夫が“エアコン代節約”のため「朝晩は送風モードにしよう」と言います。風で多少は涼しいですが、やっぱり暑いです。冷房とそんなに“電気代”が変わるものなんでしょうか?
本記事では、送風と冷房の電気代の違いや、節約と熱中症対策を両立するエアコンの活用法を解説します。
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目次
エアコンの「送風」と「冷房」「除湿」の違い
エアコンの「送風」とは、内部のファンだけ回して風を届ける機能です。部屋の温度を上下させるのではなく、室内の空気を巡らせる目的で使われます。
「冷房」は冷たい風を勢いよく送り出して室温を優先的に下げ、「除湿」は空気中の水分を取り除いて湿度を下げることを目的とした機能です。
なお、すべてのエアコンに送風機能が付いているわけではなく、機種によっては搭載されていない場合もあります。
エアコンの送風機能は電気代が安い?
送風は、風を送るだけの機能なので、冷房や暖房と比べて消費電力を抑えられます。
エアコンの電気代は「1時間あたりの消費電力(キロワットアワー)×使用時間(時間)×料金単価(円/キロワットアワー)」の計算式で求めることができます。
送風運転時の消費電力は機種によって異なりますが、およそ10~20ワットアワーが一般的です。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電力料金の目安単価(31円/キロワットアワー)を基準に、消費電力15ワットアワーの送風を1時間使ったケースで計算してみましょう。
(15÷1000)キロワットアワー×1時間×31円=0.465円
一方、冷房機能の場合、例えばパナソニックの14畳向けモデル「CS-X406D」の消費電力は960ワットアワーです。同じ条件で計算すると次のようになります。
(960÷1000)キロワットアワー×1時間×31円=29.76円
上記のとおり、送風機能は冷房運転と比べて、1時間あたり30円ほど電気代が安いことが分かります。
送風機能だけでは熱中症対策としては不十分
送風機能には、室内の温度や湿度を下げる働きはありません。そのため、締め切った部屋で送風機能だけを使う場合、風を受けて一時的に涼しく感じられたとしても、実際の室温や湿度は変化しておらず、熱中症を引き起こす危険があります。
特に、室温が28度を超えている部屋では、熱中症のリスクが高まります。光熱費を抑えることも大切ですが、暑さが厳しい真夏の時期には決して無理をせず、冷房をしっかり活用してください。
節約と熱中症対策を両立するコツ
就寝時に冷房を付けっぱなしにするのが気になる人は、冷房と送風を併用する方法がおすすめです。
例えば、就寝の1時間ほど前に冷房を低めに設定して部屋全体を冷やしておき、寝る直前に送風運転へ切り替えます。こうすることで、電気代を抑えつつ体の冷え過ぎを防げます。
ただし、熱帯夜などでは一度部屋を冷やしても、すぐに室温が上がってしまうことがあります。真夏の夜は過度に節約を意識せず、設定温度を28度などの高めにしたうえで冷房を連続運転するのが安全です。
冷房の設定温度を1度上げると、約10%の省エネ効果があるとされています。猛暑の時期は冷房を使用することを基本とし、適切な温度設定を心がけることが大切です。体感温度を下げたいときは、扇風機やうちわなどを併用すると、より快適に過ごせます。
また、エアコンによっては「省エネモード」や「快眠モード」などの便利な機能が搭載されている商品もあります。室内の快適さを保ちつつ電力の無駄遣いを抑えられるので、自宅のエアコンに搭載されている場合は積極的に活用しましょう。
エアコンを上手に活用して節電と熱中症対策を両立しよう
エアコンの送風機能は、冷房や除湿と違って温度や湿度は下げられませんが、電気代を抑えやすいのがメリットです。ただし、室温が高い状態で送風のみを使うと、熱中症のリスクが高まるため注意してください。
真夏は無理せず冷房を基本とし、設定温度を高めにしたり送風や扇風機を併用したりするのがおすすめです。エアコンの機能を上手に使い分けて、快適さと省エネを賢く両立させましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

