結婚相手に「3高」はもう古い!? 不況下の新基準「3共(さんきょう)」とは―Z世代の“7割以上”が「年収の高さ・安定」を希望?「共働き・共有・共同」が注目されるワケ

配信日:
この記事は約 5 分で読めます。
結婚相手に「3高」はもう古い!? 不況下の新基準「3共(さんきょう)」とは―Z世代の“7割以上”が「年収の高さ・安定」を希望?「共働き・共有・共同」が注目されるワケ
「結婚するなら、やっぱり高収入の相手が良い」と考えるのは、もう過去の常識かもしれません。
 
昨今の長引く物価高騰や不透明な社会情勢を背景に、結婚を控えたZ世代の結婚観やお金に対する意識には、大きな地殻変動が起きています。
 
かつて流行した「3高」に代わって、いまZ世代が夫婦像の新基準として求めているのが「3共(さんきょう)」という価値観です。
 
本記事では、最新の調査データをもとに、Z世代が希望する新しい夫婦のあり方や、結婚後にお金ですれ違わないための具体的な「婚前家計管理」のポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

不況下で変化するZ世代の結婚観! 理想の相手は「高収入」よりも「安定」重視へ

家計管理アプリ「ワンバンク」を運営する株式会社スマートバンクが、結婚願望のある23歳から31歳までのZ世代の男女1322名を対象に実施した「Z世代の結婚観とお金に関する意識調査2026」(2026年6月2日公表)によると、昨今の物価高騰の影響で結婚観に「変化があった」と答えた人は57.8%にのぼりました(図表1)。
 
図表1

図表1

株式会社スマートバンク(家計管理アプリ「ワンバンク」) Z世代の結婚観とお金に関する意識調査2026(PR TIMES)
 
具体的にどのような変化があったのでしょうか。
 
同調査で、「結婚観に変化があった」と回答した女性に対し、結婚相手に「年収の高さ」を求めるかを質問したところ、72.7%が「当てはまる」と回答しました(図表2)。
 
これに対し、「どんな環境でも安定した収入が得られること」を重視するかという問いには、77.3%が「当てはまる」と回答し、年収の高さを上回りました。
 
図表2
図表2

株式会社スマートバンク(家計管理アプリ「ワンバンク」) Z世代の結婚観とお金に関する意識調査2026(PR TIMES)
 
1980年代のバブル期に流行した「3高(高学歴・高収入・高身長)」のような華やかさよりも、不況や環境変化に強い「安定した収入」をパートナーに求めるという、Z世代の極めて現実的で手堅い本音が浮き彫りになっています。
 

Z世代が想定する新しい夫婦像の新基準『3共(共働き・共有・共同)』とは?

経済的な安定を第一に考えるZ世代の間で、いま新たな夫婦像の基準として注目されているのが「共働き・共有・共同」を指す『3共』です。それぞれの具体的な中身を見てみましょう。
 

1. 【共働き】

将来の夫婦の働き方として、男性の72.0%、女性の68.5%が「夫婦ともにフルタイムで働く」ことを希望しています。時短勤務やパート等を含めると、実に98.3%のZ世代が「共働き」を前提としており、片働きで家計を支えるスタイルを希望する人は少ないようです。
 

2. 【共有】

結婚する前にお金に対する価値観や金銭感覚が合っているかを重視する人は、男性で66.8%、女性で78.7%にのぼります。さらに、事前に家計管理の具体的なルールや分担について話し合っておきたいと希望する人は、男性で70.1%、女性で79.2%と高く、結婚前にお金の価値観やルールを「共有」しておくことを極めて重視しています。
 

3. 【共同】

新NISAなどの資産形成にパートナーと協力して取り組みたいと考える人は、男性で74.8%、女性で76.9%と、いずれも7割を超えています。
 
また、理想の財布の形についても、生活費をふたりで出し合う「共同財布」を希望する割合は、全体で66.2%(全収入を持ち寄る一体型27.4%、一定額を出し合う拠出型38.8%の合計)と最多になりました。
 

結婚前の「婚前家計管理」が不可欠に! 相手の貯金額や借金の有無も把握したい

Z世代の『3共』に対する意識の高さは、単なる理想論ではありません。
 
調査によると、結婚する前に相手の「貯金額」や「借金の有無」を正確に把握しておきたいと思うようになった人は、全体で73.5%(男性66.9%、女性80.1%)にのぼっています。
 
結婚生活がスタートしてからお金のトラブルに気づくのではなく、結婚前からお互いの財務状況をクリアにし、協力して歩むための体制を整えたいという『婚前家計管理』の意識が急速に高まっています。
 

どう始める? 揉めずにふたりの生活費を分担する話し合いのステップ

とはいえ、共働き世帯において「お互いの収入をどう家計に反映させるか」は難しい問題です。
 
必要な分だけを都度出し合う方法では、支払いのたびに話し合いが発生し、お互いに疲れてしまうこともあります。そこで、結婚を見据えた早い段階から、無理なくお金を管理できる具体的な実践ステップをご紹介します。
 

ステップ1:「お金の価値観」をお互いにオープンにする


まずは、相手の貯金額や奨学金の返済状況、月々の固定費などをお互いに自己申告し、クリアにします。相手の借金の有無などもこの段階で話し合うことで、将来の資産形成の計画が立てやすくなります。
 

ステップ2:ふたりの共通目標を立てる


「いつまでに結婚式を挙げたい」「数年以内に引越しをしたい」「新NISAで月1万円~3万円を積み立てたい」など、ふたりの具体的な共同目標を決めます。共通の目標ができることで、日々のやりくりへのモチベーションが高まります。
 

ステップ3:共同口座やアプリなどの「仕組み」を導入する


忙しい共働き世帯こそ、手入力の家計簿や、面倒な割り勘精算は続きません。
 
ワンバンクの「ペアカード」のような共同口座サービスを活用すれば、お金を使った瞬間にリアルタイムで通知が届き、自動で家計簿が作成されます。面倒な計算作業をすべてデジタルツールに任せることで、お金のことで揉めることなく、ふたりの「見える化」された家計を維持することができます。
 

まとめ

物価高が続く不透明な社会において、Z世代の結婚観はかつての「3高」から、共働き・共有・共同で協力し合う「3共」へと確実にシフトしています。
 
結婚生活のスタートを円満に迎え、その後も長く良好なパートナーシップを築くためには、結婚前の段階からお互いの価値観や貯蓄状況をオープンにする「婚前家計管理」が極めて重要です。
 
「お金の話を切り出すのは少し気まずい……」とためらう必要はありません。共同口座などの便利なデジタルツールをかしこく取り入れて、ふたりで一緒にお金と向き合い、将来に向けた安心できる協力体制を築いていきましょう。
 

出典

株式会社スマートバンク(家計管理アプリ「ワンバンク」) Z世代の結婚観とお金に関する意識調査2026(PR TIMES)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

LINE