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更新日: 2021.12.09 年収

年収750万円が一年間に支払う厚生年金保険料は?

年収750万円が一年間に支払う厚生年金保険料は?
給与から天引きされる厚生年金保険料について、普段はあまり詳細な金額を意識しないという人も多いでしょう。
 
厚生年金保険料は、同じ年収でも、条件によって金額が違うことがあります。ここでは、年収750万円を例に、賞与の有無や配偶者の収入などによって厚生年金保険料がどう変わるかを試算しましょう。
 
ぜひ、厚生年金保険料の仕組みや、実際の納付額を、改めて意識するきっかけにしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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毎月の厚生年金保険料はどう決まる?

 
厚生年金保険料の月額は「標準報酬月額」と「標準賞与額」をもとに、月給などにかかる分とボーナスにかかる分を別々に計算します。
 

■標準報酬月額

事業主から支給される月給などの報酬の月額を、区切りの良い金額で区分したもの。等級1:8万8000円(報酬月額9万3000円未満)~等級32:65万円(報酬月額63万5000円以上)に分かれています。
 

■標準賞与額

税引前の賞与の総額から1000円未満を切り捨てた金額。1ヶ月あたり150万円が上限です。
 
以上の金額に保険料率18.300%をかけると、1ヶ月(支給1回)あたりの厚生年金保険料を求められます。厚生年金保険料のうち、従業員が負担するのは2分の1のみです。また、国民年金機構が公開している「厚生年金保険料額表」を用いると、簡単に標準報酬月額に対応する厚生年金保険料の金額を確認できます。
 

年収750万円の人が一年間に支払う厚生年金保険料は?

 
一年間に負担する厚生年金保険料は、次のように計算します。
 
一年間の厚生年金保険料=【標準報酬月額×保険料率18.300%】×12ヶ月×1/2+【標準賞与額×保険料率18.300%】×1/2
 
※年4回以上支給の賞与は標準報酬月額の対象となります。
 
この式をもとに、年収750万円の人の厚生年金保険料年額を計算してみましょう。
 

例1:月給47万5000円、ボーナス90万円が2回の場合

このケースでは、標準報酬額月額が等級26:47万円、標準賞与額は90万円です。年間の厚生年金保険料は次の金額になります。
 
47万円×18.300%×12ヶ月×1/2+90万円×18.300%×2×1/2=68万760円
 

例2:月給52.5万円、ボーナス60万円が2回の場合

この場合、準報酬額月額は等級28:53万円、標準賞与額は60万円です。年間の厚生年金保険料を計算してみましょう。
 
53万円×18.300%×12ヶ月×1/2+60万円×18.300%×2×1/2=69万1740円
 

例3:月給62.5万円、ボーナスなしの場合

このケースの標準報酬額月額は、等級31:62万円です。年間の厚生年金保険料は次のように計算できます。
 
62万円×18.300%×12ヶ月×1/2=68万760円
 
以上の例のように、同じ年収750万円でも、月給とボーナスの割合によって年間の厚生年金保険料は、若干変動します。
 

世帯年収750万円の夫婦が一年間に支払う厚生年金保険料は?

 
世帯年収が750万円の場合はどうでしょうか。夫婦がそれぞれ厚生年金に加入している場合と、妻に収入はあるものの、給与額が厚生年金の加入要件(賃金月額8万8000円以上)を満たしていない場合について試算します。
 

■夫の年収450万円、妻の年収300万円でともにボーナスなしの場合

この場合の標準報酬月額は、夫が等級23:38万円、妻が等級17:26万円です。それぞれの厚生年金保険料年額は、次の額です。

夫⇒38万円×18.300%×12ヶ月×1/2=41万7240円
 
妻⇒26万円×18.300%×12ヶ月×1/2=28万5480円

 
合計すると70万2720円と、1人で年収750万円を稼ぐ場合と比べるとやや多い結果です。
 

■夫の年収650万円、妻の年収100万円でともにボーナスなしの場合

このケースでは、厚生年金に加入できるのは夫のみです。年収650万円の標準報酬月額は等級28:53万円なので、年間の厚生年金保険料は次のようになります。
 
53万円×18.300%×12ヶ月×1/2=58万1940円
 
このように同じ世帯年収なら、夫の扶養内で妻が働くケースが、最も厚生年金保険料の負担が少なくなります。

 

同じ年収でも支払う厚生年金保険料は条件次第

 
厚生年金保険料は、年収がそのまま計算のベースになるわけではなく、切り良く区分された「標準報酬月額」と、賞与の端数を切り捨てた「標準賞与額」に従って決められる仕組みです。標準報酬月額が実際の月給より低いケース・高いケースがあるため、同じ年収(世帯年収)でも、月給と賞与の割合や夫婦の収入の割合によって厚生年金保険料は変化します。
 
厚生年金保険料の仕組みを理解して、自分のケースではどのくらいの保険料が発生しているのかをシミュレーションしてみましょう。
 
出典
厚生年金保険料額表|日本年金機構
(保険料額表(令和2年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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