「有休20日分」を残し退職予定。上司に「退職者は買い取りできない」と言われましたが“月給45万円”なので「20日分・30万円」を捨てることに…消化も買取もなしで“諦める”しかないでしょうか?

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「有休20日分」を残し退職予定。上司に「退職者は買い取りできない」と言われましたが“月給45万円”なので「20日分・30万円」を捨てることに…消化も買取もなしで“諦める”しかないでしょうか?
会社を退職する際、残った有給休暇が気になる人は多いのではないでしょうか。20日も残っていれば、「使わずに退職したら、損してしまう?」と考える人もいるでしょう。
 
会社から「退職者の有給休暇は買い取れない」と言われた場合、残った有給休暇を諦めるしかないのでしょうか。
仲千佳

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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有給休暇の「買い取り」は原則として認められていない

年次有給休暇は、労働者の心身の疲労を回復させることなどを目的とした制度です。そのため、会社が「代わりにお金を支払う」という形で、法定の有給休暇を買い取ることは原則として認められていません。
 
一方、退職時に未消化となる有給休暇については、会社が任意で金銭を支払うことまで禁止されているわけではありません。ただし、会社に買い取りの義務はないため、残った有給休暇については、基本的に「退職前に取得する」と考えるとよいでしょう。
 

退職日までは残った有給休暇を取得できる

「買い取ってもらえないなら、20日分を捨てるしかない」と諦めるのは、まだ早いです。退職日までは会社に在籍しているため、その期間に残っている有給休暇を取得できます。
 
例えば、業務の引き継ぎなどを早めに済ませたうえで退職日までの勤務日を有給休暇に充てれば、20日分を消化できる可能性があります。
 
会社には、業務の正常な運営を妨げる場合に、有給休暇を別の日に変更する「時季変更権」が認められています。さらに、退職日を過ぎた日への変更はできないため、退職日までの期間が短い場合には、早めに有給休暇の取得を申し出ましょう。
 

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月給45万円なら20日分はいくら?

月給45万円の場合、残っている有給休暇20日分は本当に30万円になるのでしょうか。仮に1ヶ月の所定労働日数を20日として単純計算すると、20日分では45万円です。
 
ただし、実際の有給休暇取得日に支払われる賃金は、会社の就業規則などに定められた方法によって計算されるため、「月給45万円なら必ず20日で45万円」になるとは限りません。
 
また、有給休暇を取得した場合の賃金と、会社が任意で買い取りを行う場合の金額は別の問題です。「20日残っているから30万円、あるいは45万円を必ず受け取れる」とは考えないでおきましょう。
 
大切なのは、退職日までに有給休暇を取得できるかどうかを確認することです。
 

退職日を変更して消化する方法も

退職日までの期間が短く、20日すべてを消化できない場合は、会社と退職日の変更について相談する方法もあります。例えば、退職日を後ろにずらしてもらい、その期間に残った有給休暇を取得する方法です。
 
ただし、退職日の変更には会社との合意が必要です。すでに退職日が決まっている場合は、会社に相談したからといって必ず変更できるわけではありません。
 
また、退職日を迎えて会社との雇用関係が終了すると、残っていた有給休暇を後から取得はできません。
 
そのため、「退職日が近づいてから考えればいい」と先延ばしにせず、退職が決まった時点で残りの有給休暇日数を確認し、取得スケジュールを立てておきましょう。
 

まとめ

退職時に残った有給休暇について、会社には買い取り義務はありません。そのため、会社に買い取りを拒否されたとしても、違法行為とは言えません。
 
一方、労働者には、退職日までに有給休暇を取得する権利があります。まずは残っている有給休暇をそのまま捨てるのではなく、退職日までに消化できないかどうかを確認しましょう。
 
すでに退職日が決まっているのであれば、早めに会社へ有給の取得希望を伝えることがポイントです。
 

出典

厚生労働省 労働条件・職場環境に関するルール
厚生労働省長野労働局 労働条件整備ハンドブック <一般労働条件確保・改善のポイント>12 年次有給休暇
 
執筆者 : 仲千佳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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