更新日: 2022.01.27 年収

世帯年収1000万円を超える人は北海道にどれくらいいる?

世帯年収1000万円を超える人は北海道にどれくらいいる?
北海道は、食べ物がおいしくて、土地が安く、自然が豊かだといわれています。そんな北海道には、世帯年収1000万円を超える人がどれくらいいるのでしょうか?
 
この記事では、統計データをもとに、詳しく解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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世帯年収1000万円を超える世帯の割合とは?

総務省統計局が行った平成30年住宅・土地統計調査によると、北海道には、241万6700世帯が居住しています。そのうち、1000~1500万円の収入がある世帯は、6万4600世帯、1500万円以上の世帯は、2万5800世帯になっています。その2つを合計すると、9万400世帯です。北海道の世帯のうち、1000万円以上の収入がある世帯は、全体の3.7%です。
 
一方で、世帯年収300万円以下の数は、102万9600世帯で、一番多くなっています。全体の43%を占めているので、半分近いといっていいでしょう。このなかには一人暮らしの人が多く、半分以上の56万500世帯が世帯人員1人となっています。若者や、年金暮らしの人も多いのかもしれません。
 

世帯年収1000万円を超える世帯の割合が多いのは、意外なところ

北海道総合政策部計画局統計課の令和2年国勢調査によると、北海道の総人口は522万4614人で、平成27年の調査より、15万7119人減少しています。札幌市が197万3395人で、全道人口の37.8%を占めており、次いで旭川市32万9306人、函館市25万1084人、苫小牧市17万113人、帯広市16万6536人となっています。
 
世帯年収1000万円を超えるところが多い市町村はどこなのでしょうか。札幌市では、1000万円以上の収入がある世帯が3万7700世帯となっています。札幌に住んでいる人の世帯数は92万900世帯なので、上位4%ほどを占めていることになります。
 
一方で、旭川市には15万8220世帯が住んでいて、1000万円以上の収入がある世帯は、4700世帯あります。よって、旭川市に住んでいる世帯のおよそ3%ほどです。
 
世帯年収1000万円を超える割合が高い市町村は、芽室町や八雲町、別海町で、全体の6%以上にもなります。芽室町は、小麦・てん菜・ばれいしょ・豆類・スイートコーンなどの畑作が盛んなところです。八雲町は水産業・酪農・農業が盛んで、別海町は全国1位の生乳生産量を誇ります。農業や漁業に従事している人の中に、高い収入を得ている人もいることが分かります。
 
その他に注目するべきところは、猿払村です。猿払村は、2019年の村民一人当たりの平均所得が620万円になっています。日本最北の村で、人口は2600人ほどです。ホタテの漁が盛んなところで、年間100億円以上の漁獲生産高があることから、このような年収になっています。10年計画によるホタテ稚貝放流事業が成功し、たくさんのホタテが捕れるようになったのです。
 

日本の平均的な世帯収入と比べると、北海道に住む人の収入は?

平成30年の住宅・土地統計調査によると、全国には5361万6300世帯があり、そのうち、1000万円以上稼いでいる世帯数は、355万9000世帯になります。およそ、6.6%の世帯が、1000万円以上の収入を得ているといえるでしょう。
 
総務省自治行政局住民制度課によると、日本の世帯数は令和3年1月1日で5949万7356世帯のため、実態に近い数字だといえそうです。それに対して、北海道に住んでいる人のうち、年収1000万円以上を稼いでいる割合は、3.7%なので、北海道に住む人の世帯収入は、平均よりも低くなります。
 
厚生労働省の、令和2年賃金構造基本統計調査によると、年収の全国平均は307万7000円です。そして、北海道の年収は、272万8000円になります。最も高かったのは、東京で、373万6000円でした。東京よりも、平均10万円賃金が安いことになります。毎月の賃金に、時間外労働、ボーナスなどを加えて計算すると、年収447万円ほどになります。世帯年収1000万円だと、この2倍以上になります。
 
北海道は一人暮らしや核家庭が多く、大家族はあまりいません。総世帯に占める4人家族の割合は、全国では12.7%ですが、北海道では9.5%になっています。よって、稼ぎ手がたくさんいる世帯は少なくなるので、世帯収入も低いといえるでしょう。
 

北海道で世帯年収1000万円は、かなりの高所得世帯

これまでのデータから、北海道で世帯収入が1000万円以上ある世帯は、とても高収入であることが分かります。日本全体でも高収入の部類に入りますが、北海道で1000万円以上ある人は、上位3.7%に入るためです。税金や保険料なども高くなってしまいますが、北海道は土地が首都圏に比べてとても安いので、生活費は抑えられます。
 
北海道で、世帯収入1000万円以上ある家は、かなりゆとりのある生活を送れるでしょう。
 
出典
平成30年住宅・土地統計調査住宅及び世帯に関する基本集計第41-2表
令和2年国勢調査人口等基本集計結果の概要(北海道の人口・世帯数等の確定値)総務省統計局
住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数のポイント(令和3年1月1日現在) 総務省自治行政局住民制度課
厚生労働省令和2年賃金構造基本統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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