更新日: 2021.11.24 年収

大卒女性の生涯年収の中央値はいくら?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

大卒女性の生涯年収の中央値はいくら?
「大卒女性の生涯年収はどれくらいなのだろう?」と考えたことはありませんか。「高卒女性より高いはず」「大卒男性より低いのかもしれない」と思っている方も多いでしょう。そこで今回は大卒女性の生涯年収の中央値をご紹介します。
 
より実態に近い金額を知るためには、平均値よりも中央値を把握したほうが参考になります。平均値と中央値の違いについても解説します。
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平均値と中央値の違い

 
平均値も中央値もデータを検証するときによく用いられる値です。それぞれ次のように定義されています。

●平均値:すべてのデータの総和を個数で割ったもの
●中央値:すべてのデータを小さい順または大きい順に並べて真ん中にくる値のこと

 
例えば、図表1に挙げた年収の平均値と中央値を算出してみましょう。
 
【図表1】

A B C D E F G H I
230万円 250万円 300万円 340万円 350万円 430万円 470万円 750万円 1000万円

平均値:(230+250+300+340+350+430+470+750+1000万円)÷9=約458万円
中央値:350万円

平均値はデータに小さい数や大きい数が入っていると、影響を受けて値が高くなったり低くなったりします。そのため、一般的な感覚から外れることがあるのです。一方、中央値は真ん中にくる値なので、より実態に近い数値が分かります。
 

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大卒女性の生涯年収の平均値とは

 
大卒女性の生涯年収についても、平均値と中央値を確認しましょう。まずは大卒女性の生涯年収の平均値を見てみましょう。
 
図表2は、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2020 ―労働統計加工指標集―」における2018年の企業規模計の平均生涯年収です。
 
【図表2】

中学卒 高校卒 高専・短大卒 大学・大学院卒
男性 1億9930万円 2億1370万円 2億1770万円 2億7210万円
女性 1億4540万円 1億5200万円 1億7720万円 2億1570万円

※学校を卒業してすぐに就職し、60歳で退職するまでフルタイムの正社員を続けた場合。退職金は含めない。
 
大学・大学院卒女性の平均生涯年収は2億1570万円です。大学・大学院卒男性の平均生涯年収は2億7210万円なので、男性と比較すると5640万円少ないと分かります。
 
高校卒女性の平均生涯年収は1億5200万円、高専・短大卒女性は1億7720万円のため、大学・大学院卒女性のほうが生涯稼げる金額が高いです。
 

大卒女性の生涯年収の中央値とは

 
残念ながら大卒女性の生涯年収の中央値データはありませんでした。しかし、中央値は平均値よりやや低いことが推測されるため、生涯年収の中央値は約2億円と判断できます。
 
図表3は厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」における女性の年齢階級別賃金(月収)平均値と中央値(中位数)の表です。
 
【図表3】

年齢計 19歳~ 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70歳~
平均値 25万1000円 17万2400円 20万8100円 23万2900円 24万7400円 25万6200円 26万8600円 27万1600円 27万5800円 26万6800円 22万9500円 21万3300円 21万4600円
中央値 22万7800円 17万1400円 20万5100円 22万6300円 23万6100円 24万1000円 24万7600円 24万6600円 24万1200円 23万5000円 19万5400円 18万1300円 17万6500円

いずれの年齢階級でも平均値より中央値のほうが低いです。大卒女性の生涯年収の中央値も、平均値よりやや低いと考えると良いでしょう。
 
また、図表4では学歴別、男女別におおまかに月収の中央値(中位置)を確認できます。
 
【図表4】


 
月収についても、大学・大学院卒男性と比較すると大学・大学院卒女性の中央値は低いです。20代はそこまで差がありませんが、50代では10万円以上差があります。
 
一方、いずれの年齢階級でも高専・短大卒女性、高校卒女性と比べると大学・大学院卒女性の中央値は高いと分かります。

   

男女別・学歴別に生涯年収は異なる

 
大卒女性の生涯年収の平均値は2億1570万円でした。中央値は平均値より低いと推測できるため、2億円ほどと判断できます。同じく大学・大学院卒でも、男性のほうが生涯年収は高いです。高校卒や高専・短大卒女性と比べると、大卒女性のほうが高いことが分かりました。
 
おおまかな生涯年収が分かれば、結婚や出産、マイホームの購入など人生の一大イベントにかけられるお金、老後のための貯金などがイメージしやすいのではないでしょうか。ぜひ、将来のための資産形成を考えてみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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