夫婦2人なのに、夫は「コストコのほうが安い」と大容量品をまとめ買い。食べ切れず処分することもありますが、少量をスーパーで買うより本当に食費は抑えられているのでしょうか?

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夫婦2人なのに、夫は「コストコのほうが安い」と大容量品をまとめ買い。食べ切れず処分することもありますが、少量をスーパーで買うより本当に食費は抑えられているのでしょうか?
物価高が続くなか、日々の食費を少しでも抑えたいと考えている家庭は少なくないでしょう。「コストコで大容量品を買うとお得」「まとめ買いで節約できる」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
 
しかし、せっかく安く買えても食べ切れずに捨ててしまったりしては、結果的に高くついてしまう可能性があります。
 
本記事では、100グラムあたりの単価と実際に食べ切った場合の価格を比較しながら、「安く買う」だけでなく「無駄なく使い切る」ことまで考えた食費節約のポイントを紹介します。
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2人以上の世帯の食費はいくら? 「まとめ買い=節約」とは限らない

食品価格が上がるなか、食費をどう節約するかが家計管理の重要なテーマとなっています。
 
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年」によると、二人以上の世帯における食料への支出は月9万4895円で、名目では前年より5.5%増加した一方、物価変動の影響を除いた実質では1.2%減少しています。エンゲル係数は28.6%と、前年から0.3ポイント上昇しています。
 
なお、この「二人以上の世帯」には、夫婦2人世帯だけでなく、3人以上の世帯も含まれます。
 
食料品の価格上昇などを背景に、食費をどう抑えるかは家計管理の重要なテーマとなっています。支出を抑える工夫として「1個・100グラムあたりの価格が安い“大容量品”を購入する」家庭もあるようです。
 
実際にコストコでは、肉類やベーカリー、総菜などの大容量の商品があり、単価で見ると一般的な少量パックよりもお得に購入できるケースもあります。
 
ただ、夫婦2人などの少人数世帯では、単価の安さだけでなく「最後まで使い切れるか」が食費を考えるうえで重要なポイントです。どれだけ安く買えても、捨ててしまっては本当に節約につながったとはいえません。次の章で、どれくらいの差が出るのかをシミュレーションしてみましょう。
 

コストコとスーパー、どちらがお得? 食品ロスまで含めて比較

大量のまとめ買いが、必ずお得になるとは限りません。
 
ここでは、コストコの商品が「2キログラム入り3000円」、スーパーの商品が「300グラム入り600円」だったと仮定して、単価を比較してみます。
 
・コストコで「2キログラム入り3000円」のお肉を購入した場合
3000円÷2000グラム×100グラム=「150円」
 
・スーパーで「300グラム入り600円」のお肉を購入した場合
600円÷300グラム×100グラム=「200円」
 
表示上の価格だけを比べると、コストコのほうが100グラムあたり50円安く購入できます。
 
しかし、夫婦2人で2キログラムを消費し切れず、3割(600グラム)を捨ててしまった場合はどうでしょうか。実際に食べた分で計算し直すと、コストコでの単価は100グラムあたり約214円となり、スーパーで買ったほうが安くなります。
 

・実際に食べた量:2000グラム-600グラム=1400グラム
・100グラムあたりの単価:3000円÷1400グラム×100グラム=「約214.3円」

 
このように、買うときにはコストコのほうが安く見えても、実際に食べ切った量で計算すると「お得」が逆転してしまう可能性があるのです。
 

大容量品を買って後悔したことがある人も。食品ロスを防ぐポイントは?

株式会社KADOKAWAが行った「食費節約」に関する意識調査では、回答者の93パーセントが食費の節約を意識していることが分かりました。節約のための具体的な行動としては「特売品やセール品などを優先して購入する」「食品をムダにせず使い切る」「食品をまとめ買いする」などがあげられています。
 
その一方で「まとめ買いした食品を使い切れない」と回答する人も33%いました。安さに惹かれて大容量品を購入すると、「食べきれずに賞味期限・消費期限を迎えてしまう」「冷凍したまま忘れる」など、食品ロスにつながる可能性があります。
 
だからといって、一律に「大容量だから避ける」必要はありません。保存方法まで考えてから購入する方法もあります。その際は以下に記載する項目も併せて確認してみてください。
 

【買う前に確認したい】

・夫婦2人で期限内に消費できる量かどうか
・冷凍庫に余裕があるか
・小分けして冷凍保存できる商品かどうか

 

【買ったら実践したい】

・使う分ずつ小分けして冷凍する
・購入日や賞味期限、消費期限、中身が分かるようにして保存する

 
「100グラムあたりの単価」だけで判断せず、自分たちの暮らしに合った量や保存方法を選ぶことが、節約につながりそうです。
 

「大容量」と「小容量」、どちらがおトクかは“使い切れる量”で判断しよう

以下のように大容量品を使い切れる家庭であれば、単価の安さを生かして食費を抑えられる可能性があります。
 

・大人数の家族で、食品を消費するスピードが速い
・食品を小分けして冷凍する習慣ができている
・同じ食品を頻繁に活用する
・冷凍庫に大容量パックや小分けした食品を入れるスペースを確保できる

 
一方で、以下のような家庭の場合は、多少単価が高くても必要量だけスーパーなどで購入したほうが、結果的に支出を抑えられるかもしれません。
 

・夫婦2人暮らしなどで比較的食べる量が少ない
・同じ料理が続くのを避けたい
・冷凍庫が小さく、大量の食材や大容量パックを保管し切れない

 
今回の試算でもご紹介したように、「100グラム150円」の大容量肉でも、3割を廃棄すれば実質「100グラム約214円」となり、「100グラム200円」の少量パックを使い切るよりも高くなります。
 
大容量品か小容量品かだけで判断するのではなく、「実際に使い切れる量まで考えた単価」で比べることが重要です。
 

まとめ

食費を節約するなら「単価の安さ」だけで判断するのではなく、「最後まで、無駄なく使い切れるかどうか」を考えることも大切です。大容量品を安く買っても、使い切れずに処分してしまえば実質的な単価は上がり、かえって割高になってしまいます。
 
「コストコの大容量品・まとめ買いがお得」「スーパーで買うと割高」と一概に考えるのではなく、家族の消費ペースや自宅の保存スペースなども踏まえて選ぶことが、無理のない食費の節約につながるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 1 二人以上の世帯の家計消費 (1)二人以上の世帯の家計消費 (1ページ)、(2)「交通・通信」、「教養娯楽」、「教育」などが実質増加 (4ページ)
株式会社KADOKAWA 商品・サービストピックス 主婦が陥りがちな「食費節約の落とし穴」とは?~「レタスクラブ」アンケート結果を編集長が分析~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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