

定年退職という人生の大きな節目を迎え、まとまった退職金を受け取ったとき、その保管方法や運用方法に悩む家庭は少なくありません。次の章で具体的にシミュレーションしますが、仮に定期預金金利を年0.5%として計算した場合、5年後に受け取れる税引後の利息の差はおよそ2万4000円となります。
 
一括で預けたほうが利息は多くなりますが、2年に分けて預けた場合との差額は、1200万円という資産規模から見るとそれほど大きな違いには感じられないかもしれません。
 
お金の運用において、少しでも増やす視点は大切ですが、それ以上に「夫婦双方が納得し、安心して暮らせるか」という視点も同じくらい重要です。まずは具体的な数字を把握したうえで、どちらの方法が自身の家庭の家計に合っているかを冷静に比較検討していきましょう。
 

金利0.5%でシミュレーション! 一括と分割でそれぞれ受け取れる「税引後の利息」

では、実際にどれくらいの利息が受け取れるのか、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。今回は金利を年0.5%と仮定して計算します。定期預金の利息には20.315%の税金がかかるため、税引後の金額で比較します。
 

(1)1200万円を一括で5年間預ける場合

1200万円に年0.5%の金利が適用されると、1年間の利息は6万円です。5年間(単利計算)では総額30万円となり、ここから20.315%の税金(6万945円)が差し引かれます。その結果、5年後に手元に残る税引後の利息はおよそ23万9000円となる計算です。
 

(2)600万円ずつ2年に分けて預ける場合

同様に単利前提で計算すると、最初の600万円は5年間預けるため、税引後の利息は約11万9500円です。残りの600万円は1年間運用せず手元に置き、2年目から4年間定期預金に預けることになります。この4年分の税引後の利息は約9万5600円となります。両方を合わせると、5年間に受け取れる税引後の利息の合計は約21万5000円となる計算です。
 
一括で預けた場合の約23万9000円と、分割で預けた場合の約21万5000円を比較すると、その差額は約2万4000円となります。この差額を大きいと捉えるか、それとも安心料と捉えるかによって、選択肢は変わってくるでしょう。
 

家計の状況や急な出費を考慮すべき理由

このように、5年後の利息の差額が2万4000円程度であるならば、選択の基準は「利息の多さ」だけでなく「家計の安全性」もあわせて考慮すべきだといえます。
 
退職直後の数年間は、生活リズムの変化だけでなく、思わぬ出費が重なりやすい時期です。例えば、自宅のリフォーム費用、自動車の買い替え、子どもの結婚援助金、あるいは医療費や介護費など、まとまった現金が突発的に必要になるリスクは常に存在します。
 
例えば、まずは半額の600万円を定期預金に預け、残りの600万円を流動性の高い普通預金などに残しておく方法は、不測の事態に備えるためのひとつの考え方といえるでしょう。
 

まとめ

今回のシミュレーションから分かるように、1200万円の退職金を一括で預ける場合と、2年に分けて分割で預ける場合とでは、5年後の利息にそれほど大きな違いは生じません。大切なのは、数万円の利息の差にとらわれるよりも、これから始まるセカンドライフをいかに安心して過ごせるかという視点を持つことです。
 
まずは数年以内に予想される大きな支出を洗い出し、手元に残すべき現金の額を決めることから始めてみてください。夫婦双方の不安を解消し、納得のいくバランスで大切な退職金を管理していくことが、これからの生活の安定につながります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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