初婚年齢は何歳が多い?結婚年齢の傾向を知ってライフプランニング(女性編)
配信日: 2017.12.28 更新日: 2024.10.10
Text:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
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女性の初婚年齢は平均29.4歳、一番多いのは男性と同じく27歳
厚生労働省の平成28年人口動態調査から、妻の平均初婚年齢と初婚者数をグラフにしてみました。縦軸が初婚者数、横軸が平均初婚年齢で、年齢は結婚式をあげたときか同居を始めたときの早いほうの年齢としています。妻の総数は417,897人です。
女性の初婚年齢も男性と同様に、実に年齢幅が広いことがわかります。10歳代で結婚する人もいれば80歳代で初めて結婚する人もいるのです。グラフでは15歳(おそらく同居開始年齢)の9人と、80歳以上の15人を除いた16歳~79歳を載せておきました。ちなみに初婚年齢が40歳以上の割合は5.0%、50歳以上では0.5%となっています。初婚者数の特に多い年齢のみピックアップして下記にまとめてみました。
22歳から35歳までが初婚者数1万人を超えていて、初婚者数が最も多い年齢は夫と同じ27歳です。2番目に多いのは26歳、続いて28歳、25歳と、20歳代後半が中心となっていて男性とあまり違いはありません。ちなみに、妻の平均初婚年齢は29.4歳で、夫の31.1歳より2歳弱若くなっています。
20歳代で結婚すると貯蓄は少なくてもあとが楽!?
早く結婚すると、結婚や出産までにまとまった貯蓄をするのは難しいですが、老後へ向けて早めに備え始めることができます。たとえば、22歳で働き始め27歳で結婚、28歳で第1子を出産、30歳で第2子を出産する場合、働き始めから出産までは6年間しかありません。
しかし、第二子が22歳になったときにまだ妻は52歳なので、老後までの時間はたくさんあります。
もし結婚や出産が10年遅かったら、第二子が22歳のときはもう62歳なので、子育て後に老後へ備える時間はほとんどありません。この場合、出産までにどのように備えておくかが大切なポイントになります。
結婚や出産のタイミングがいつになるか、でライフプランは大きく変わってきます。老後への備えを考えて結婚時期を決めることはないでしょうが、どのような人生を歩んでいくか、結婚相手とよく相談し安心した結婚生活を送れるように計画を立てておきましょう。
松浦建二 CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士