2万円の「スポットクーラー」を“涼しくする範囲が狭い=電気代が安い”と思い購入したら、逆に電気代が「6000円」上がりショック! 実はエアコンの“2倍”以上高くなることも? 理由を確認
実は、使い方や機種によっては、エアコンより電気代が高くなる場合があります。本記事では、スポットクーラーとエアコンの電気代を比較しながら、電気代を抑えて賢く活用するためのポイントを解説します。
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目次
スポットクーラーのメリット・デメリット
スポットクーラーは、壁掛けエアコンのような取り付け工事が不要というのがメリットです。業者との日程調整や工事への立ち会いといった手間がかからないため、購入したその日からすぐに使用できます。
また、冷風を直接体にあてて体を冷やせるため、ピンポイントでの暑さ対策に優れているのも利点です。
部屋全体を冷やす一般的な冷房と比べて、スイッチを入れてから涼しさを実感できるまでの時間が短く、素早く快適さが得られます。特に作業場やキッチン、脱衣所など、空間全体を冷やす必要がない場所では、スポットクーラーを使ったほうがより効率的です。
ただし、広い部屋全体を均一に冷やす能力は基本的に備わっていないため、使用シーンを見極めてください。冷風が届かない場所には暑さが残るため、リビング全体を冷やしたい場合や、家族が集まる空間などには不向きといえるでしょう。
スポットクーラーはエアコンよりも電気代が安い?
スポットクーラーは、エアコンとは異なり特定のエリアのみを冷やせるため、「部屋全体を冷やすより、人がいる場所に絞ってスポットクーラーを使うほうが電気代を節約できるのでは?」と考える人は少なくありません。
しかし、実際のところ、スポットクーラーはエアコンに比べて消費電力が大きくなりやすい傾向にあります。
例として、アイリスオーヤマの「スポットクーラー 2.5kw ISAC-2501U-B」を取り上げてみましょう。このモデルの消費電力は50ヘルツで900ワット、60ヘルツで1050ワットです。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する電力料金目安単価(31円/キロワットアワー)で計算すると、50ヘルツの地域で1時間動かした際の電気代は以下のようになります。
(900÷1000)キロワットアワー×1時間×31円=27.9円
続いて、比較的コンパクトな空間に対応する6畳用エアコンの消費電力を見ていきましょう。例えば、日立の6畳用エアコン「RAS-XR2226S」の消費電力は400ワットです。同じ計算にあてはめると、電気代は次の通りです。
(400÷1000)キロワットアワー×1時間×31円=12.4円
今回の機種同士で比較した場合、スポットクーラーの電気代はエアコンの2倍以上に上ることが分かります。
もちろん、スポットクーラーもエアコンも製品ごとに実際の消費電力は異なるため、一概には言えません。
ただし、エアコンは運転を始めてから部屋が設定温度に到達するまでに最も多くの電力を使い、その後の安定運転時にはそれほど電力を消費しない仕組みです。
そのため、長時間稼働させるケースでは、エアコンを利用したほうが電気代を安く抑えやすいといえます。
節約しながらスポットクーラーを活用するには?
スポットクーラーを使用しながら節約もかなえるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
基本的には短時間のみ使用する
スポットクーラーを1日中稼働させていると、それなりの電気代がかかってしまいます。エアコンのように終日付けっぱなしにして過ごすのではなく、その名の通り「必要な場面でだけ」ピンポイントで活用するのが望ましいでしょう。
「調理する30分だけキッチンで使う」「庭の倉庫で1時間だけDIYをする時に動かす」といったように、短時間の使用にとどめるのを基本とするのがおすすめです。
家族で過ごすリビングではエアコンで空間全体を冷やし、エアコンの風が及ばない場所で一時的に作業する際はスポットクーラーを活用するなど、目的に応じて使い分けるよう心がけてください。
サーキュレーターを併用する
サーキュレーターは、直線的な力強い風を送ることで、室内の空気を循環させる役割があります。スポットクーラーを使う際にサーキュレーターを組み合わせると、放出された冷風が室内へスムーズに行き渡り、涼しさを感じやすくなります。
風量を調節する
スポットクーラーの風量は、「弱風」や「強風」といった設定が可能で、風量を強めるほど消費電力は増えます。使用環境や室温に合わせて「弱風」へとこまめに切り替えると、電気代の無駄遣いが防げるでしょう。
スポットクーラーを上手に活用して「快適さ」と「節約」を両立させよう
スポットクーラーは、設置工事が不要で使用できる便利さが魅力ですが、長時間連続で使用するとエアコン以上に電気代がかかる傾向があります。
電気代を節約しつつ快適に使うためには、長時間のメイン冷房としてではなく、キッチンや脱衣所などで短時間の利用にとどめるのがコツです。サーキュレーターとの併用や風量調整も取り入れながら、エアコンとうまく使い分けて賢く暑さを乗り切りましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

