物価高で「居酒屋・バー」利用は11.0%減の一方、「惣菜・パン」の購入は“90.5%増”とほぼ倍増! 忙しいカップル・夫婦が外食も自炊も避ける“中食シフト”を乗り切る食費管理術
自炊を頑張って節約しようとしても、毎日の仕事に追われながら毎食手作りするのは時間的にも体力的にも限界があります。
しかし、家計管理サービス「ワンバンク」が実施した決済データ分析によると、物価高の中でもスマートに「食の満足度」と「節約」を両立させているカップルの姿が見えてきました。
本記事では、約6万組のリアルな購買データから、賢く物価高を乗り切るための「食費のメリハリ管理術」を解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
居酒屋・バーの決済件数が11.0%減! 唯一の大幅減少で飲み会を賢くカット
総務省が発表した2025年度の消費者物価指数(年度平均)は、前年比プラス2.7%となり、5年連続で上昇しています。
あらゆる食材や生活必需品の値上がりが進む中、共同口座として利用される「ワンバンク ペアカード」を利用する約6万組のデータから、カップルたちが真っ先に削った支出が明らかになりました。
それは「居酒屋・バー」での支出です。同カテゴリの月平均決済件数は、前年比マイナス11.0%と、調査された食関連カテゴリの中で唯一の大幅減少を記録しました。
図表1
株式会社スマートバンク(家計管理アプリ「ワンバンク」) 物価高が変えたカップル・夫婦の食事(PR TIMES)より筆者作成
共同の財布でお金を管理し、お互いの支出を「見える化」しているからこそ、「高コストな外での飲み会は控えよう」 という節約意識が自然と働きやすくなっていると考えられます。
自炊も限界……ベーカリー・デリ・惣菜の決済件数が90.5%増とほぼ倍増!
飲み会を大幅にカットした一方で、急激に伸びているのが「ベーカリー・デリ・惣菜」カテゴリの支出です。その月平均決済件数は、前年比プラス90.5%とほぼ倍増しています。
注目すべきは、1回あたりの平均決済単価がマイナス14.2%と減少している点です。これは、デパ地下などの高級惣菜を買っているのではなく、近所のスーパーや専門店で「日常的で安価なお惣菜やパン」を賢く購入していることを示しています。
図表2
| 支出カテゴリ | 決済件数 (前年比) |
決済単価 (前年比) |
読み解き |
|---|---|---|---|
| バー・居酒屋 | ▲11.0% | +2.3% | 唯一の大幅減。 夫婦・家族層ほど飲み会を削るインパクトが大きい |
| ファストフード・カフェ | +13.1% | +4.9% | 家族ランチ・子連れ利用で1回あたり決済金額も上昇 |
| レストラン一般 | +9.8% | +2.1% | 家族での外食は堅調に維持 |
| ベーカリー・デリ・惣菜 | +90.5% | ▲14.2% | 「買って帰る」中食が急拡大 安価・手軽さが支持される |
株式会社スマートバンク 物価高が変えたカップル・夫婦の食事(PR TIMES)より筆者作成
共働きで忙しく、「外食をするお金や時間はないけれど、イチから自炊する体力的な余裕もない」 という場面は多いものです。そうしたときに、安価で手軽な惣菜やパンを買って帰る「中食」を賢く活用するスタイルが、新しい食卓の形として定着しつつあります。
「カフェ・ファストフード」は13.1%増! 賢いプチ外食で息抜きも維持
とはいえ、すべてを我慢するだけの節約は長続きしません。決済データからは、カップルたちが上手に「息抜きの場」を残していることも分かりました。
「カフェ・ファストフード」の決済件数は、前年比プラス13.1%と増加傾向にあります。さらに、1回あたりの決済単価もプラス4.9%上昇していました。
全体(ペアカード以外のワンバンク利用者全体)の単価がプラス0.6%とほぼ横ばいだったのに対し、ペアカード層では「週末のカフェデート」 や「家族でのランチ」 と思われる世帯単位での利用が増え、1回あたりの支払額がアップしている様子が伺えます。
高額になりやすい夜の飲み会はしっかり抑え、その代わりに数百円から手軽に楽しめるカフェやファストフードでふたりの時間を楽しむ。こうした「プチ外食」を日常に取り入れることで、家計の満足度を落とさずに楽しむメリハリ消費が定着しています。
共同口座を活用して「見える化」! 挫折しない賢い食費管理術
このようなメリハリのある食費管理を、ストレスなく自然に実践するための強力な味方が「共同口座」や「家計簿の共有」です。
お互いの財布が別々になっていると、「相手がどれくらい食費に使っているか分からない」「自分ばかりが節約している気がする」 といった不満や認識のズレが生まれがちです。
カップルの共同口座からお互いがカードで支払い、利用履歴がリアルタイムで双方に通知されるような仕組みがあれば、自然と家計の「見える化」が実現します。
「今月は少し外食が増えたから、週末は美味しいお惣菜を買って家で楽しもう!」 といった前向きな話し合いが自然に生まれるようになり、ふたりで協力しながら無理なく食費をコントロールできるようになります。
まとめ
物価高が続く今の時代、ただ闇雲に支出を我慢するだけの節約には限界があります。
高コストな飲み会は控えめにする一方で、日常を豊かにする「中食」や「カフェでのプチ外食」を上手に取り入れるといったメリハリをつけた食費管理が、これからの新常識と言えるでしょう。
まずはパートナーと一緒に共同の家計簿アプリやペアカードなどを導入し、家計の「見える化」から始めてみませんか? お互いの支出を共有し、協力し合うことで、物価高に負けない強い家計と、ふたりの仲を深めるスマートな生活が手に入るはずです。
出典
株式会社スマートバンク(家計管理アプリ「ワンバンク」) 物価高が変えたカップル・夫婦の食事(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー


