30歳の息子が実家に戻ってきました。夫は「息子からお金はもらわなくていい」と言いますが、私は「食費や光熱費として月5万円は必要」だと思っています。息子との同居で家計はいくら増えるのでしょうか?
では、大人が1人増えると、生活費はどのくらい増えるのでしょうか。今回の記事では統計データを参考に、息子から月5万円を受け取ることが妥当なのか考えてみましょう。
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目次
30歳の息子との同居で食費・光熱費はいくら増える?
総務省統計局が公表している「家計調査(家計収支編)2025年」の単身世帯のデータによると、1ヶ月の消費支出は17万3042円です。そのうち食料は4万4659円、光熱・水道は1万3333円で、合計すると5万7992円です。
つまり、単身世帯では食費と光熱・水道費だけで月6万円近く支出していることになります。そのため、「食費や光熱費として月5万円」という金額は、一人暮らしの支出と比べて極端に高いとはいえないでしょう。
ただし、息子との同居によって親の支出がそのまま6万円近く増えるわけではありません。電気代は同じ部屋で過ごせば一部を共有でき、食費も家族分をまとめて購入・調理することで、一人暮らしより抑えられる可能性があります。
したがって、5万7992円は「同居で増える金額」ではなく、息子1人が生活する場合に必要となる費用を考えるための目安として捉えるのが適切でしょう。
月5万円を息子からもらうのは高すぎる?
月5万円を負担してもらえば、年間では60万円になります。息子にとっても小さな金額ではないため、収入や貯蓄状況を考慮して決める必要があります。
株式会社モデル百貨が2023年に実施した「独身実家暮らしのお金事情についての調査」によると、家にお金を入れている人の平均額は月5万4009円でした。30代に限ると月4万1750円です。
月5万円は30代の平均より8250円高いものの、全年代の平均より4009円低い金額です。家庭ごとに事情は異なりますが、月5万円という設定が極端に高額とはいいにくいでしょう。
また、一人暮らしでは食費や光熱費だけでなく、家賃も必要になります。実家に5万円を入れたとしても、一人暮らしより毎月の支出を抑えられる可能性があります。息子の負担だけでなく、実家暮らしによって節約できる金額も含めて話し合うとよいでしょう。
年金生活の夫婦が息子の生活費を負担すると家計を圧迫する可能性もある
「息子からお金はもらわなくてもいい」と考える場合には、親自身の家計に余裕があるかも確認しておきましょう。
総務省統計局が公表している「家計調査報告[家計収支編]2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、1ヶ月の実収入は25万4395円、可処分所得は22万1544円です。一方、消費支出は26万3979円となっています。
また、税金や社会保険料などの非消費支出は3万2850円で、実収入から消費支出と非消費支出を差し引いた「差額分」は月4万2434円のマイナスです。
これは平均値のため、すべての高齢夫婦で家計が不足しているわけではありません。しかし、老後は現役時代と比べて収入を増やしにくい場合があります。その状態で成人した息子の食費や光熱費まで負担すれば、貯蓄の取り崩しが増える可能性があります。
そのため、「家族だからお金をもらわなくていい」と決めるのではなく、親の収入や貯蓄、今後必要になる老後資金も考慮することが大切です。
息子との同居では実際に増えた生活費を確認して負担額を決めよう
総務省統計局のデータでは、単身世帯の食費と光熱・水道費は合計で月5万7992円です。ただし、同居では食事や電気などを家族で共有できるため、親の負担が同額増えるとは限りません。
そこで、同居前と同居後の食費や電気・ガス・水道代を比較してみましょう。例えば、実際の増加額が月3万円程度なら負担額を見直す方法もあります。反対に、食費などが大きく増えているのであれば、月5万円を負担してもらうことにも合理性があるでしょう。
特に親が老後の年金生活に入っている場合、成人した子どもの生活費を負担し続けると老後資金に影響する可能性があります。実際に増えた支出と親子双方の家計を確認し、どちらか一方に負担が偏らない金額を話し合って決めることが大切です。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 表番号1 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 (実数,構成比,増減率,寄与度)
株式会社モデル百貨 独身実家暮らしのお金事情についての調査(PR TIMES)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2025年(令和7年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2025年-(18ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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