更新日: 2024.10.10 家計の見直し

家計簿は無理? でも、スマホの家計簿アプリならできるかも!

家計簿は無理? でも、スマホの家計簿アプリならできるかも!
キャッシュレス化が進み、お財布を出さずに買い物ができるようになってきました。でも、キャッシュレス決済には、どのくらいお金を使っているか実感しにくいというデメリットがあります。家計管理の第一歩は家計簿をつけること。紙やパソコンの家計簿を何度も挑戦したけど続かないという人には、スマホの家計簿アプリがお勧めです。
 
スマホ家計簿をつけるときのポイントは以下のとおりです。
蟹山淳子

執筆者:蟹山淳子(かにやま・じゅんこ)

CFP(R)認定者

宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
蟹山FPオフィス代表
大学卒業後、銀行勤務を経て専業主婦となり、二世帯住宅で夫の両親と同居、2人の子どもを育てる。1997年夫と死別、シングルマザーとなる。以後、自身の資産管理、義父の認知症介護、相続など、自分でプランを立てながら対応。2004年CFP取得。2011年慶應義塾大学経済学部(通信過程)卒業。2015年、日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」相談員。2016年日本FP協会、広報センタースタッフ。子どもの受験は幼稚園から大学まですべて経験。3回の介護と3回の相続を経験。その他、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー等の資格も保有。

1.基本はレシート1枚1入力

家計簿が続かない理由の1つに、「細かく記録しすぎて入力が面倒になる」があります。レシート1枚で1入力なら気楽です。(1)日付、(2)「食費」や「日用品」などのカテゴリー、(3)お店の名前、(4)金額を入力します。そのために、必ずレシートをもらうようにします(もらえなかったときはその場で入力するか、簡単なメモを残しましょう)。
 
もちろん、同じお店で食品と洗剤など、違うカテゴリーのものを買った場合は、分けて入力します。1円単位の細かい計算をしなくても、合計さえ合っていれば大ざっぱで大丈夫。クレジットカードでの買い物は日付を買った日にするか、引落日にするか悩みますが、買った日にするのがよいでしょう。
 

2.カテゴリー分けはシンプルに

カテゴリーもできるだけシンプルに。「食費」「日用品」「交際費」「光熱費」「通信費」などの基本的なカテゴリーはアプリに用意されています。ただし、すべてを使う必要はありませんし、自分でアレンジすることもできます。
 
最初はスーパーで買った食材も外食もコンビニで買ったペットボトルも、全部「食費」にまとめてしまうくらいの大胆さで構いません。何ヶ月かつけてみて、例えば「食費」が多いのが問題だと思ったら、その時点から「食費」と「外食」を分けるなどして、具体的な問題点を探る対策を考えましょう。
 
どのカテゴリーに分類してよいか迷うときもあります。美容院代は「美容」でも、または「お小遣い」として処理してもよいでしょう。外食費は家族と一緒なら「食費」、家族以外なら「交際費」または「お小遣い」など、自分でルールを決めて入力することが重要です。
 

3.何日分かをまとめて入力してもOK

家計簿が続かない理由には、「何日分もためてしまい、何に使ったか分からなくなる」もありますが、スマホならいつも持ち歩いているので、気軽に入力できます。逆に、週1回まとめて入力しても大丈夫。レシートを残しておけば、1ヶ月分まとめて入力できます。
 

4.最初は自分の手で入力

家計簿アプリにはレシートをカメラで撮って入力できたり、クレジットカードとひもづけして自動的に入力できたりする機能が用意されていることが多いのですが、最初は面倒でも自分の手で入力することをお勧めします。
 
家計簿をつける目的は家計管理です。自分で入力していれば、自分がどんなお金の使い方をしているか分かってきますし、「今月は使いすぎているかも」などと自分でブレーキをかけて、無駄遣いを減らす効果も期待できます。
 

計算はアプリがしてくれるので楽ちん

毎月の集計や計算はアプリがしてくれます。グラフでも表示されるので、何に使ったのか一目瞭然となり、自分のお金の使い方の特徴が見えてきます。1ヶ月でもよいのですが、できれば3ヶ月は頑張ってみましょう。
 
ただ、年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどは臨時の出費が増えますし、暑さ寒さが厳しい時期は光熱費が増えるなど、季節によって変動があります。1年間継続して平均を出すことができれば、より分かりやすくなります。
 
家計簿をつけていると、家計を改善するための問題点はおのずと見えてくるものです。「住宅を購入したい」「子どもの教育資金を貯めたい」「家族で旅行に行きたい」など、お金を貯めたい理由はさまざまですが、家計管理の第一歩は家計簿から。これまで何度も挫折したという人も、スマホの家計簿アプリを試してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:蟹山淳子
CFP(R)認定者


 

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