転職を考えています。公共職業訓練(ハロートレーニング)を受けると、就職支援や訓練受講中に手当や給付金をもらえるって本当ですか?
職業訓練には、雇用保険を受給している求職者を主な対象とする「公共職業訓練」と、雇用保険を受給できない求職者を主な対象とする「求職者支援訓練」があります。
公共職業訓練には離職者向け、在職者向け、学卒者向け、障がい者向けがあります。この記事では、離職者向けの「公共職業訓練」について解説します。
ファイナンシャル・プランナー。
ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
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どんなことを学べるの?
離職者向けの対象は、ハローワークの(求職者主に雇用保険受給者)です。
学べる内容は、事務系をはじめ、介護、製造、建設、デザイン、IT、ウェブプログラミングなど、さまざまなコースがあります。基礎から学べるので初心者でも安心です。また、託児サービスのある訓練コースもあります。また、資格が得られるものも多くあります。
離職者向けのハロートレーニングの期間は、基本的には2~6ヶ月ですが、1〜2年間の訓練もあります。訓練期間中に基本手当の給付日数が終了した場合でも、訓練が終わるまで基本手当の支給が延長されます(最長2年)ので安心です。
また、公的な制度のため、受講料は基本的に無料(在職者や学卒者の方を対象としたものは有料)ですが、一部テキスト代等は自己負担です。
離職者向け「公共職業訓練」を受講した場合、基本手当に加えて、一定の要件を満たせば、技能習得手当(「受講手当」「通所手当」)と「寄宿手当」を受給できます。
技能習得手当
技能習得手当は、雇用保険の受給資格者で公共職業安定所長等の指示で公共職業訓練(ハロートレーニング)を受ける人が対象です。「受講手当」と「通所手当」を受給できます。
「受講手当」
基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日に受給できます。受講手当の日額は500円(最大40日分)です。受講手当の上限額は2万円です。
「通所手当」
受給資格者の住まいから公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。通所手当の月額は最高4万2500円の範囲で支給されます。なお、支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
寄宿手当
寄宿手当は、受給資格者が公共職業訓練等を受けるために、家族(その者により生計を維持されている同居の親族)と別居して寄宿する場合で住居変更が必要と認められる場合に支給されます。
対象となる期間は公共職業訓練等を受けている期間のうち上記家族(事実婚を含む)と別居して寄宿していた期間です。寄宿手当の月額は1万700円の範囲で支給されます。
なお、寄宿していない日、受講手当の対象とならない日は日割りにより減額されます。
まとめ
「経験やスキルがないのでやりたい仕事にチャレンジできない」「専門的・実践的なスキルを身につけキャリアアップしたい」などという方には公共職業訓練の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
希望する就職やキャリアアップを実現するのに必要なビジネススキルや知識を無料習得することができる上、基本手当に加えて各種手当を受けることもできます。
訓練を受けていない人より訓練受講者の再就職率が高いというデータもあります。少し時間がかかっても訓練を受講してから就職するメリットは大きいといえます。
したがって、失業したらすぐに再就職するよりも専門的・実践的なスキルを身につけてから再就職したほうがいいかもしれません。
訓練受講に関する手続きはハローワークで行いますので、まずは、最寄りのハローワークに相談ください。
出典
ハローワークインターネットサービス 基本手当について
厚生労働省 ハロートレーニング
執筆者 : 新美昌也
ファイナンシャル・プランナー
