転居先の2LDKアパート、リビング以外にエアコンが設置できない!? 「5万円程度」の“スポットクーラー”って代わりになる? 電気代が高くつくって本当?
そこで選択肢のひとつとなるのが、5万円程度でも購入できる「スポットクーラー」です。ただし、一般的なエアコンの代わりとして十分に使えるのか、電気代がどの程度かかるのかも気になるところです。
本記事では、賃貸住宅でエアコンを設置する際の注意点と、スポットクーラーの特徴や電気代について解説します。
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目次
エアコン設置には「専用コンセント」と「配管穴」の確認が必要
一般的な家庭用エアコンは、設置場所に対応した専用コンセントと、冷媒配管・ドレンホース・電線を通すための配管穴が必要です。賃貸住宅では、新たに配管穴を開ける工事は事前に貸主への確認・相談が必要となるため、設置できないケースがあります。
また、許可の有無にかかわらず、物件の構造上配管穴を開けられない、専用コンセントがない、室外機を置くスペースがない、といった物理的な理由でエアコンを設置できない場合もあるため注意が必要です。
さらに、無断で工事を行うと、契約内容によっては原状回復などをめぐってトラブルになる可能性もあります。事前に貸主や管理会社に確認しておきましょう。
スポットクーラーでも原則「排熱ダクト」の接続先は必要
室内機と室外機が一体となったスポットクーラーは、工事不要で設置できる製品が多く、今回のようにエアコンが設置できない場合の選択肢となり得ます。ただし、冷房時に発生する熱を室外へ逃がすため、一般には排熱ダクトを屋外に出せる窓などが必要です。
排熱ダクトを屋外に出さずに使用すると、排熱が室内にこもり、部屋全体の温度が下がりにくくなります。そのため、窓パネルや排熱ダクトを利用できる環境であれば、エアコンを設置できない部屋の暑さ対策として選択肢に入りそうです。
スポットクーラーとエアコンの電気代は1日80円程度の差が出る場合も
スポットクーラーとエアコンを1日8時間使用した場合、電気代にどれくらいの差が出るのでしょう。下記の計算式を基に試算してみましょう。
・電気代=消費電力(ワット)÷1000×1日の使用時間(時間)×1キロワット時あたりの電力料金(円/キロワット時)
今回取り上げるA社の移動式クーラーは税込4万9800円(2026年8月26日時点)で販売されており、50ヘルツにおける消費電力は820ワットです。
電気料金の目安単価を公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/キロワット時で計算すると、820(ワット)÷1000×8(時間)×31円/キロワット時=約203.36(円/日)となり、1ヶ月(30日)の電気代は約6100円かかる計算です。
対して、同じ計算式でB社のルームエアコンの電気代を算出してみます。
同製品の消費電力は515ワットで、同じく電気料金の目安単価を31円/キロワット時で計算すると、515(ワット)÷1000×8(時間)×31(円/キロワット時)=約127.72円/日となり、1ヶ月(30日)の電気代は約3832円と計算できます。
今回の試算では、スポットクーラーの電気代はルームエアコンよりも1日約76円、1ヶ月では約2300円高くなります。電気代は高くなるものの、ルームエアコンを設置できない部屋では、一時的な代替手段の選択肢としてスポットクーラーを検討するのもよいでしょう。
まとめ
専用コンセントや配管の設置が物理的にできない、または貸主の許可が下りないなどの理由で一般的なエアコンの工事が不可能な場合でも、スポットクーラーであれば利用できる可能性があります。ただし、効率的に冷却するためには排熱ダクトや窓パネルを通して熱を屋外へ逃がせる環境が必要になります。
また、今回の試算ではスポットクーラーの電気代はルームエアコンよりも高くなりましたが、熱中症のリスクも高い時期であるため、健康を優先し、必要に応じて使用しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
