45歳で「貯蓄150万円」ですが、同じ年の友人は「1500万円」あるそうで焦っています…年齢的に“150万円は少ない”ですか? みんなそんなに「余裕がある」のでしょうか?「40代の平均・中央値」を確認
しかし、40代の金融資産額には大きな個人差があります。友人1人の貯蓄額だけを基準にして、自分は少なすぎると決めつける必要はありません。
本記事では、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査を基に、40代で貯蓄150万円がどの程度の水準なのか、今後どのように資産を増やしていけばよいのかを解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
目次
40代の金融資産はどれくらい?
J-FLECの「家計の金融行動に関する世論調査2025年」によると、二人以上世帯における40代の金融資産保有額は、平均値1486万円、中央値500万円です。その他の金融資産がなく、貯蓄150万円のみだとすると中央値を下回るため、統計上は少ない側に入ると考えられます。
なお、平均値は一部の資産を多く持つ世帯によって押し上げられやすい数字です。そのため、一般的には、中央値500万円のほうが実態に近い数値と考えられます。
200万円未満の世帯は約35%ある
同調査によると、40代・二人以上世帯のうち、金融資産が200万円未満の世帯は約35%です。なお、この中には、金融資産を保有していない18.8%の世帯も含まれます。
つまり、貯蓄150万円は決して珍しい状況ではなく、40代・二人以上世帯のおよそ3世帯に1世帯が金融資産200万円未満です。一方、1500万円以上を保有している世帯は27.8%です。友人の貯蓄1500万円は40代の中では比較的多い水準で、全員がそれほど持っているわけではありません。
「友人は1500万円あるから、自分だけ極端に少ない」と考える必要はないでしょう。
40代は住宅ローンや教育費で貯めにくい時期
40代は、家計の支出が増えやすい年代です。住宅ローンの返済に加え、子どもの塾代や習い事、高校・大学進学に向けた教育費が重なる家庭も少なくありません。車の買い替えや住宅修繕、親の介護費用などが発生する場合もあります。
そのため、年収が低くなくても、金融資産が思うように増えないことはあります。また、住宅ローンを繰り上げ返済している人などは、保有する金融資産だけを見ると少なく見えることもあるでしょう。
毎月の先取り貯蓄と固定費の見直しを始める
貯蓄を増やすには、残ったお金を貯めるのではなく、給料日に先に取り分ける先取り貯蓄が有効です。例えば、毎月3万円を60歳までの15年間貯めれば、540万円になります。ボーナスから年20万円を追加できれば、さらに300万円積み立てられます。
同時に、通信費や保険料、車の維持費、利用していない定額サービスなどを見直すと、毎月の貯蓄額を増やせる可能性があります。家計管理では、収支を把握したうえで目標額から毎月の貯蓄額を決め、節約方法を検討することが大切です。
余裕資金はNISAで長期運用する方法も
余裕資金はNISAを使った長期運用も検討したいところです。長期的に投資をすることで、期間を味方につけた複利により、資産を増やすことが期待できます。なお、投資には元本割れのリスクがあります。教育費など数年以内に使う資金まで投資に回すのは避けたほうがよいでしょう。
また、投資を始める前に、まずは急な支出に備える現金を確保することが大切です。このような生活防衛資金の目安は家庭によって異なりますが、一般的には生活費の3ヶ月~半年分程度を預貯金で確保する考え方があります。
まとめ
40代・二人以上世帯の金融資産は平均1486万円、中央値500万円です。貯蓄150万円は平均値や中央値を下回りますが、200万円未満の世帯は約35%あるため、極端に珍しい状況ではありません。
一方、友人の1500万円は40代の中では比較的多いほうです。ただし、住宅ローンや教育費、収入、親からの援助など、家庭ごとに条件は異なります。友人との貯蓄の差を一度に埋めようとするのではなく、まずは生活防衛資金を確保し、先取り貯蓄や固定費の見直し、投資の検討などをしていきましょう。
出典
金融経済教育推進機構(J-FLEC)家計の金融行動に関する世論調査2025年
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
