30代会社員が貯金「200万円」でドイツ移住を検討中。就職先を決めずに渡航できる“チャンスカード”があるそうですが、本当に現地で仕事を探しながら暮らせるのでしょうか?

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30代会社員が貯金「200万円」でドイツ移住を検討中。就職先を決めずに渡航できる“チャンスカード”があるそうですが、本当に現地で仕事を探しながら暮らせるのでしょうか?
「海外で働きたいけれど、日本にいるうちに就職先を決めるのは難しい」と感じる人もいるかもしれません。ドイツには、一定の条件を満たせば現地で仕事を探せる「チャンスカード(Chancenkarte)」という制度があります。
 
就職先が決まっていなくても利用できるのが魅力ですが、問題になるのがお金です。貯金が200万円の場合、為替レートによっては生活費を証明するための資金にも届かない可能性があります。
 
今回は、30代の会社員が貯金200万円でチャンスカードを利用するケースを想定し、必要な資金や現地での仕事探しについて解説します。
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チャンスカードなら就職先を決めずに最長1年間ドイツで仕事を探せる

チャンスカードは、一定の条件を満たす人がドイツに滞在しながら仕事を探せる制度です。ドイツで認められた職業資格や学位などを持つ場合のほか、資格や職歴、語学力、年齢などから一定のポイントを獲得する方法があります。
 
ポイント制を利用する場合は原則として6ポイント以上が必要で、さらにドイツ語A1以上、または英語B2以上などの条件があります。A1は簡単な日常表現を理解できる初級レベル、B2はある程度複雑な内容でもコミュニケーションできる中上級レベルです。
 
仕事探しのために滞在できる期間は当初最長1年間で、その間は合計週20時間までのアルバイトなども可能です。つまり、日本で就職先を決めてからでなければドイツへ行けないわけではありません。
 
ただし、チャンスカードを取得できれば生活費まで保証されるわけではありません。滞在中に生活できる資金があることを証明する必要があります。
 

貯金200万円では「閉鎖口座」の資金だけでも不足する可能性がある

生活費を証明する方法のひとつが「閉鎖口座(Sperrkonto)」です。まとまった資金をあらかじめ預け、毎月引き出せる金額を制限する仕組みです。
 
ドイツ政府の「Make it in Germany」によると、2026年のチャンスカードでは原則として月1091ユーロの資金証明が必要です。12ヶ月なら1万3092ユーロになります。
 
仮に1ユーロ=160円なら約209万5000円、165円なら約216万円です。つまり、貯金200万円では閉鎖口座に必要な金額だけでも不足する計算になります。
 
しかも、渡航には航空券や保険、住居を借りる際の保証金なども必要です。そのため、閉鎖口座の金額だけを貯金の目標にするのではなく、初期費用と予備費も別に準備したほうがよいでしょう。
 
なお、閉鎖口座に預けるお金は手数料のように消えるわけではなく、現地で毎月引き出して家賃や食費などに使う生活資金です。また、生活費を証明する方法には、条件を満たす保証人による費用負担誓約書などもあります。
 

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英語B2で申請できても現地就職ではドイツ語力が重要になる

注意したいのが、「チャンスカードの取得条件」と「実際に就職するための条件」は同じではないことです。
 
ポイント制では英語B2以上でも語学要件を満たせます。しかし、ドイツ政府も、ドイツ語ができれば労働市場での就職機会が広がり、多くの企業が応募者に十分な語学力を期待していると説明しています。
 
一方、IT分野などでは英語を職場の共通語としている企業もあります。そのため、必要なドイツ語力は職種によって異なると考えたほうがよいでしょう。
 
また、週20時間まで働けるからといって、渡航後すぐにアルバイトが見つかるとは限りません。仕事が決まらない期間が長くなれば、閉鎖口座の資金を生活費として取り崩すことになります。
 
会社を辞めて渡航するのであれば、自分の職種でどの程度のドイツ語力が求められるのかを事前に調べ、日本から求人への応募も始めておくと安心です。
 

まとめ:貯金200万円でのドイツ移住は資金と就職準備を増やしてから検討しよう

チャンスカードを利用すれば、一定の条件を満たすことで、就職先が決まっていなくてもドイツで最長1年間仕事を探せます。一方、2026年の生活費証明は原則として月1091ユーロです。12ヶ月なら1万3092ユーロとなり、1ユーロ=160円でも約209万5000円です。貯金200万円では、ほかの渡航費用を考える前から資金不足になる可能性があります。
 
そのため、200万円を貯めた段階ですぐ会社を辞めるより、まずは資金に余裕を持たせながら、ドイツ語の勉強や現地求人への応募を進めるのが現実的です。チャンスカードを上手に活用するためにも、お金と就職の両面を日本にいるうちから準備しておきましょう。
 

出典

The Federal Government Make it in Germany Job search opportunity card Germany
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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