更新日: 2022.09.06 年収

奨学金は親の年収が1000万円を超えていても借りられる?

執筆者 : 馬場愛梨

奨学金は親の年収が1000万円を超えていても借りられる?
学費や教育費の負担に、頭を悩ませているご家庭は多いのではないでしょうか。経済的に余裕がなくても、奨学金を利用すれば進学をあきらめずに済むかもしれません。
 
ただし奨学金を利用するには、親の年収や子の学力などいくつかの条件をクリアする必要があります。一般的に高収入とされる年収1000万円でも利用できるのでしょうか。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

年収1000万円超でも奨学金は借りられる

結論から言うと、年収1000万円超でも奨学金は利用できます。
 
実際、日本学生支援機構の「令和2年度学生生活調査」によれば、奨学金を受給している大学生のうち約6%は世帯年収が1000万円以上でした。
 
ちなみに、同調査では大学(昼間部)に通う学生の約半数が何らかの奨学金を利用しているという結果も出ています。奨学金は「収入が低く困窮している特別な家庭」に限定されるものではなく、幅広く一般的に利用されていると言えるでしょう。
 
ただし奨学金にはさまざまな種類があり、誰もがどんな奨学金でも自由に利用できるわけではありません。例えば日本学生支援機構の給付型奨学金(返済不要の奨学金)は収入や資産の条件が厳しく、年収1000万円超だと利用できません。
 

年収1000万円超でも利用できる奨学金は?

奨学金の中でも特に利用者数が多いのが、日本学生支援機構が提供している貸与奨学金です。返済が必要で有利子タイプは「第二種奨学金(以下、第二種)」と呼ばれています。
 
大学に進学する場合、第二種の進学前(予約)採用の対象になる収入の上限(目安)は以下のとおりです。
 

 
基本的に両親の収入で判断されます。この奨学金なら、上記のとおり年収1000万円を超えていても対象になる可能性があります。
 
日本学生支援機構の奨学金はこれ以外にも、進学後(在学中)に申し込みができるものや海外留学を目的とした奨学金もあります。さらに、日本学生支援機構だけでなく大学が独自に提供しているもの、自治体、企業や財団法人が提供している奨学金制度などさまざまです。
 
それぞれ条件が違うため、該当しそうなものをいくつか比較して検討してみるのがおすすめです。日本学生支援機構の公式サイトには、さまざまな奨学金制度を一括で検索できるコーナーがあります。
 

まとめ

年収1000万円世帯は、家計に余裕があるように見られがちです。しかし、高収入ゆえに児童手当がなかったり私立高校無償化の対象から外れたり、教育費の負担が重くなりやすい世帯でもあります。
 
教育費だけでなく住宅購入や老後資金の準備も必要かもしれません。貯蓄でまかなうのが難しければ、子どもと話し合ったうえで奨学金を利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

日本学生支援機構 ホームページ

 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

auじぶん銀行
アメックスグリーンカード