エアコンが15年目を迎えました。まだ壊れていませんが、夫は「電気代を考えたら買い替えたほうが安い」と言います。本当に元は取れるのでしょうか?
ただし、買い替え費用を電気代の差だけで回収できるかは、使用時間や部屋の広さによって変わります。まずは年間の節約額を見積もることが大切です。
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15年目のエアコンは電気代だけでなく安全面も確認したい
家庭用エアコンには、長期使用に関する注意があります。JRAIA(日本冷凍空調工業会)は、長期使用製品安全表示制度の対象として、エアコンにも製造年や設計上の標準使用期間などを表示することを説明しています。設計上の標準使用期間は、安全に使える一つの目安です。
内閣府の「消費動向調査(令和8年3月実施)」によれば、二人以上の世帯では、ルームエアコンの平均使用年数は13.4年です。買い替えの理由としては、故障が66.6%、上位品目への以降が7.8%、住居変更が4.0%、その他が21.6%であったことが公表されています。
15年使っている場合、すでに標準的な使用期間を超えている可能性があります。もちろん、15年目だからすぐ危険という意味ではありません。
しかし、内部の部品は確実に劣化します。冷えにくい、変な音がする、水漏れする、焦げたようなにおいがする、ブレーカーが落ちるといった症状があるなら、早めに点検や買い替えを検討すべきです。
また、古い機種は修理部品がなくなっていることがあります。メーカーが生産完了品の部品を保有する期間は、約10年と設定されています。
真夏や真冬に故障すると、買い替え工事まで待つ間に生活へ大きく影響します。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、壊れてからでは遅いこともあります。
電気代だけで元が取れるかは使用時間で大きく変わる
古いエアコンから最新機種に替えると、省エネ性能の差で電気代が下がることがあります。エアコンの省エネ性能は、APFという指標で比べられます。APFは、1年間を通じてどれだけ効率よく冷暖房できるかを示す数値で、基本的には数値が大きいほど省エネです。
ただし、買い替え費用を電気代だけで回収できるかは別問題です。たとえば、本体と工事費で15万円かかり、年間の電気代が1万5000円下がるなら、単純計算で元を取るまで約10年です。年間の差が8000円なら、回収にはさらに長い期間がかかります。
一方、リビングで毎日長時間使う家庭なら、節約額は大きくなりやすいです。冷房だけでなく暖房にも使っている場合も、買い替え効果が出やすくなります。反対に、寝室で夏の夜だけ使う程度なら、電気代の差だけで元を取るのは難しいことがあります。
環境省の「しんきゅうさん」のような買換え比較ツールを使えば、今の機種と新しい機種の省エネ効果を確認できます。大まかな数字を見てから判断すると、後悔しにくくなります。
買い替えるなら安さだけでなく部屋に合う機種を選ぶ
買い替えを決める場合、価格だけで選ぶのは避けましょう。部屋の広さに合わない小さな機種を選ぶと、常に強い運転になり、電気代が下がりにくくなります。反対に、必要以上に大きな機種を選ぶと、本体価格が高くなります。
日当たりが強い部屋、最上階の部屋、キッチンとつながったリビングなどは、表示畳数だけでは足りない場合があります。販売店には、部屋の広さだけでなく、建物の構造、窓の向き、使用時間を伝えましょう。
また、買い替え時には撤去費、配管工事費、コンセント工事費、室外機の設置費が追加されることがあります。広告の本体価格だけで判断せず、総額で見積もることが大切です。
「電気代で元が取れるか」だけで見ると迷いますが、故障リスク、修理費、快適さ、健康面も含めて考えると、15年目は買い替えを検討する十分な時期といえます。
まとめ
15年使ったエアコンは、まだ動いていても省エネ性能や安全面で買い替えを考える時期です。特にリビングなどで長時間使っている場合、最新機種に替えることで電気代を抑えられる可能性があります。
ただし、電気代の差だけで本体代と工事費を回収できるかは、使用時間や機種によって変わります。年間の節約額が小さい場合、元を取るまで長くかかることもあります。
まずは現在の電気代、使用時間、買い替え総額を確認し、省エネ比較ツールで試算しましょう。電気代だけでなく、故障したときの不便さや安全面も含めて考えると、納得して判断しやすくなります。
出典
一般社団法人 日本冷凍空調工業会 長期使用製品安全表示制度について|家庭用エアコン
内閣府経済社会総合研究所 景気統計部 消費動向調査 令和8年3月実施調査結果
資源エネルギー庁 27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?|エネこれ
環境省 デコ活 省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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