更新日: 2022.04.12 年収
東京都在住の人々の年収中央値はどれくらい?
平均年収と中央値の違いや、東京の年収が高い理由も解説していますので、東京で働きたいと考えている人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本の平均世帯年収と中央値はどれくらい?
厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」によると、1世帯あたりの平均所得金額は552万円であり、中央値は437万円です。所得金額階級別に相対度を見ると、もっとも多いのが「200~300万円未満」の13.6%であることが分かりました。
では、日本ではなく東京、そして個人年収に絞った場合、平均年収と中央値はどれくらい変わってくるのでしょうか。
東京の平均年収と年収中央値
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、東京都の平均年収は男女計で475万5600円です。男性のみの場合だと522万6000円、女性のみの場合だと384万9600円であることが分かりました。
また、男女計の年収中央値は432万4800円。男性のみの場合は460万6200円、女性のみの場合は359万8200円でした。
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」は個人年収ですが、日本の1世帯あたりの平均年収と比べると、東京の平均年収はやや少ないことが分かります。
平均年収と中央値の違い
平均年収を調べるとき、「中央値」が同時に記載されていることも多いですが、それぞれどのように違うのでしょうか。
まず、平均年収とは、対象となるデータをすべて足して、足した分の数を割った値のことをいいます。平均年収を出したいデータの数が100個あった場合、すべて足した数を100で割った値が「平均年収」です。
次に、中央値とは、対象となるデータを順番に並べて、ちょうど真ん中にあたる値のことをいいます。中央値は、偶数か奇数かで値の求め方が変わってきます。
例えば、中央値を出したいデータの数が101だった場合、順番に並べて51番目にあたる年収がそのデータの中央値です。しかし、データの数が100だった場合は、真ん中にあたる数字が50番目と51番目の2つになります。
偶数の場合は、真ん中にあたる2つの数字を足して2で割った数字が中央値となるため、奇数の場合とは求め方が変わることを知っておきましょう。
東京はなぜ給与が高い?
東京と地方の給与格差は、地域の産業構造や地理的な特性などによって生じやすいといわれています。もともと能力がある労働者ほど、東京など大都市に集まりやすいことから、そのぶん給与が高くなる傾向にあると考えられているようです。
また、東京に集中した企業から発生する、多くのタスクが労働者の能力を鍛えることも、給与が高い理由の1つとして考えられます。東京でしっかりと能力が鍛えられた労働者は生産性も向上することから、同時に賃金の上昇を生むサイクルができあがるのではないかとされています。
東京の年収中央値は約376万円
東京の年収中央値は432万4800円であり、平均年収は475万5600円です。平均年収は各世代の年収をすべて足して、世代数で割った数値であるのに対して、中央値は年収を少ない順に並べた真ん中にあたる数値。したがって、平均年収と中央値は多少のズレが生じることが分かりました。
東京は地方と比べると、能力が高い人が集まりやすく、労働環境が整っています。そのため、労働者の能力が地方よりも鍛えられるなどの理由で、給与が高くなると考えられています。
同じ世代でも、東京か地方かで年収に大きな差が出る可能性もあるため、将来お金を稼ぎたい人は選択肢の1つとして「上京」も視野に入れましょう。
出典
厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部