電気代を節約したくて、夜はエアコンを「3時間後」に切れるようタイマー設定しています。しかし暑くて何度も目が覚め、そのたびに再び運転を開始…。かえって電気代が高くなることもあるのでしょうか?
実際、エアコンは運転を始めた直後に多くの電力を使うため、使い方によっては節約効果が小さくなることもあります。
本記事では、夜間のエアコンの消費電力の特徴や、タイマー運転とつけっぱなし運転の違い、快適に眠りながら電気代を抑えるコツについて解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
夜中に何度もエアコンをつけ直すと、かえって電気代が高くなることはある?
「寝るときだけ冷やせば十分」と考え、エアコンを3時間後に切れるようタイマー設定している方もいるかもしれません。しかし、タイマーが切れたあとに暑さで目が覚め、そのたびにエアコンをつけ直しているなら、節約のつもりが逆効果になるケースもあります。
エアコンは、室温が高い状態から設定温度まで一気に冷やすときに最も多くの電力を使います。一方で、部屋がすでに設定温度近くまで冷えている状態では、温度を維持するための運転が中心となるため、消費電力は比較的少なくなります。
そのため、タイマーで運転を止めて部屋が暑くなり、再び冷やすことを繰り返すと、そのたびにエアコンは室温を下げるために多くの電力を消費しやすくなります。必ずしも毎回「つけっぱなし」より電気代が高くなるとは限りませんが、再起動を繰り返すことで、電気代の差が小さくなったり、条件によっては余計な電力を使ったりする可能性があります。
夜間のエアコンはつけっぱなしでも電気代が極端に高くなるとは限らない
「朝までつけっぱなしにすると電気代が心配」というイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし、パナソニック株式会社が6畳の試験室で行った実験では、夜間に8時間つけっぱなしで運転した場合の電気代は約26.7円、3時間で切タイマーを設定した場合は約11.5円でした。差額は約15.2円です。
確かに切タイマーの方が安い結果ですが、その一方で、エアコンが停止した30分後には室温が28度を超え、8時間後には31.2度まで上昇しました。一方、つけっぱなしでは26~27度程度が維持され、快適な睡眠環境が保たれています。
さらに、夜は昼より外気温が低く、日差しの影響もありません。そのため、日中より冷房の負荷が少なく、同じ時間運転しても電気代は抑えやすい傾向があります。前述の実験でも、夜間の8時間運転は日中の約半分の電気代という結果になっています。
つまり、「一晩中つけっぱなし=非常に高額」というわけではありません。
暑さで目が覚めるなら、睡眠の質も考えて運転方法を見直そう
夜中に何度も目が覚めると、十分な睡眠が取れず、翌日の疲れや集中力の低下につながることがあります。
寝苦しい夜は無理にエアコンを切るより、適切な温度設定で運転を続ける方が快適に眠りやすいとされています。また、冷房の設定温度は一般的に26~28度程度を目安にし、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると、冷えすぎを防ぎながら効率よく室内を涼しくできます。
夜中に何度も再運転するなら、つけっぱなしも選択肢のひとつ
3時間でエアコンを切るタイマー設定は、電気代だけを見ると一定の節約効果があります。しかし、その後に暑さで目が覚め、何度も運転を再開するようであれば、エアコンがそのたびに部屋を冷やし直すため、節約効果は小さくなる可能性があります。
また、熱帯夜には室温が大きく上昇しやすく、睡眠の質が下がることも考えられます。パナソニック株式会社の実験でも、夜間のつけっぱなし運転による電気代は一晩あたり約27円とされており、快適な睡眠環境を維持できるメリットも確認されています。
毎晩暑さで目が覚めてしまうなら、「切タイマーを使うこと」が必ずしも最適とは限りません。設定温度を26~28度程度に調整し、必要に応じて朝まで運転する方法も検討すると、電気代と快適さのバランスを取りやすくなるでしょう。
出典
パナソニック株式会社 快眠環境をつくる冷房の設定温度や電気代を解説
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

