今年から会社員として働き始めましたが、思うように貯金ができていません。会社員だったら、月にどのくらい貯金をしていけばいいのでしょうか?
このようにお金に関して悩みを持つ新社会人は少なくありません。社会人になると、自分でお金を管理していくことになります。自分で収入を得て自由にお金を使えるようになる一方で、貯金はどのくらいすればいいの? 資産運用は始めるほうがいいの?と悩む人も少なくありません。上手なお金との付き合い方を確認していきましょう。
資産運用の相談業務
資産運用の相談業務のなかで、貯金・生命保険・投資信託・変額年金保険・投資信託・NISAを取り扱い、職員指導も行なった実績を活かし、お客さまから金融商品に限らず、相続などさまざまな相談を受ける。
現在も日本FP協会のSGに参加し、研修を継続中。わかりやすく正確な最新情報の提供に努めている。
はじめにお金の管理について、確認しよう
社会人になると、毎月、給料を受け取り、自分でお金を管理する生活が始まります。自由に使えるお金が増える一方で、食費、衣服、生活用品の購入、通信費、交際費、交通費、家賃、電気・ガス・水道代、保険料などさまざまな支出もあります。これらを自分で管理しなくてはいけません。
大切なのは収入と支出のバランスです。お金との付き合い方、家計管理をしっかり身につけましょう。
お金の役割には、「使う」「貯める」「蓄える(増やす)」があります。
使うお金……日々の生活に必要な商品の購入。趣味、自己啓発、資格のための資金、楽しみな旅行、など支出もさまざまです。
貯めるお金……病気やけが、突然の出費、緊急時などに必要なことのために備えるお金です。毎月の生活費の3ヶ月から6ヶ月分くらいを目安に、貯金しておくと安心です。
蓄えるお金……夢の実現のために、結婚や住宅購入など将来的な夢の実現のため。老後などのために準備するお金です。
次に貯金について確認しよう
貯金の方法には、普通預金、定期預金があります。普通預金はいつでも出し入れできるため、生活費や突然の出費に備えに。定期預金は一定期間引き出せない代わりに、普通預金より高い金利が期待できます。
会社によっては、財形貯蓄や企業型DCを利用できる場合もあります。自身の会社の制度を確認してみましょう。給料から天引きで貯蓄ができます。
将来に向けて資産形成を考える場合は、NISAやiDeCoも有効な制度です。
NISAは運用益が非課税となり、住宅購入、旅行など幅広い目的で利用できます。
iDeCoや企業型DCは税制上の優遇も受けられます。企業型DCは掛け金を会社が拠出、iDeCoは、掛け金が所得控除など有利な点があります。
ただし、企業型DC、iDeCoは、60歳まで引き出せないため、注意が必要です。制度の特徴を理解し利用しましょう。一覧表にするとこのようになります。
「企業型DC」「iDeCo」「NISA」の違い
| 項目 | 企業型DC | iDeCo | NISA |
|---|---|---|---|
| 目的 | 老後資金 | 老後資金 | 老後・教育・住宅・旅行など自由 |
| 加入できる人 | 制度のある会社の社員 | 原則65歳未満の 加入条件を満たす人 |
18歳以上なら誰でも |
| 掛金を出す人 | 主に会社 (※会社によっては 本人も追加拠出可) |
本人 | 本人 |
| 税金のメリット | 運用益が非課税 | 掛金が所得控除+運用益非課税+受取時も優遇 | 運用益が非課税 |
| 60歳前に引き出せる? | × 原則できない | × 原則できない | ○ いつでも可能 |
| 運用商品 | 投資信託・定期預金など | 投資信託・定期預金など | 投資信託・ETF・株式など |
(筆者作成)
気をつけたいお金のトラブル
お金のトラブルにも注意が必要です。クレジットカードの使い過ぎ、お金に困っての借金、ローン、などです。
クレジットカードは便利ですが、安易に使ってしまうと翌月に大きな支払いとなる場合があります。特にリボ払いは毎月の支払いは少なく見えても、手数料、利息が付くことに注意が必要です。基本的には一回払いを使用し、使い過ぎに注意しましょう。
住宅ローンなど大きな支出についても、毎月返済できる金額を考えて、無理のないローンを利用しましょう。
その他、お金に困ったからといって安易に借金をする。SNSなどで募集されている高収入のアルバイトに応募をすることは大変危険です、犯罪に巻き込まれる可能性もあります。不安や困りごとがある場合は、信頼できる機関に相談しましょう。
契約・商品トラブルの相談 → 消費者庁ホットライン
詐欺・犯罪被害の相談 → 警察へ相談
金融サービスに関する相談 → 金融庁相談室
このように、相談できる機関があります
社会人として目指したい姿を考えよう
お金に振り回されることなく、自分自身でお金をコントロールするためには、正しい知識を身に付け、経済的に自立することが大切です。まずは収入と支出を把握し、適切な家計管理を行いましょう。そのうえで、旅行や資格取得、住宅購入、結婚など、それぞれの夢や目標に向けて計画的にお金を準備していくことが重要です。
また、急な出費や万が一のリスクに対応できるよう、日頃から備えておく必要もあります。金融に関する正しい知識は、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。お金を上手に管理し、味方につけることで、夢の実現や充実した人生につなげていきましょう。
出典
金融庁 資産形成の基本
政府広報オンライン 「金融リテラシー」って何?最低限身に付けておきたいお金の知識と判断力
執筆者 : 神津喜代子
資産運用の相談業務
