更新日: 2022.10.31 年収
年収500万円の場合、一人暮らしの適正家賃はいくら?
実際、どれくらいの額で考えておけばいいのか悩む人もいるかもしれません。そこで、今回は年収500万円で一人暮らしをする場合の適正家賃について解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一人暮らしの家賃負担の割合は?
総務省は、住まいの状況について調査した結果をまとめたものをWeb上で公開しています。その調査によれば、30歳未満の負担割合は25.4%、30代の負担割合は22%(いずれも2014年時点)です。
この調査を参考にすると、年収に対しての適正家賃は20〜25%前後ということになります。つまり、年収500万円の場合の家賃は、年間で100〜125万円ほどと考えておけばいいでしょう。月額に換算すると、8〜10万円前後といったところです。
東京都23区の家賃相場(2022年6月時点)を見ると、この家賃を超えているのは港区の11万3400円しかありません。港区以外の地域は、高くても平均家賃は10万円ほどです。
ただし、無理なく捻出できる家賃の割合は手取り額の3分の1ともいわれています。通常、年収とは税金や年金などが差し引かれる前の総支給額を指します。
そのため、年収500万円の場合は総支給額と考えるのが一般的です。しかし、手取りの年収が500万円なら、都内のほとんどの地域で問題なく部屋を借りることが可能といえます。
家賃は地域や間取りなどさまざまな要素で差が出る
家賃は、地域によっても差が出ますし、間取りや立地、築年数、設備、階数などさまざまな要素で違います。一人暮らしの場合だと、1Rや1LDKなどが一般的です。しかし、同じ1LDKでも物件によって広さは異なりますし、一概に比べることはできません。
また、住まいの選び方は個人差が出ます。単に寝るだけの場所と考える人なら、1Rのような最低限の間取りにして家賃を抑えるという考え方もできます。寝室の他に趣味で使う部屋や広めのリビングが欲しいというなら、郊外や築年数が古い物件を選ぶのもいいでしょう。
生活費全体を考えて家賃を決めることも失敗しないポイント
一人暮らしをするには、家賃以外にも毎月さまざまな出費がともないます。食費や水道光熱費、通信費はもちろん、被服費や交際費なども必要です。突発的な事態に備えて預金もしておかなければなりません。
年収に対して適正な家賃を把握することも一つの目安ですが、生活費全体のバランスで考えるのも大切なポイントです。年収500万円の人は、まず家賃の上限を10万円程度と考え、その中で自分のライフスタイルに合った物件を探すのが無難でしょう。
通勤時間や買い物などの利便性、セキュリティー面や設備など優先順位も決めておくと、選びやすくなります。
年収500万円の人の家賃は月額10万円程度が上限
年収500万円の人の場合、一人暮らしをする際の適正家賃は8〜10万円ほどになります。実際には地域や間取り、築年数などで家賃は変わってきますが、条件に関係なく上限は10万円程度と考えておくのが妥当です。
あとは生活費全体のバランスを考え、可能な限り家賃を抑えておけば生活に余裕を持てますし、その分預金に回すこともできます。
出典
厚生労働省 国民の所得や生活の状況等に関する分析
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部