母が「金(ゴールド)100万円分」を“10年前”に購入してたと知りビックリ!「銀行に100万円」預けてた場合と比べ、今どれくらいの差になっているでしょうか? 10年間での変化を確認
本記事では、10年前に100万円分の金を購入したケースと、同じ100万円を銀行の普通預金に預けていたケースを比較すると、どの程度の差が生じているのか、過去と現在の金価格や預金金利を基に考えてみます。
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10年前に100万円分の金を購入していたら現在は約523万円
10年前の2016年8月17日の金の店頭小売価格(税込)は1グラム4749円でした。
金価格の変化を比較するため、地金の購入単位や売買手数料を考慮せず単純計算すると、100万円分購入したとすると、100万円÷4749円=約210.6グラム相当です。
一方、2026年8月17日17時時点の金の店頭買取価格(税込)は1グラム2万4843円です。約210.6グラムをこの価格で評価すると、約523万円となります。単純比較すると、10年間で両者には約423万円の差がついた計算になります。
ただし、上記は金価格の変化を分かりやすくするための概算です。実際の地金取引では売買時に手数料がかかる場合が多く、購入価格と買取価格にも差があります。
また、金価格は日々変動しており、今後も同じペースで上昇するとは限りません。
銀行の普通預金100万円は10年間でどのくらい増えた?
では、銀行預金はどうでしょうか。多くの銀行では、2016年2月に普通預金金利を年0.020%から年0.001%へ引き下げました。100万円を1年間預けても、税引前の利息は10円という水準です。
ただ、その後、普通預金金利は上昇しています。メガバンク等では2024年4月に年0.020%、同年8月に年0.100%、2025年3月に年0.200%、2026年2月に年0.300%へ引き上げ、2026年8月3日からは年0.400%としました。
したがって、「100万円を10年間ずっと年0.001%で預けた」として計算するのは実態に合いません。ただし、100万円を2016年から普通預金に置いていた場合、金利上昇後を含めても元本が何倍にも増えるわけではありません。
各時期の金利を適用期間に応じて日割りし、100万円を2016年8月17日から2026年8月17日まで預けたものとして概算すると、税引前の利息は合計約4200円です。
個人の普通預金利息には20.315%の税金がかかるため、税引後では約3300円となり、元本100万円が約100万3000円になる計算です。実際の受取利息は、利息の組み入れ時期や端数処理などによって異なる場合があります。
一方、今回試算した金は約523万円です。単純比較すると、10年間で両者には約423万円と大きな差が生じたことになります。
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金と銀行預金は「増え方」だけでなくリスクも異なる
過去10年間だけを見ると、金を購入していたケースの値上がりが際立ちます。しかし、「金のほうがお得だから預金を金に換えればよい」とは一概に言えません。
金には預金のような利息がなく、価格が下落すれば購入価格を下回る可能性もあります。金などの貴金属を取り扱う田中貴金属工業株式会社も、金などは元本保証の商品ではないと案内しています。
一方、普通預金は大きな値上がり益を期待するものではありませんが、必要なときに引き出しやすい点が特徴です。
また、金地金を売却して利益が出た場合は税金にも注意が必要です。国税庁によると、金地金の売却益は原則として譲渡所得となります。
所有期間が5年を超える場合は長期譲渡所得となり、取得費や譲渡費用、特別控除を差し引いた後の譲渡所得の2分の1が、原則として総所得金額に算入されます。
過去の値上がりだけで判断せず、使う予定のあるお金と長期保有できるお金を分けて考えることが大切でしょう。
まとめ
2016年8月17日に100万円分の金を購入し、2026年8月17日の買取価格で評価すると、手数料などを考慮しない概算では約523万円になります。同じ期間、普通預金でお金を保管した場合と比べると、大きな差がついた計算です。
ただし、これは過去10年間の結果にすぎません。金には価格変動リスクがある一方、普通預金は金のように市場価格が日々変動する商品ではなく、必要なときに引き出しやすいという特徴があります。金額の増減だけでなく、それぞれの役割をふまえて資産の置き場所を考えることが重要です。
執筆者 : 今みなみ
FP2級
