東京23区に住む人を平均年収順に並べると、1位と23位にはどのくらいの差がある?

配信日: 2022.03.29 更新日: 2024.09.03

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東京23区に住む人を平均年収順に並べると、1位と23位にはどのくらいの差がある?
人や企業などが多く集まるため、お金持ちも多いイメージのある東京23区。東京都主税局の令和3年度当初予算における都税収入見込み額は、5兆450億円となっており、他の自治体に比べて圧倒的な税収額を誇ります。今回は東京23区に住む人の平均年収を調査し、区ごとに並べてみました。実際に調べてみると、同じ東京23区といえども平均年収に大きな差があることが分かりました。
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23区平均年収ランキングを発表! 1位と23位の差は789万円

早速、23区に住む人の平均年収をランキングにしてみました。
 

1位 港区 1122万円
2位 千代田区 859万円
3位 渋谷区 850万円
4位 中央区 658万円
5位 目黒区 612万円
6位 文京区 600万円
7位 世田谷区 546万円
8位 新宿区 533万円
9位 品川区 488万円
10位 杉並区 454万円
11位 豊島区 443万円
12位 江東区 432万円
13位 台東区 426万円
14位 大田区 417万円
15位 中野区 408万円
16位 練馬区 404万円
17位 墨田区 379万円
18位 荒川区 364万円
19位 北区 363万円
20位 江戸川区 357万円
21位 板橋区 355万円
22位 葛飾区 339万円
23位 足立区 333万円

 
1位の港区と23位の足立区との差は789万円でした。お金持ちが集まる区とそうではない区の差が如実に表れる結果となりました。
 

1位はやっぱり港区! お金持ちが多そうな世田谷区は7位という結果に

1120万円と、2位に200万円以上の差をつけ堂々の1位に輝いたのは港区でした。経営者が住んでいるイメージもあり、納得の結果と言えるでしょう。
 
港区は麻布などの高級住宅街があり、六本木周辺にも高級マンションが立ち並ぶなど、まさにお金持ちの住む場所といった感じです。また、港区に住む人は給与所得だけでなく、株の譲渡所得や配当所得などのいわゆる投資による所得が他の区に比べて多いことも特徴です。
 
2位は859万円で千代田区でした。千代田区は、国会議事堂や最高裁判所などの官公庁にはじまり、大手町や丸の内などには大企業のビルが立ち並ぶビジネス街という印象が強いです。こうした官公庁や企業のビジネスエリートが多く住んでいるため平均年収が高いのでしょう。
 
3位は850万円で渋谷区でした。渋谷は109など若者の街というイメージもあるため少し意外かもしれません。しかし、渋谷区には恵比寿や広尾といったエリアもあり、おしゃれで落ち着いた雰囲気が高所得者層に人気となっています。また、高層マンションも多く立ち並び、IT企業の経営者やベンチャー企業の社長なども多く住んでいます。
 
一方でお金持ちが多いイメージのある世田谷区は546万円で7位でした。世田谷区は23区以内で最も人口が多い区ですが、年齢のバランスが良く、若い世代も多いです。公園などの緑地も多く、区の子育て支援も充実しているため、子育てをしやすい街と言うことができます。
 

最も平均年収が低いのは足立区という結果に

東京23区で最も平均年収が低いのは333万円で足立区という結果になりました。足立区は23区内でも中心部から外れたところに位置するため、山手線の内側に位置する港区や千代田区に比べて交通の便が悪いということができます。必然的に地価も23区内では低くなることから平均年収も低いものと思われます。
 
また、足立区は23区内で一番都営住宅が多いということも平均年収が低いことの一因かもしれません。都営住宅も地価の高いところには立てるのが難しいので当然と言えば当然かもしれませんが。
 
足立区と約6万円差の339万円で22位となったのは葛飾区です。「こち亀」などにみられるイメージ通りの人情味豊かな下町エリアであり、単身者や女性でも住みやすい街として人気です。
少し交通の便が悪いこともあり、地価が低いことが平均年収に影響しているものと思われます。
 

まとめ

港区に代表される地価の高い地域にはやはり平均年収の高いお金持ちが集まる傾向にあるようです。また、港区は労働による収入だけでなく投資による収入も多いことが分かりました。
 
投資は元手の額が大きければ大きいほど利益も大きくなるのが一般的であるため、まさにお金がお金を呼ぶ状況になっていると言えるでしょう。あなたの住みたい区、住んでいる区は何位でしたか?
 
厚生労働省 令和2年度市町村税課税状況等の調
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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