更新日: 2022.01.31 年収

年収400万円の平均貯蓄額はどれくらい?

年収400万円の平均貯蓄額はどれくらい?
日本人の平均年収は400万円台であると言われていますが、実際にそれくらいの年収の家庭ではどの程度の貯蓄をしているのでしょうか。この問いの答えを知るために、以下では年収400万円の家庭の平均貯蓄額を見ていくことにします。
FINANCIAL FIELD編集部

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日本人の平均年収

日本人の平均年収については、国税庁が発表している民間給与実態調査統計を見れば確認することが可能です。それによると、令和2年時点の平均年収は約430万円となっています。実は、この金額は10年以上にわたってほとんど変わっていません。
 
例えば、平成22年に行われた当該調査の結果を見ると、その時点でも平均年収は400万円台とほぼ同じ水準になっているのです。
 
なお、男女別では平均年収の水準は大きく異なるという点には注意する必要があります。男性の場合は平成22年から令和2年にかけて概ね520万円から530万円台で推移しているのに対し、女性の平均年収は290万円程度で硬直化しており、両者の差はほとんど変わっていません。
 

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平均400万円の平均的な貯蓄額

このように、日本人の平均年収は400万円を少し上回る程度で推移しているわけですが、ではその水準の人は実際にどれくらいの蓄えがあるのでしょうか。その答えを知りたければ、金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査」の結果を見る必要があります。
 
令和2年に公表されたこの調査の結果によると、年収300万円から500万円の家庭の平均的な貯蓄額は、二人以上世帯の場合で1,079万円、単身世帯の場合で690万円となっており、単身世帯よりも二人以上世帯の方が400万円近くも多く貯蓄できているということが分かります。
 
年収400万円は300万円から500万円のちょうど中央に位置しているため、その平均貯蓄額も概ねここで挙げた数値と同じ水準であると考えてよいでしょう。
 
ただし、これらの金額はあくまで平均値であるという点に注意しなければなりません。平均値の場合には、多額の貯蓄を有している家庭が全体の数値を引き上げる傾向にあるため、より年収400万円の家庭の実際の貯蓄額のイメージを知りたい場合には、平均値よりも中央値を見た方が良いのです。
 
この点、「家計の金融行動に関する世論調査」を見ると、令和2年時点では、300万円から500万円の家庭では、二人以上の世帯では420万円、単身世帯では145万円というのが貯蓄額の中央値となっています。これを見ると、年収400万円前後では、あまり大きな貯蓄ができていないということが分かるのではないでしょうか。
 

貯蓄を増やすための方策

年収400万円であっても、工夫次第で貯蓄額を増やすことは不可能ではありません。まずは家計の棚卸を行ったうえで余計な支出がないかを確認してみると良いでしょう。そのために役に立つのが家計簿アプリです。毎月の収支をアプリに入力して管理することで、不要な支出を見える化できるようになりますので、そういったものはどんどん切り詰めていくようにしましょう。
 
それだけでもかなり貯蓄はしやすくなるはずですが、さらに貯蓄を増やしていきたい場合には、投資を通じた資産形成に取り組んでみるというのもよいかもしれません。
 
ただし、リスクを取り過ぎて損失を被ってしまっては元も子もありませんので、なるべくリスクを抑えて効率的に資産を増やすためにも、様々な資産に投資する「分散投資」や毎月こつこつと決まった金額を投資する「つみたて投資」といった手法を活用するとよいでしょう。NISAやiDeCoのような非課税で投資が行える制度を積極的に利用するのも一案です。
 
国税庁民間給与実態調査統計平成22年分調査
国税庁民間給与実態調査統計令和2年分調査
金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査
 

年収400万円でも貯蓄は可能

以上で見てきたように、年収400万円の家庭の場合には、そこまで大きな貯蓄ができているケースはあまり多くはありません。しかしながら、やり方次第で貯蓄額を増やしていくことは決して不可能ではありません。将来に備えて少しでも貯めていきたいという場合には、無駄な支出を削るとともに、投資による資産形成に取り組むようにすると良いでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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