更新日: 2021.12.17 年収

わが家は多い、少ない? 世帯年収800万円家庭のエンゲル係数の平均は?

わが家は多い、少ない? 世帯年収800万円家庭のエンゲル係数の平均は?
生活水準の高低を表す指標ともされる「エンゲル係数」ですが、世帯年収800万円の家庭の場合、どれくらいの数値なのでしょうか。特に食べ盛りの子どもがいる共働き世帯は、家庭のエンゲル係数が平均と比べて高いのか低いのか気になることでしょう。
 
本記事では、世帯年収800万円のエンゲル係数はどれくらいなのか、食費を節約するポイントなどと合わせて詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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エンゲル係数とは

エンゲル係数とは、家計の消費支出全体に占める食費の比率のことをいいます。食費は外食費も含まれており、計算方法は下記のとおりです。
 
・エンゲル係数(%)=食費÷消費支出×100
 
一般的にエンゲル係数が高いと、生活水準は低いとされています。収入が高ければ食材や外食にかける金額は高くなりますが、食費以外の消費支出も増えるため、エンゲル係数は小さくなる傾向があるからです。
 
しかし、収入が低すぎる場合も、食費を削る傾向にあるため、エンゲル係数が小さくなる逆転現象が見られることもあります。
 

世帯年収800万円のエンゲル係数はどれくらい?

総務省「家計調査 家計収支編」(2020年調査)より、2人以上の世帯の家計支出を見てみましょう。

●世帯年収800~900万円
●消費支出:32万931円
●食費:8万3786円
●エンゲル係数:約26.1%

世帯年収800万円台の家庭のエンゲル係数は約26.1%であり、消費支出の約4分の1が食費であることが分かりました。なお、世帯年収1000~1250万円で約24.9%、1250~1500万円で約24.5%、1500万円以上で約24.1%であることから、年収が高くなるほどエンゲル係数が下がることが分かります。
 

食費を節約するポイントは?

世帯年収800万円台の家庭の場合、1ヶ月あたりの食費平均は8万3786円です。食べ盛りの子どもがいる家庭であれば、エンゲル係数はもっと高いかもしれません。
 
少しでも食費を節約したい方は、ここで紹介するポイントをぜひ参考にしてください。
 

予算を決める

無理なく食費を抑えるポイントとして大切なのが、あらかじめ1ヶ月に使う食費の予算を決めておくことです。予算を決めておかないと、ついムダにお金を使ってしまいがちです。
 
しかし、あまりにも無理のある金額を設定しても、毎月生活するのが厳しく続かなくなります。世帯年収800万円台の平均食費は8万3786円なので、この金額を参考にしてみてはいかがでしょうか。
 
また、1ヶ月あたりの外食の回数を減らすだけでも、効率よく食費を節約できます。できる限り自炊を心がけるだけでも、食費は十分に抑えられるでしょう。
 

1回の買い物でまとめて食材を購入する

スーパーに行く回数が増えれば、つい余計なものを買ってしまったり、子どもにねだられたりして余分に食費がかかってしまうこともあります。1回の買い物でできる限り食材をまとめて購入すれば、ムダづかいも減り、食費の節約が可能です。
 
1週間の献立を決めて、必要なものをまとめ買いできると、食材のムダも防げるのでおすすめです。
 

作り置きや冷凍保存を活用する

せっかく食材を購入しても、使わないで腐らせるのはもったいないです。購入した食材をしっかりと使い切るためにも、作り置きや冷凍保存を活用しましょう。作り置きや冷凍保存は調理の際の時短にもつながりますし、品数を増やしたいときにも活躍してくれます。
 
ただし、作り置きや冷凍保存にも限度があります。あまりにも食材が多く余るようであれば、一度買い物の量を見直して、購入する食材を減らすよう心がけましょう。
 

世帯年収800万円のエンゲル係数は約26.1%

世帯年収800万円のエンゲル係数は、約26.1%であり消費支出の約4分の1が食費です。今回の数値を参考にして、ご自宅のエンゲル係数を見直してみましょう。
 
しかし、今回紹介したエンゲル係数はあくまでも目安です。
 
世帯年収が800万円でも、子どもが多くいれば食費にかかる費用はもっと高くなる可能性もあります。食費を見直すときは、生活が苦しくなりすぎないように、栄養価が不足しないように考えながら、ムダな支出を省くことが大切です。
 
1ヶ月の食費予算を決める、スーパーに行く回数を減らしてまとめ買いを心がけるなど、自分のできる範囲で楽しく節約をしてみましょう。
 
出典
総務省「家計調査 家計収支編(二人以上の世帯)」(2020年調査)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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