更新日: 2022.07.24 年収
現役FPがお薦めする、相談すべきFPとそうでないFPとは?【相談内容はお金のこともライフプランも】
だからこそ、FPの能力は千差万別です。金融商品の高度化や税制の複雑化など、FPに相談する機会も増え、相談内容も高度化・多様化しています。
保険マンモス株式会社が、FPに相談をしたことがある男女500人を対象に実施した「FP相談についてのアンケート(自社調べ)」によると、FPに相談した内容の1位は「保険の見直し」(312人)で、以下、「ライフプランニング」(166人)、「投資・資産運用」(127人)、「老後への備え・年金」(117人)、「貯蓄・資産形成」(100人)と続き、実際にさまざまなことをFPに相談していることがうかがえます(回答は複数回答可)。
では実際にFPに相談したいとき、どんなFPに相談すべきでしょうか? 現役FPがアドバイスします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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実は難しいFPの実力と能力の見極め
相談相手としてFPを選ぶときの見極めの第一歩は、資格の有無です。国家資格としてFP技能士1級・2級・3級があるほか、民間資格としてAFP・CFPがあります。
これらの資格を有していることで、FPとしての一定レベルは担保されていると考えることができます。
詳細なデータがある民間資格のAFP・CFPでは、認定者の数は2021年7月現在、18万人を超えています。
注目すべきは、そのうちの54%が銀行や証券会社、保険会社に所属する企業内FPです。いわゆる“独立系”のFPは7%に過ぎません。
FPの過半数は金融商品を販売する立場にあるという事実は、認識しておく必要があります。
企業内FPがよいのか独立系FPがよいのか
FPは当然ながら、公正・中立な立場でアドバイスを行うことが求められます。
しかし、保険会社に属するFPであれば、自社の商品を販売したいという動機が働く可能性がありますし、保険代理店に属するFPであれば、とにかく保険を販売したいという動機が働く可能性があります。
ただし、企業内FPならではのメリットもあります。
企業内FPは、商品や業界の動向に精通しています。社内研修も充実しており、商品だけではなく税制などの知識、経験やノウハウなど、一定レベルのものは担保されていると考えられます。
また、税理士や弁護士、社労士など専門家との連携も容易です。相続や事業承継など難易度の高い案件になるほど、こうした専門家との連携が重要になります。
こうした点では、企業内FPは独立系FPにはない優位性があります。
自分に合ったFPの選び方5つのポイント
それでは現役FPとして、FPを選ぶポイントを5つあげます。
1.FP資格を持っているか
資格が無くてもできる仕事であるからこそ、FPが一定レベルの能力を持っているか見極める意味でも、資格の内容を確認したいものです。
2.得意分野と相談内容が合致するか
資産運用、年金、相続、事業承継など、FPがかかわる分野は多岐にわたります。相談内容を得意分野としているFPを選ぶことが重要です。
3.相談したい分野の経験はあるか
経験の有無は、相談内容のクオリティーに大きく影響します。経験に基づいたアドバイスは、説得力を持ちます。
4.ほかの専門家とのネットワークの有無
税理士や弁護士など、専門家の協力が必要になることがあります。スムーズに連携できるネットワークを持つFPの存在意義は大きいです。
5.相談料はいくらか
単に金額だけでなく、相談、プラン作成など、どの段階から費用が発生するのか、明確にしておくと安心して相談できます。
FPへの相談はFPの選択から始まります
ひとくちにFPといっても、得意分野や経験、能力はさまざまです。相談したい内容とFPの専門分野が異なっているほか、分野によっては、経験のないFPでは満足のいく相談ができない可能性があります。
相談の質を高めるためにも、適切なFPを選ぶことは重要といえるでしょう。
出典
特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 データで見るFP資格
保険マンモス株式会社 FP相談を経験した男女500人アンケート調査結果。料金や満足度のリアルな感想が続々!「今後も利用したい」は59%
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部